【MLB】イチローが次に狙う驚異のスーパーキャッチ 右翼フェンス上での“ホームラン強奪”は実現するか
ull-Count 7月20日(日)10時5分配信
【MLB】イチローが次に狙う驚異のスーパーキャッチ 右翼フェンス上での“ホームラン強奪”は実現するか
レッズ戦でのイチローの忍者のような動きに本拠地は騒然
ヤンキースのイチロー外野手が、後半戦初戦となった18日(日本時間19日)のレッズ戦でとんでもないプレーを見せた。
1点リードで迎えた3回。相手打者のブライアン・ペーニャが放ったライトへと高く舞い上がる飛球を追いかけると、右翼ポール近くの約2・5メートルのフェンスを駆け上がった。
打球は右翼席の4~5列目あたりに着弾したため、キャッチすることは出来なかったが、名手の忍者のような動きに本拠地ヤンキースタジアムは騒然となった。
ホームランに対して、イチローがフェンスを駆け上がろうとしたことは何度かある。
試合前の練習中にも時折、見せる動きだ。
ただ、今回は完全に登り切っていった。
猛然と打球を追いかけ、勢いをつけたままジャンプしてフェンス上部に両手、さらに左足もかけていたのだ。
もし、打球が手の届く範囲に落ちてきたら、そのまま50センチほどの幅があるフェンス上部に完全に立ち上がって、捕球していたかもしれない。
試合後、「うまくフェンスに登れたか?」と聞かれたイチローは「そうですねえ。足がかかってくれたら、ああなる」と答えた。
頭の中のイメージに近い動きだったことは間違いない。
ただ、7回には再びペーニャのライトへのホームランを追いかけ、フェンス上部に手をかけながら、足が滑った。
「意味が分からないですね」。イチローをもってしても、まだ感覚をつかみ切れていない部分があるようだ。
イチローならば“ホームラン強奪”は可能!?
1回目と2回目で違ったのは、フェンスへと向かう角度だ。
1回目の打球は右翼ポール際に飛んだため、イチローは斜めに走り込む形となった。
一方、2回目の打球は定位置の後方に飛び込んでいく打球だったため、フェンスに正面から向かっていった。
このことについて、本人は「直接的な原因かどうかは分からないですけどね。
何回も検証してみないと」と話す。ただ、ヒントとなる可能性は十分にある。
間違いなく言えるのは、イチローがこの信じられないプレーを本気で実現しようとしていることだ。
1回目のプレーについて「あれがベストだった」と振り返ったイチローは「あれで本当に(打球に)届くのなら、立ち上がって(キャッチ)というところですね。
次はそこでしょう」と真剣に言った。
そして、「ルール上はOKなんですかねぇ? (ヤンキースタジアムのフェンス上部は)結構、幅がありますからねぇ。
そのルールでOKだったら、可能性はありますよね」と自信をのぞかせている。
右翼方向への大飛球をイチローが猛然と追いかけ、約2・5メートルの高さのフェンスを駆け上がる。
そして、フェンス上部に立ち上がり、観客の目の前で打球をキャッチ。
ホームランを“強奪”された打者は呆然と立ち尽くし、ヤンキースタジアムは割れんばかりの大歓声に包まれる――。
そんな光景が、いつか見られるかもしれない。