KERC活動日誌

柏アーリー・リコーダー・コンソート
古楽リコーダーアンサンブルの日々あれこれ

2021年4月10日 練習日誌

2021-04-17 17:29:29 | 練習日誌 2016~ 
今回は午前中4名、午後に一人が加わって5名の合奏会となりました。私は久しぶりの参加です。

(練習曲)
1、J.C. ぺプッシュ トリオソナタ A ATB
2、H. パーセル   シャコニー SAT B(Gamb)
5、M. マレ     トリオ第一番 AA Bc(Gamb)
6、J.C. シックハルト 協奏曲集より第1番と第2番 AAAA B(Gamb)

 最初に演奏したぺプッシュのトリオは、初めての曲。4人で演奏、私は鍵盤譜の中声部をヴィオラになったつもりで演奏しました。縦に並んだ音符を拾うのに精一杯で合奏を楽しむ余裕はあまり無かったですが、録音を聞いてみると。ペプシュらしい品があって明るいハーモニーが楽しいです。この曲、中声が無くても十分楽しめるので、今度は3人で合奏したいですね。
 合奏に慣れたところで、パーセルに移りました。この曲、パーセルの数ある作品の中で最もポピュラーな曲ですが、パーセルの持つ独特な暗さ・不安な和音の進み方、峠を越えた見晴らしの良さ、毎回新しい発見があります。これがパーセルの凄さなのかも知れません。
 お弁当・昼休みのあと、アルト2本でフランス宮廷音楽家、マレのトリオ、6つの組曲の最初の曲をフルセット演奏しました。フランスのトリオはリコーダーを一人で演奏するのと通奏低音を付けるのと全く雰囲気が異なります。ヴィオラ・ダ・ガンバ(フランスではヴィオールと言っていたそうです)の名手であったマレのトリオは、通奏低音が加わって音楽の骨格が明確になり、独奏練習するのと全く異なった世界に入ります。曲のリズム・雰囲気に入れれば、フランス宮廷音楽の素晴らしい香り触れられます。最後のシャコンヌはマレの素晴らしさを堪能できる名曲と思います。
 午後は5人メンバーとなりました。1970年代に出版された全音リコーダーピースのシックハルト協奏曲集Ⅰから協奏曲第一番と二番を合奏しました。シックハルトはコレルリのコンチェルトをリコーダー用に編曲したり、音楽の造詣が深く前向きに楽しめる様に多くの仕事をしてくれたリコーダー応援作曲家だと思います。今回合奏した曲でも特別に難しいところはなく、まずは合わせ易い、それでいて仕上げるには全員の力量と協調が必要な、私達アンサンブルにはちょうど良い曲。練習して、機会あれば皆様にお聞かせしたいと思いました。

 世の中、まだ悪い病気が流行っていて、合奏できるのは本当に貴重です。早くこの騒動が収束することを祈っています。

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