KERC活動日誌

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《見つけた!/作った! 便利グッズ》 リコーダーの指かけを作ろう

2017-04-26 19:00:00 | リコーダー/音楽 あれこれ
みなさんは右手の親指の固定、どうされてますか?
 
ワタクシはどうも、というかやはり下手なのか、指かけがないと不安で仕方がない。
しかし、市販の指かけはモーレンハウエルやスズキなどから販売されていますが、これがアルト用で2,000円以上します。
 
という次第で、工作好きなKERCメンとしてはこれを自作するわけであります。
今回はその模様をご紹介します。
 
材を決める
指かけにはさほど力がかかるわけではないので、ホームセンターで売られているようなアガチスやバルサ、朴(ほお)などでも十分用を成します。ただこれらは色が白系ですし、軟らかい材なので仕上げもザラザラしてあまりよろしくありません。
せっかく数万円もするリコーダーなのですから、ここは多少奮発しても納得のいく材を求めたいですね。
 
ワタクシはよくダイキンさんを利用しています。
おっと、木が大好きな人は閲覧注意です。あまりに魅力的な木材が目白押しで、数時間抜け出せなくなりますよ(笑)。
 
材自体に強度はあまり必要ありませんが、やはり色、仕上げにはこだわりたいところ。
リコーダーがツゲ(ボックスウッド)やメイプルの白系ならば、指かけの材は白系でもよいですし、ワンポイントとして濃い色の材を使うのも面白いでしょう。
一方、黒檀やローズウッド、あるいは染色仕上げのものでは、個人的な意見としては白系の指かけはちょっと気恥ずかしい。同色か、赤・オレンジ系の色をチョイスしたい。
まあ人それぞれ、好き好きではあります。
 
白いのはメイプル、褐色~茶色がキングウッドとローズウッド、黒は黒檀。
オレンジ色のはプトゥムジュ(カナリーウッド)という南米産の木。
 
形を整える
要は、しっかりとリコーダーにくっついて、指をかけるスペースが十分あればよいのであって、この条件を満たすのであれば形はどうでもよいわけですが、ワタクシはモーレンさんの上品なカーブをお手本にしております。ということで、この形にどう近づけていくか。
 
先に挙げたようなアガチスなどの軟らかい材であれば、工作にカッターや彫刻刀が使えるでしょうが、メイプルやローズウッド、黒檀など楽器に使われるような材で素人がこれらの道具を使うのは非常にキケンです。

まずは仕上がり寸法の各辺より1ミリほど大きく切り出した材を、急がば回れ、やすりで地道に削っていきましょう。少しずつ削れるので、確認・修正が容易です。
この際、粘着テープタイプの紙やすりがあると、缶などに貼り付けて曲面を削れたりするので重宝します。
 
こうして少しずつやすりの番手を上げて(細かくして)いきながら、形を整えていきます。
 
上からキングウッド、ブラッドウッド、ローズウッド。
 
ブラッドウッドの指かけに曲面を付ける。削りくずが赤チョークのよう。

リコーダーに取り付ける
こうして字面上はあっという間に指かけが完成するわけですが(笑)、リコーダーは円筒形なので、指かけの取り付け面もその曲面形状にぴったり合わせなければなりません。どうしましょうか?
ワタクシは某社のプラ管にちょっと汚れ仕事を買っていただいて(ごめんなさい汗)、取り付け箇所と同様の高さにやすりを取り付け、指かけを削って形を合わせております。仕上げは特にツルツルにする必要はありません。
 
プトゥムジュの指かけの接着面を作る。削ると甘酸っぱい良い匂いがする。
 
 
 
さて、取り付けには両面テープを使うわけですが(ボンドによる接着はおすすめできません)、経験上あまり薄い粘着テープは剝がれやすく、厚みがあるほうがズレ力を逃がせるのか剥がれにくい感じがします。
ワタクシはニチバンや住友スリーエムの強力・超強力タイプを使っておりますが、染色材では脱色が起こり跡が残るものの、貼り直しも問題なくでき、指かけの色に合わせて黒・白を選べるので、今のところこれを採用しております。
 
ここで1つポイント。接着の際には、リコーダーの接着面をきれいに拭いて脂分を十分に除去してください。そうしないと、すぐに剥がれてきます。
 
ぜひトライしてみてください。
 
[記:べ]
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