NPO法人 太陽と水と緑のプロジェクトのブログ

太陽…ソーラーパネルとLEDの普及 水…飲み水と農業用水の確保 緑…安心安全な農業・食物とエコロジーで持続可能な社会

インドの農村で学生さんと取り付けてきました<後編>

2017-01-02 | 活動報告

さて、この写真。どこにソーラーパネルがあるか、わかりますか?

 

ソーラーパネルの表面にほこりがかぶると、発電効率が落ちます。

     ↓

発電量が落ちると、バッテリーへのチャージ量が少なくなります。

     ↓

バッテリーの充電が不足すると、どんどん電圧が下がっていきます。

私たちが使っている鉛バッテリーは、一度劣化してしまうと

もうチャージしても基本的になかなか生き返らないのです。

 

私たちの考えた「ナノ・ソーラーシステム」は、

ちょっとした知識と”取り扱い上の注意”が必要です。

面倒ですか?

 

でも、正しく使えば何年も使えるのです。

きちんと覚えればそれは農民にとって利益になり

それは、教育にもなります。

  

今回、学生さん達には

「知識を持たない村の人たちにいかに長く使ってもらえるか」という視点で、

取付けのときにはしっかりした説明を徹底してもらいました。

*雨の日はチャージしないから次の日は灯りをつける時間を調整する

*スイッチの入・切は丁寧にする

*長時間つけっぱなしにせず必要最低限に使う

など、本当に基本的なことばかりですが、とても大切なことです。

 

今回訪れたサソダ村には、

電気がない代わりに、政府からの補助金をもとに買われた

ソーラーパネルと大きな12Vのバッテリーがいくつもありました。

  

パネルの大きさにあわないおっきな中古のバッテリー。

 

パネルはほこりをかぶってそのまま、

バッテリーはかなり劣化していて

昼間充電できた分で、1~2時間ほどライトが使える程度です。

 

これは、この村に限ったことではありません。

ほかの村でも、都市の真ん中でさえ同じ状態のものをよく見かけます。

大事にされずそのままほこりをかぶったパネルがいっぱいです。

 

取り付けた後で、村の中でも少し電気知識を持った青年に、

学生さんが電圧や電流の測り方を伝えました。

 マルチメーターの使い方。

 

村で維持管理する知識と技術があれば、それはその人の仕事になります。

 

今回、印象的だったのは、

「マーケットの商品はもういらない。あなた達から、その色々な知識と一緒に買いたい」

と学生さんが村の人たちに言われたこと。

  最後はチーム混合たすけあい。

今回実際に経験した学生さんが、

「知識を伝えることは、ひとつのビジネスになりうるんだ」

と言いました。それは大きな気づきです。

そのことを考えられるまで、学生さんたちが成長したことはとてもうれしいことです。

私たちも教えられました。

 

世界中で、ITや金融業界に活躍する層がいるいっぽう、

インド全体からみたら国民の70%以上はそういった世界と無縁の世界に居ると

昨年の1月、州のチーフミニスターが言っていました。

いま、農民の方たちも知識や技術を求めている時なのだと今回強く感じました。

  屋根と屋内と分業して。

 

私たちの小さな活動が、

農村全体の教育の底上げにつながりそうです。

 

今回、プロジェクトを終えたあと、

村から参加した学生さんたちが、ソーラーパネルの表面を拭いて

前後の発電量をメーターで比較して見せて

メンテナンスの仕事につなげる一歩を始めたそうです。

 

アムラワティ大学のほか、今回のプロジェクトの反響が大きく、今年は”太陽”のパートもますます発展しそうです!

  

村の学校で発電機がもつ間だけプロジェクターを使ってプレゼン。

小川高校の生徒さんとインドの留学生さんと作った3か国語新聞も紹介しました。

 

※今回取り付けたシステムは、1年間のモニタリングとして取り付けています。


インドの農村で学生さんと取り付けてきました<前編>

2017-01-02 | 活動報告

明けましておめでとうございます!

インドでは新年のおめでたい感はうっすいです(暦が違うので)

いろいろ大きく前進できた昨年。今年もますますがんばります!


さてさて、アムラワティ講義での取り付け編。


今回、「ナノ・ソーラーシステム」の取り付け作業は、

すべて、学生さんたちが主体で行いました。



これまで、私たちがすべてやっていたので、

こうしてきちんと伝えることができて任せられたのは、

連続してみっちり講義させてもらえたおかげです✨


今回取り付けたのは3つの村。

フリーWi-Fiがとび、IT企業の支援で”デジタルヴィレッジ”が進むハリサール村。

一方で不定期の停電は毎日突然起こります。





若者を中心に、植林や農業振興など多彩にもりたてているパイヴィヒール村。

ここでも停電の状況はほぼ同じ。どちらの村も夜はまわりに灯りはありません。





そして、3日目に行ったサソダ村。

村に行くには、バイクか徒歩のみ。電気も水も全く通っていません。

 精密機器は丁重に。

  ピストン輸送しました。

 

準備の大切さを徹底したおかげでとってもスムーズ。

取り付ける前の機能チェックもしっかり伝えました。




とにかく素晴らしいチームワークでした✨


くわえて、各班ともひらめきと工夫がいっぱい。

私たちの方が勉強になることばっかりです。

ハリサール村とパイヴィヒール村では

村出身の学生さんたちが自分たちの家に取り付けました。

地元のことを熟知した学生さん。勝手知ったる手さばきがさすがです。

村の人たちも、若い学生さんたちが作業する姿に興味深々。

あっという間に人だかりができる光景はインドっぽい(笑)

 

スラム支援の活動をはじめてから10年以上。

昨年は、大きな一歩を踏み出した大事な年でした。


これまでずっとやってきたプネから移って初めて

アムラワティという新しい活動地でのプロジェクト。


プネでの数年間がようやく実って、

やりたいと思っていたかたちで花開いたような気がします。

 

続きは後編で!


はじめての35人講義in アムラワティ大学

2016-12-09 | 活動報告

インドに着いてからもうすぐひと月。

今回は、ご縁をいただいて、アムラワティ大学で講義を持ちました。

講義内容は、
ハンドメイドのソーラーパネルとLEDランプを作ること を通して、私たちNPOが大切にしてきたこと、日本が誇ってきた技術や文化などをお伝えしています。

受講くださった学生さんは男女含めて、35名。

うち、村からの参加は11名。

実践では、6つのチームに分かれて協同作業です。


今回、講義で作ったLEDランプを使ったソーラーシステムを、
8日間の連続講義のあと、実際に彼らの家に取りつけてきます。





講義は基本的に英語とマラティ語、ヒンディー語で行っています。

もちろん、私たちは英語だけ。

現地語には、今回アムラワティでの滞在を手伝って下さっている現地の方に通訳をお願いしています。


それから、使った道具は戻すことを徹底したり、

毎朝8時になったら人が揃う前でも講義を開始したり

ただ教えるではなくて「なぜ、そうするのか」ということを自然と考えてもらうよう工夫をしました。

はじめは、8時の開始時間に1人、2人だったのが、講義が進むにつれて、途中から開始時間の前に半分以上が揃うまでになりました。


「KATADUKE(片付け)」と掲げた共通の道具机も、

終了時間には整頓されて毎日きれいです。




LEDランプやソーラーパネル作りに入ると、一気にみんなのやる気に火がつきました。

朝8時から、休憩もそこそこに、夕方の17時までみんな続けた日もありました。


「なんとなく」から始まって「楽しいから」、毎日、早く、来る。

このながれが、よい循環になったようです。





特に、村の学生さんは、プラス・マイナスの基礎知識から始まって、

今や自らはんだごてを使ってLEDランプを作って電圧や電流のはかり方から消費量のことまで分かるまでになりました。

「はじめは何だかわからなかったけど、

やっていく内に勉強するのがどんどん楽しくなった」

と村の学生さんたちが言ってくれました。






30余年の教員経験を持つ代表も、「現役時代よりハードだ」と言いながらも、毎日学生さんたちの成長を目の当たりにして、とてもやりがいを感じていて幸せそうです。



私たちがひとつひとつ、失敗を繰り返しながら学んできたことを、ようやくアウトプットできる機会をいただけて本当に嬉しく思います。

ブログ担当の副代表はちなみに、はじめて「せんせい」と呼ばれて、それだけで感無量です。


さて、取り付けのことはまた今度に。


インドに来ています

2016-11-23 | 活動報告

農閑期に入りました。

稲刈りを終え、早めに畑を締めくくって、いまインドに来ています。

今回、「手作りのソーラーパネルとLEDランプの作製と技術・維持管理指導事業」として

費用の半分を、公益財団法人埼玉県国際交流協会より

「彩の国さいたま国際協力基金」の助成を頂いて来ています。

 

ケルガル日本の会のときから、約10年。

NPOを結成し、これまで続けてきたことが、ようやくひとつかたちになりつつあります。

 

手づくりソーラーパネルに使うシリコンセルのカットにあたっては、

ものつくり大学にお世話になっています。

寄付などでご支援くださっている皆さまのおかげで

こうして活動できることに感謝しています。

 

今回は、新たにマハラシュトラ州東部の、

アムラワティとメルガートというエリアで、

全く電気がない村や、一日の半分は停電の起きている村の家々に、

手づくりのソーラーパネルやLEDランプを学生さんと一緒に取り付けに行きます。

 

今回の詳しい活動については、後日改めてご報告させていただきます。

 


稲刈りイベントの動画

2016-11-10 | 活動報告

先日の稲刈りツアーのようすを、

いつもお世話になっている「ふう太ネット」さんが取材くださいました。

 

動画のようすが、

木島平村の田舎いい仲間サイト「い~なか交流館」にあがっています。

よかったらぜひご覧ください(^ ^)

 

動画URL

http://www.kijimadaira-fan.jp/modules/hot_channel/index.php?p=202&c=2

 

北信州木島平 田舎いい仲間交流サイト い~なか交流館URL

http://www.kijimadaira-fan.jp/

 

 

次の記事アップは、そろそろ(笑)、インドのプロジェクトについてご報告します!


稲刈りを終えました

2016-10-07 | 活動報告


おかげさまで、木島平村で1年間取り組んできた不耕起田んぼで稲刈りを終えました。

雨続きの今年、10月1日・2日と奇跡的に天候に恵まれました。


首都圏から、稲刈りを楽しみにご参加くださった皆さま

宮崎さんがよびかけてくださった農大生の皆さま

お料理や稲刈り実働でご協力くださった村の皆さま

自身の稲刈りをおいて関わってくださった宮崎さん

本当にお世話になりました!



今回、ガーナ人の方もご参加くださり、国際的な企画になりました。

年齢も国も性別もこえて、みんなで農作業。平和です。








お野菜たっぷりのごはん。

晴れたおかげで、田んぼの横に簡易食事スペースをつくって、釜炊き新米のおむすびやきのこ汁、おつけもののごちそう。

蔵を改装した中町展示館ではお餅つきもしました♪

今回は、稲刈り部隊とお料理隊とに参加者さまで分かれてご協力いただきました。

2日間にわたって、木島平の新鮮自家野菜とおいしいお米で満たされた皆さま

「からだが健康になった気がする」

と口をそろえておっしゃってくださいました(*^ ^*)


2日目の午後は、私たちの1年の取り組みとNPOの紹介を写真展示でご紹介。

農法別の稲の根っこくらべ展示にはみんな興味津々。


耕さない、農薬も化学肥料も入れないで田んぼができること。

それを、地元の農家さんが協力くださったことで、

知恵と技術をお借りして新しく挑戦するという貴重な経験をさせていただきました。

都会から、木島平の景色やひとに会いたいと何度も訪れてくださった皆さま。

田んぼの1年にあわせて開催してきたツアーでしたが、

新しい「都市と農村のつなぎ方」の可能性を発掘できたような気がします。




みんなからの要望により昔語りを聴かせて頂けることになり、

「みんなでこうやって楽しくできることが私もうれしい」と、

今回お忙しいところ2日間にわたりご協力くださいました。




根っこくらべに稲を抜いてご協力くださった小布施町の社会福祉法人くりのみ園の理事長さん。

障害を持った方が働くかたちとして、農業はとても適していること、

食べものからからだと心を健康にすることの大切さをお話しくださいました。




写真展示は、ご厚意により2日までの予定だったところを、

「これは2日間だけで終えるのはもったいない」と10月12日まで延長頂けることになりました。


ご参加の皆さまからも、大満足のお声をいただけて、企画側としてはうれしい限りです。

今年はじめた田んぼで、3回目の大きなイベント開催はおかげさまで大成功です。

改めて、ご協力くださった皆さまに感謝申し上げます。


次回は、冬。スキーと雪まつりにかけて企画を考えております♪

その前に、インドで手づくりソーラー講習、して参ります(^ ^)


久々の”太陽”ワークショップをしました

2016-08-12 | 活動報告

 

先日、久しぶりに簡単なワークショップを行いました♪


手づくりソーラーパネルと小型のファンを直接つなぐと

かんかん照りの太陽のもと、くるくる元気に回りました!

太陽のエネルギーだけでファンが動くのはなんだか感動します。


仕組みさえ覚えれば、簡単にアレンジできるのがこの手づくりシステムのよいところ。

バッテリーと直接つなぐ実験や、

「こんなことに使えるのでは」というアイディア交換も行いました。


このところご報告が農作業のことばかりだったせいか(笑)

ソーラーについて知りたいとご要望をちょこちょこいただいていましたので、今回は会員の皆さま、ご賛同くださっている皆さまを中心に向けて開催いたしました。

また、今後農作業の合間をみて、開催していきたいと思っています。


上尾市の事務所へご訪問(事前にご連絡ください)や、

出張お話のご依頼は随時大歓迎ですのでお気軽にご連絡ください(*^ ^*)

 

※ 現在、基本的に活動予定などのおしらせは現在NPOの会員様・寄付くださった皆さまを中心に発信しているメールマガジンで配信しています。

詳細については下記アドレスあてご連絡ください。

npo.swgp@gmail.com



地域をつなぐやおや みどりのたね

https://m.facebook.com/midorinotane/

メール midorinotane.ageo@gmail.com


 

八百屋「みどりのたね」につきましては、おかげさまで7月末日をもちましてトレーラーハウスでの最後の営業を終えました。

お越しくださった皆さま、ありがとうございました。

 

ご厚意で場所をご提供くださったNPO法人アイウィルスポーツクラブさま、ご協力くださったサッカーチームの皆さまには本当にお世話になり、本当に感謝しております。

以降、常設はNPO本部(上尾市壱丁目184ー10)併設で、移動販売とともに行って参ります。

営業日など詳細はFacebookページまたは個別連絡で対応させていただいています。


ほたる鑑賞会をしました

2016-07-12 | 活動報告


昨年は、代表とふたりで観た 里山に囲まれた不耕起田んぼに乱舞するほたるの景色

「来年はみんなを誘って観にきたいね」と話していた夢が叶いました。


催行は7月2日、3日の土日。

せっかく来ていただくならと、厳選してつくりました
名付けて!
「飯山市・木島平村よいとこツアー」♪

参加者の方からはそれでも「もりだくさんですね!」と言われました(笑)


郷土料理の体験昼食のため、まずは食材調達に飯山市でお借りしている私たちの畑へ。


実がしっかり入ったあまい玉ねぎさんたちはおみやげに♬


ぷりっと成った味しっかりのトマトなど夏野菜収穫時期です

無農薬・米ぬかやぼかしを肥料に、ほぼ人力除草でがんばった素人農業を

実際に見て頂きました。

今年も、草たちとの付き合い方にいろいろ奮闘中です(笑)

 

途中立ち寄った名水 龍興寺清水


そして向かったのは、木島平村の古民家施設 郷の家。

立派な土間やいろりを残した築100年以上の古民家で、

地元の方に郷土料理を教わってお昼ごはんづくり。

ここ木島平村で元気に活動しているお母さんたちの「いつもの」お料理に感動した私。

今回、皆さんにどうしてもご紹介したくて、

おやきづくりと笹ずしづくりを中心に体験をお願いしました。

釜で炊くごはんと釜で蒸すおやきは格別です

今日とりたてのお野菜や昨年私たちが作った花豆や黒小豆

来る途中に汲んできた名水・龍興寺清水

滋味たっぷり、お膳をはみ出すくらいいっぱい並びました!

笹ずし、小芋の煮っころがし、いもなます、ミニトマトのシロップ煮・・・10種類以上!


ひとつひとつ、お料理にまつわるエピソードも聞くと、どれも先人の知恵と工夫がいっぱい。

便利な暮らしとひきかえに失いつつある大事なもの、知恵を学ぶことの大切さと、

それを継いでのこしていくことの大事さを改めて実感しました。

 

この日の為にお豆を煮て準備くださったり釜炊きごはんを炊いて待っていて下さったり

本当に今回もお世話になりました。


古民家で管理人さんたちとののんびり時間を過ごしたあとは

以前酒蔵だった古民家を使った展示施設 中町展示館へ。


先日までここに滞在していたアーティストさんの作品を

やはりお世話になっている地域おこし協力隊の方に解説をお願いして鑑賞しました。

何気ない農村のひとこまが、芸術家さんの目を通して作品に変わる・・・

その作品にまつわるエピソードをきいてからその作品をみると

その作品に対する距離がぐっと近くなって、一枚の作品が二度おいしくなりました(笑)


さらになんと、展示館の管理人さんから
「よっていってください」とお茶とお茶請けのおふるまい。

さすが長野県。このさりげないおもてなしが本当に素晴らしいです。



それから、ほたるを観る前に私たちの田んぼをご案内。

先日、田植えを終えて青々と成長してきた不耕起田んぼ。
今までの写真とともに、皆さんにおはなしさせていただきました。

まわりの人に支えられてできていること、除草剤を使いたくなる気持ちもわかること

私たちが一年かけて学んだことを実感からお伝えしました。

 

それからトレーラーハウスの八百屋「みどりのたね」でお世話になっている

社会福祉法人くりのみ園さんにも立ち寄りました。

ここでは、平飼いで鶏を飼い、その鶏糞などを使って無農薬野菜をつくる

自然循環型農業を実践され、生産から加工、販売までを行っています。

今回は残念ながらお休みでしたので、事前に許可をいただいて外から見学させていただきました。

さながら「みどりのたね」生産者ツアーのようになりました(笑)

 

さてさて、メインのほたる鑑賞会。

私たちが不耕起栽培を習っている、園原先生の田んぼへ暗くなる前に見学。

13年かけてこの地域で少しずつ広げた、無農薬の田んぼ。

農薬をつかわない田んぼに、今ではほたるがいっぱいよみがえっています。

 

ほたるが観られる時間まで、いちど近くのおぶせ温泉穴観音の湯へ入って

(北信五岳を眺めながらゆったり入れる露天風呂がおすすめです♪)

 

暗くなってからふたたび田んぼに戻ってみると、田んぼのあぜや水路の上にたくさんのほたるが。

実際の感動は・・・ぜひ、来年お越しください(*^ ^*)

 

なかでも、一番ほたるが乱舞していたのは、園原先生が13年続けている田んぼ。

いちどいなくなったほたるたちが、ふたたびよみがえるまでには

大変な努力と時間がかかることを知りました。

 

10年先に残したい風景のために、私たちも、この小さな活動が大きく広がるよう、

がんばっていきたいと思います。

 

はじめてのほたる鑑賞会。

慣れないツアーガイドながら、皆さまにはなかなかできない体験をいっぱいお持ち帰りいただけたようで、素敵な感想をたくさんいただきました。

 

地元の方たちも、こうして都会からたくさん訪れて笑顔を残してくれることが嬉しい

と喜んでいました。

都市と農村の交流。皆さまのおかげでまた、小さいけれど大きな一歩になりました。

 翌朝、斑尾の山荘周辺から

 

…今回、楽しみすぎて写真をあまりとれませんでしたが、ご好意で参加者の方からご提供いただいた数枚をご紹介させていただきました。ありがとうございます!!


田植えをしました

2016-06-03 | 活動報告

昨年から準備をすすめてきた不耕起田んぼで田植えをしました。

 

田んぼをお借りしている宮崎さんのご指導のもと、

宮崎さんがお声かけくださった地元木島平の皆さま、地元の小学生の子たち、

いつもお世話になっているピロール長野の酒井さまと

大人も子どももまじっていっしょに、ひと苗ひと苗丁寧に植えてきました。




田植えははじめて、という大人勢に、
さすが米どころで育った子供たちは経験豊富でした。

「小学校でやった」と言って「こうやるんだよ」と、逆に大人が教わる場面もあり、

子どもも大人も関係なく

教え合って、助け合って作業する様子はとてもほほえましい雰囲気でした。

冬の間もお水をはっていた田んぼの土はとってもやわらかで
かえるやおたまじゃくしや藻がいっぱい。糸ミミズも見えました。

いきものいっぱい、まさに自然のビオトープ。

田植えに夢中になって、ふと顔をあげると、
ぐるり囲む雄大な山々が目に入ってなんとも清々しい気分で、日々の疲れも癒されます。



「田植えをやりたいと思っていたけれど機会がなかったから楽しかった」

「泥に裸足で入るのが気持ちいい」

「久しぶりにいい運動になった!」

「景色がきれい!」

と、嬉しい感想をいただきました。

自分で手植えを体験してみると、
いつも食べているお米の有り難さを改めて実感できます。

ただ「無農薬がいい」とか「機械は使わない方がいい」と
安易に批判するのは簡単ですが
実際に自分でその苦労を体験してみると、
たしかに、除草剤を使ったり機械のちからを借りたりする気持ちもわかります。

そのうえで、どうやったら持続可能なかたちで
若い人たちも”農業がたのしい”と思えるようになるかー
木島平村の皆さんと繋がりができて
ここから「農業を軸に都市と農村をつなぐこと」が考えられたらいいなと思っています。


 お田植えの行列 早乙女の衣装で参加

  田植えのとき限定の儀礼食 黄金色の穂に見立てたきなこむすび

 木島平のおいしいおこめ100%の五平餅

  給水とともに、田植え煮物のおふるまいも

 きのこどころ木島平のきのこ汁

 田植えを終えたみんなで記念の一枚


小川高校に行ってきました

2016-05-11 | 活動報告




「ケルガル日本の会」のときからずっと続けている教材づくり。

ケルガルの子どもたちに、高校生のみんなが作った日本の紹介新聞を贈っています。


日本語・英語だけでなく、
インド人留学生の協力をもらい、マラティ語も加えたの3語表記プラス写真も載せるので

楽しみながら外国のことに興味を持つきっかけとしてとても


今年も、小川高校の皆さんに、作成をお願いしています。

そのはじめとして、

まずは私たちNPOの紹介をとおして、

自分達の経験から見てきた、学んできたインドの教育事情やスラム・農村の状況を

パワーポイントを使って話しました。





生徒のみなさんからは、

「はじめて知ることばかりで刺激になった」

「教材づくりを早くしてみたい」と言ってもらえました。


また、「なにか、自分にできることはあるか」

という積極的な言葉もありました。

”まずは、家に帰っておうちの人に話したり、誰かに話してもらうこと”

というのが私たちからの答えです。

私たちの活動や理念をお伝えして、まず知ってもらい、問題意識をもってもらうこと
それが第一歩と私たちは考えています。

高校生のみんなが作る教材、どんな作品ができあがるか、楽しみです。