ゆる旅kikky・虫日記

~~目指すは山頂からムシに変わりました
~~虫の名前はネットや書籍で調べていますが間違い多しです。

シリーズ 山登り回顧録⑤「登山初年度をさらっと振り返る・2011・中央蔵王」⑤熊野岳~中丸山

2014-04-10 22:41:31 | 山登り回顧録

2011年初秋、その日も熊野岳に登った。

熊野岳からの眺めは最高で、三角の青い屋根の建物は蔵王ロープウェイの中間駅である。
30分ほどコーヒーを飲みながら、熊野岳から南西方向にのびる登山道を調べた。その道は、中丸山というピークにつながっており、往復2時間半で戻ってこられるコースであった。

よし、また行けるとこまで行ってみよう、と熊野岳を中丸山に向かって歩き始めた。

30分ほど歩いて振り返ると、熊野岳がみえる。


東側を見ると、朝出発してきた蔵王レストハウスと刈田岳がよく見えた。
知っているところが見えるとホッとするものである。

コースマップのとおり1時間ほどで中丸山山頂に着いた。この先は、と地図を見ると、滝があってみたい気がしたが、そこまで行くのに急な坂をジグザグに降りていかねばならない。行きは良くても帰りが大変なので、ここで折り返して帰ることにした。


帰り道、15分ほど歩いたであろう地点から中丸山を振り返ってパチリ。
天気が良く散歩気分の登山コースであった。
(終)

シリーズ 山登り回顧録⑤「登山初年度をさらっと振り返る・2011・中央蔵王」③熊野岳~三宝荒神山

2014-04-08 07:58:08 | 山登り回顧録


①お釜~熊野岳
②大黒天~刈田岳~お釜~熊野岳
③お釜~熊野岳~地蔵山~三宝荒神山
④お釜~熊野岳避難小屋~名号峰
⑤お釜~熊野岳~中丸山


蔵王ハイラインから眺める雲海。
夏の朝は湿った空気が冷やされて、太平洋側の平地では曇りとなるが、高い山に登れば晴れていることが多い。
この雲が太陽に照らされると上昇を始め、9時を過ぎるころには山頂まで迫ってくるようになる。だから夏の間は早めに山に登った方が、よい景色を見られるが、熊の活発な行動時間帯でもある。鈴は必携である。


いつものように御釜を眺めながら、中間地点の熊野岳を目指す。


御釜は今日も素敵なエメラルドグリーン色だ。
熊野岳に到着すると、地蔵山方面への登山道が見渡せる。

地蔵山からの眺めは、上昇してきた雲にさえぎられて見えなかった。
地蔵山山頂を過ぎると、山形蔵王スキー場からつながる、ロープウェイ地蔵山頂駅がある。御地蔵さまに挨拶をしたらソフトクリームを食べて一休みだ。一般の観光客もいるので、ほっとする。
ここから見ると小さな丘くらいな、三宝荒神山に登る。

シャジン

リンドウ
秋の山野草を見ながら山頂着。

後方には、熊野岳が見える。
そしてもと来た道を戻った。
(終)

シリーズ 山登り回顧録⑤「登山初年度をさらっと振り返る・2011・中央蔵王」②・④熊野岳~名号峰

2014-04-07 07:29:34 | 山登り回顧録


五色岳をのぞむ蔵王エコーライン(宮城側)の大黒天の駐車場から出発する。上の写真を撮影した地点である。
写真中央奥の黒っぽい山が五色岳で、御釜の外輪山である。なので、その裏側に御釜がある。写真左側の登山道から登っていく。



①蔵王レストハウス~熊野岳
②大黒天~刈田岳~蔵王レストハウス~熊野岳
③蔵王レストハウス~熊野岳避難小屋~地蔵山~三宝荒神山
④蔵王レストハウス~熊野岳避難小屋~名号峰
⑤蔵王レストハウス~熊野岳~中丸山

2011年の写真を見ていると、②の大黒天~熊野岳(避難小屋)と④の熊野岳~名号峰(みょうごうほう)は、同じ日に行ったようなので、一つにまとめて書く。

登り始めは、階段があり、歩きやすくなっている。水色の蝶はアサギマダラで、秋になると南西諸島や台湾まで、海を渡る固体もいるらしい。
そして繁殖のために暖かくなるとまた北上してくるそうだ。このナチュラルガーデン風のいい感じの小道を抜けると、刈田岳が見えてくる。

このあたりは、2月24日の厳冬期に刈田岳登山に挑戦して、途中撤退した地点のあたりである。夏と冬の景色がまったく違っているのが、すごい。

登るにつれて少しずつ御釜が見えてくる。
そして、刈田岳避難小屋の脇を通っていくと、刈田岳山頂にたどり着く。昼間は平日でも観光客がたくさんいる中を黙々と歩く。観光客の中を、大きなザックを背負って下っていたら、豪快に転んだことがあった。
ここまでくればあとは前回歩いたように、御釜を眺めながら馬の背を歩いて熊野岳避難小屋をめざす。

熊野岳避難小屋から先の行程は、未計画だった。
が、どこまでも続くような、なだらかな稜線を見て歩いてみたくなった。

この先には自然園といわれる、まるで日本庭園の様な風景のところがあるらしい。どんな所なのか。地図は持ってきてはいるが、迷わないだろうか。道が明瞭であれば戻ってくることが出来るので、いけるとこまで行ってみよう、となった。

大きな石がごろごろとした似たような道なので不安になる所もあったが、しっかり頭に道順を焼き付けるようにしていたら、途中から普通の登山道になってきた。そうして歩き続けたら、名号峰にたどり着くことができた。たどり着く5分くらい前のところで、他の登山者の方に、あともう少しだから頑張れ!とエールを頂いた。


山頂で自撮り。3年前は、今より痩せていた。若いし。あ~、着実に老いていってるなあ。(笑)

シリーズ 山登り回顧録⑤「お釜~熊野岳」①熊野岳

2014-04-03 17:30:06 | 山登り回顧録


馬の背から熊野岳方面の道(2011年8月)


①蔵王レストハウス~熊野岳
②大黒天~刈田岳~蔵王レストハウス~熊野岳
③蔵王レストハウス~熊野岳避難小屋~地蔵山~三宝荒神山
④蔵王レストハウス~熊野岳避難小屋~名号峰
⑤蔵王レストハウス~熊野岳~中丸山

上の地図は、前回の「山登り回顧録⑤」で取り上げた、中央蔵王の登山履歴をルートで色分けしたものである。今回は①のルートを振り返る。

起点は蔵王レストハウス駐車場である。蔵王エコーラインからハイラインに入る地点に料金所があって有料道路であるが、レストハウスのオープン時間外は無人となるので早朝や深夜は無料で入れる。しかし、レストハウスが閉まっているので、トイレや自販機などの設備は使えない。このときは、宮城県側ならば、不動の滝とガガ温泉入り口と、コマクサ平に公衆トイレがあるのでそちらを利用させてもらう。

登山日時を記録した手帳があったはずなのだが、見つからないし、このときの写真もない。たしかカメラを忘れていった様な気がする。これらの写真は2回目以降に登ったときのもので、終わりかけのコマクサを写真におさめた。8月の初めだったと思う。


御釜とコマクサ

このころはまだ山登り初心者だったので、ペース配分がわからず、歩いたら息が切れて休む、を繰り返しながら歩いた。
まず駐車場を出発してエメラルドブルーに輝くお釜を眺めながら馬の背といわれる稜線を歩いて熊野岳避難小屋を目指す。避難小屋直前は大小の火山礫が転がっており急な登りとなっているので慎重に登る。不整地を歩くのも慣れていないし、斜面に対するバランス感覚もないので、転がり落ちそうな感覚である。本当にここを登っていいのか一人なら不安になる所だが、先行者がいたのでとりあえず登る。

避難小屋まで登りきると西側の雄大な景色が広がっていた。そこからは、後日登ることになる地蔵山や名号峰への道がつながっていた。今はまだここまでだけど、その向こうに行きたいという欲求が少しづつ湧いてくる瞬間だった。夏の天気は下界から雲がわき上がってくるので、雲の間から見えるすばらしい景色に感動しながら歩いた。そしてその日の最終目的地の熊野岳へほどなくしてたどり着いた。高度感あふれる熊野岳山頂からの景色は絶景だった。

シリーズ 山登り回顧録⑤「登山初年度をさらっと振り返る・2011・中央蔵王」

2014-03-31 09:58:24 | 山登り回顧録

蔵王連峰は、中央蔵王・北蔵王・南蔵王に分けることが出来る。今回は中央蔵王を取り上げる。

2011年は、後にも先にも登頂数が多い。毎週のように蔵王に行き、体調がすぐれないときは景色を見るだけにしたりして、本当に蔵王は飽きることがなかった。写真を撮るために行っていたのに、いつのまにか登山の方にのめり込んでいた。

2012年になると、登山が体力的に少しきつくなってきたため、きのこの写真にのめり込んだ。小さいながらもユーモアの感じられるきのこたちにたくさんめぐり逢えたが、次の年の2013年は、きのこは不作の年だったのではないかと思う。あまりいい出会いがなかった。私は食べるキノコよりも、ビジュアル系のきのこを探しているので、きのこ採りの方とは競合しないと思うのだが。

きのこに関しては、あとで記事にしようと思うので、本題である2011年の登山活動を振り返る。

私は毎日7時間は歩きまわる仕事をしているので、歩くのには多少自信がある。しかも、登山をする場合は自分のペースで歩くので、仕事よりも楽だと言える。しかし9時間位山で歩き続けていると、だんだん太陽が西へ傾き日没までに帰らなければと焦ったりするので精神的に疲れが出てくる。やはり山では余裕ある行程が理想である。

蔵王で初めに登ったのは、一番とっかかりやすい熊野岳である。蔵王山という山はなく蔵王連峰の中で一番高い山が熊野岳であるが、観光客が押し寄せるお釜のすぐ近くまで車で入れるので、そこから片道1時間ほどで、登れてしまう。簡単に登れそうだが、ガスって視界が無くなると、どっちに進んでよいか分からなくなるほどなので、安易には、登るべきではない。

次の登山には、エコーラインにある大黒天という地点から、刈田岳とお釜を通過して熊野岳に行くコースである。五色岳の荒々しい高山的風景を見ながら短い夏の山を咲きそろう花々に、南の海から渡ってきた蝶がたくさん舞う中を片道2時間ほど歩くだろうか。

その次は、お釜のある刈田岳レストハウスから熊野岳避難小屋を通過し、山形県側の地蔵山から三宝荒神山まで行くコース。地蔵山を過ぎるとロープウェイの地蔵山頂駅があり、観光客とスライドする。トイレもあるし、ソフトクリームを食べてリフレッシュも出来るセレブ?なコースである。冬は、樹氷見物のメッカとなる。

その次は、同じくお釜前の刈田岳レストハウスから、熊野岳避難小屋を通過し、遠くに雁戸山の双耳峰を眺めながら名号峰を目指すコース。アザミの葉っぱが足に刺さって痛かった。こちらは、広々とした北蔵王のすばらしい稜線の景色の中を黙々と一人で歩くので、さみしい様な気もするが、ほかの単独の男性二人に追い抜かされたり(1人の登山者は熊野岳には戻らずガガ温泉まで下るルートだった)、名号峰の頂上では、なんと笹谷峠の雁戸山から縦走してきた人と出会った。それぞれみな登山の出発点やゴールは違うけどそれぞれ山を目指し黙々と歩くなかで偶然出会い、互いにあいさつを交わし、また別れるというのが、人生に何となく似ているような気がする。

別の日は、同じく刈田岳レストハウスから、熊野岳を経由して、山形側の中丸山山頂を目指すコース。こちらのコースでは誰ともすれ違わなかったが、遠くに熊野岳や刈田岳のリフトなど人工物を見ながら歩くので、あまり心細くはなかった。

とまあ、その日の体調や天気で選べる、初心者向けのコースがたくさんあり、上級者の方になると、もっと麓の方から登ってこられるし、北と南の山から縦走も出来る。これらはすべて宮城側を起点としているため、山形県側から登るコースもいろいろあると思われる。

まとめると、
①お釜~熊野岳
②大黒天~刈田岳~お釜~熊野岳
③お釜~熊野岳避難小屋~地蔵山~三宝荒神山
④お釜~熊野岳避難小屋~名号峰
⑤お釜~熊野岳~中丸山

以上が、中央蔵王の2011登山履歴である。