ゆる旅kikky・虫日記

~~目指すは山頂からムシに変わりました
~~虫の名前はネットや書籍で調べていますが間違い多しです。

シリーズ 山登り回顧録⑤「登山初年度をさらっと振り返る・2011・中央蔵王」

2014-03-31 09:58:24 | 山登り回顧録

蔵王連峰は、中央蔵王・北蔵王・南蔵王に分けることが出来る。今回は中央蔵王を取り上げる。

2011年は、後にも先にも登頂数が多い。毎週のように蔵王に行き、体調がすぐれないときは景色を見るだけにしたりして、本当に蔵王は飽きることがなかった。写真を撮るために行っていたのに、いつのまにか登山の方にのめり込んでいた。

2012年になると、登山が体力的に少しきつくなってきたため、きのこの写真にのめり込んだ。小さいながらもユーモアの感じられるきのこたちにたくさんめぐり逢えたが、次の年の2013年は、きのこは不作の年だったのではないかと思う。あまりいい出会いがなかった。私は食べるキノコよりも、ビジュアル系のきのこを探しているので、きのこ採りの方とは競合しないと思うのだが。

きのこに関しては、あとで記事にしようと思うので、本題である2011年の登山活動を振り返る。

私は毎日7時間は歩きまわる仕事をしているので、歩くのには多少自信がある。しかも、登山をする場合は自分のペースで歩くので、仕事よりも楽だと言える。しかし9時間位山で歩き続けていると、だんだん太陽が西へ傾き日没までに帰らなければと焦ったりするので精神的に疲れが出てくる。やはり山では余裕ある行程が理想である。

蔵王で初めに登ったのは、一番とっかかりやすい熊野岳である。蔵王山という山はなく蔵王連峰の中で一番高い山が熊野岳であるが、観光客が押し寄せるお釜のすぐ近くまで車で入れるので、そこから片道1時間ほどで、登れてしまう。簡単に登れそうだが、ガスって視界が無くなると、どっちに進んでよいか分からなくなるほどなので、安易には、登るべきではない。

次の登山には、エコーラインにある大黒天という地点から、刈田岳とお釜を通過して熊野岳に行くコースである。五色岳の荒々しい高山的風景を見ながら短い夏の山を咲きそろう花々に、南の海から渡ってきた蝶がたくさん舞う中を片道2時間ほど歩くだろうか。

その次は、お釜のある刈田岳レストハウスから熊野岳避難小屋を通過し、山形県側の地蔵山から三宝荒神山まで行くコース。地蔵山を過ぎるとロープウェイの地蔵山頂駅があり、観光客とスライドする。トイレもあるし、ソフトクリームを食べてリフレッシュも出来るセレブ?なコースである。冬は、樹氷見物のメッカとなる。

その次は、同じくお釜前の刈田岳レストハウスから、熊野岳避難小屋を通過し、遠くに雁戸山の双耳峰を眺めながら名号峰を目指すコース。アザミの葉っぱが足に刺さって痛かった。こちらは、広々とした北蔵王のすばらしい稜線の景色の中を黙々と一人で歩くので、さみしい様な気もするが、ほかの単独の男性二人に追い抜かされたり(1人の登山者は熊野岳には戻らずガガ温泉まで下るルートだった)、名号峰の頂上では、なんと笹谷峠の雁戸山から縦走してきた人と出会った。それぞれみな登山の出発点やゴールは違うけどそれぞれ山を目指し黙々と歩くなかで偶然出会い、互いにあいさつを交わし、また別れるというのが、人生に何となく似ているような気がする。

別の日は、同じく刈田岳レストハウスから、熊野岳を経由して、山形側の中丸山山頂を目指すコース。こちらのコースでは誰ともすれ違わなかったが、遠くに熊野岳や刈田岳のリフトなど人工物を見ながら歩くので、あまり心細くはなかった。

とまあ、その日の体調や天気で選べる、初心者向けのコースがたくさんあり、上級者の方になると、もっと麓の方から登ってこられるし、北と南の山から縦走も出来る。これらはすべて宮城側を起点としているため、山形県側から登るコースもいろいろあると思われる。

まとめると、
①お釜~熊野岳
②大黒天~刈田岳~お釜~熊野岳
③お釜~熊野岳避難小屋~地蔵山~三宝荒神山
④お釜~熊野岳避難小屋~名号峰
⑤お釜~熊野岳~中丸山

以上が、中央蔵王の2011登山履歴である。

シリーズ 山登り回顧録④「初めての本格登山」2011年7月6日青森県八甲田山

2014-03-30 23:33:52 | 山登り回顧録

単独で初めての登山に八甲田大岳を選んだのは、今になってみるとよかったのかどうかわからないが、よく一人で登れたな~と我ながら思う。
青森に出発する直前に、遭難救助費用の保険には入っておいたし、不安があれば、途中でも戻るという風に考えていた。途中から、女性単独で登っているのを心配した人が、一緒に下山してくるた。自分の娘さんとダブって見えたらしく、心配させてしまったようだ。申し訳ない。

7月6日、朝目覚めると天気は晴れ。インター近くの道の駅で車中泊して、酸ケ湯温泉に向かう。実は、前日の夜に酸ケ湯温泉に到着していたのだが、あまりの不気味さに、20㎞以上離れた道の駅に戻った。道の駅は夜中じゅう電気が付いてて怖くない。トイレも使えて本当にありがたい施設である。

朝の酸ケ湯温泉は、昨晩の印象とはまったく違っていた。不気味さはなく、すがすがしい朝だった。登山の準備を始める。準備運動もして、登山口から登り始めた。



途中でガサガサ笹が動く音がして、熊かと思ってびっくりしたが、山菜採りのおじさんだった。鈴とかラジオ付けて欲しい。また火山ガス噴出地帯があって、迅速に通り抜けるべきところもある。八甲田清水では冷たくておいしい湧水を頂く。コップまで置いてあった。



湿地帯には木道が据え付けられている。


おおきなカタツムリ。

山頂近くになると、ガレ地の急登となるが、ガスにおおわれて、景色はなくとても怖かった。落ちてしまいそうな感じだった。山頂で単独登山者2人に追い越された。

急登の途中に咲く可憐なオダマキ。


雪渓もあり急なところは笹をつかんで移動した。
雪渓上は、ガスで視界が利かなくなると道に迷うことがあり、危険な場合がある。この日は進む先が見えるほどだったので難なく通過した。

山頂直下の鏡池にはクロサンショウウオの卵。


大岳鞍部避難小屋でトイレを借りたら、そこで昼食休憩中の方にコーヒーをごちそうになり、下山を一緒にしていただくことになった。初めてで、ぎこちなさが出て心配をさせてしまったのだろう。私の方も初めての登山だったのでつい甘えてしまったので申し訳なかった。何事もなく下山出来たので感謝ではあるが、自分で地図を見ながらゆっくり下山したかったのが、本音ではある。しかし、この恩人に秋の紅葉の毛無岱の美しさをおしえていただいたので、またいつか秋に登りにいければと思う。

下毛無岱。

シリーズ 山登り回顧録③「さあ、どこの山に登ろうか」

2014-03-30 20:01:10 | 山登り回顧録

2011年は3月の東北関東大震災の復興支援として、様々な方面で東北が取り上げられた。登山雑誌でも、東北の山が紹介されて、『山と渓谷』の2011年7月号に、青森の八甲田山や宮城の蔵王連峰の登山ルートなどが掲載された。

その頃、仕事の方も震災の被害をもろに受けて、通常の勤務体制にはなかった。勤めていたところは、建物の中も外も、めちゃめちゃに破壊され、建て直しか?とも思うような有り様であったが、骨組みは大丈夫だったようで全体の半分を直しながら半分で営業をするという風だったので、例年のような忙しさがなかった。

それで4連休を頂いて、高速道路も無料だったのをいいことに、普段はなかなか行くことのできない青森県に行ってみようとなった。

1日目と4日目は移動日にあて、2日目3日目のどちらか天気が良い日に、八甲田山に登り、もう一日は、奥入瀬渓流か白神山地に行こうと思った。

八甲田山の登山ルートには、八甲田ロープウェイを利用するルートと、酸ケ湯温泉を起点に周回するルートがある。後者の酸ケ湯温泉から登るルートは、仙人岱を通って、八甲田大岳の山頂にたどり着き、下りは上毛無岱(うえけなしたい)から下毛無岱の広い湿原の景色を眼下に眺めながら下っていくルートとの事だったので、ぜひこの広い湿原を、自分の目で見たいものだと思い、この酸ケ湯温泉コースに決めた。もちろん下山後の温泉も楽しみのひとつである。

というわけで、初の本格的登山は、青森県は八甲田大岳に決定となった。
(続く)

60センチメートルの水槽の中にも弱肉強食の世界

2014-03-23 10:06:57 | 金魚 

3月20日の夜に引っ越しをしたチビらんちゅう2匹であったが、きのうの昼前、2匹のうちの小さい方のらんちゅうが、元々この水槽に入っていた大きいらんちゅうにボロボロにされていた。



左側の尾や胸びれがボロボロになり、脇腹には、一か所血のにじみがあった。
すぐに小さいプラケ―スに隔離し、塩と薬を投入。心配だったが、その状態で仕事に出た。
夜死んでやしないか、帰ってからのぞいてみると、生きてはいるようだった。寝てるのか、元気がないのかは分からなかった。
今朝見ると、ひれはボロボロだが、早めに隔離したため、内蔵やエラなどには問題がなく、体表面のけがで済んだようだ。
本当にかわいそうなことをしてしまった。
今後も隔離しなければならないので、隔離ボックスを買ってこなくてはならないかもしれない。



真ん中にいるのが、チビを追いかけまわした大きいらんちゅう。チビは泳ぐのが下手だったし、やはりこれは失敗だった。

シリーズ 山登り回顧録②「登山をする心構え」

2014-03-22 10:37:40 | 山登り回顧録
登山の注意点に、「単独登山はやめましょう」というのがある。
単独だと何かあったときに、自分では身動きが取れないために助けを呼べない可能性があるし、救助となった時に同行者がいれば、状況の確認ができるので、早く効率よく救助する事が出来る。また、登山経験の豊富な人と一緒に行動したほうが安心でもある。だから、単独登山は、やめた方が良いのだろうと解釈している。

しかし、だからと言って、同行者がいれば安全なのか、と言えばウソである。自分の性格に照らし合わせると、同行者がいると、相手まかせになる、注意力が散漫になる、という欠点が見えてくる。

おしゃべりに夢中になり道を間違えた、という事例もあるようだ。この危険と隣り合わせの登山は、急がずに、自分の理解力、体力に合わせて地道にやっていくのが、良いと思った。

ならば、まずは、登山はどんな危険があるというのだろうか。本当に自分なんかが、足を踏み入れてもよいのだろうか。

遭難事故で多いのが、転滑落、道迷い、雪崩、低体温症などである。これらを防ぐために、まずは道具をそろえなくてはならない。体への負担を軽減させるように作られたザック、でこぼこの道を歩くときに足を保護してくれる登山靴。急な雨や風から身を守る、登山用の上下別々のレインウェアなど。

登山服は、綿素材は基本的にNGである。汗で水分を含むと乾きにくく、山の強い風にさらされると一気に体が冷えてしまうからである。山で体が冷えるのは命にかかわってくるので、まずは山専用のものを準備した。

あとでT師匠から聞いた話では、T師匠は、2009年7月の多数の死者を出したトムラウシ遭難事故と全く同じ日に蔵王に登っていたらしく、同じ様に天候が悪化して嵐となり、非常に寒くて身の危険を感じたと言っていた。夏でも低体温症に陥る危険と隣り合わせだということを肝に銘じなければならない。

転落・滑落については、当たり前だが落ちないように転ばないように歩かなければならない。気楽に歩けるところ、慎重に歩かなければならないところ、判断力が求められる。また、危険を感じたら無理をせず引き返す。足元の浮き石に注意する。足をひねって歩けなくなったら、それは遭難である。一人で行くからには、何が何でも1人で帰ってこなくてはならない。

道迷いについては、3年山に登ってみて、心当たりがある。去年、笹谷峠の神室岳の仙人沢ルートをあるいて、仙人大滝に行ってきた。帰り道に、右に曲がるべきところをまっすぐ進んでしまい、段差に足をとられて派手に転んでしまったのである。

泥だらけになっただけの笑い話だが、そのまま気が付かずにどこまでも歩いてしまったら、とか、これが切れ落ちた崖だったらと思うと、冷や汗ものなのである。

自分が歩いてきた比較的安全な踏み跡のある道だったから、まさか間違えるとも思わなかったし、危険な所があるとも思わなかった。

気を抜いて、下るにまかせて確かめもせずに危険地帯に突っ込んでいってしまったのだ。ああ、おそろしい。実際そうやって亡くなっているケースもあるそうだ。こういったことを防ぐには、前もってルートをしっかり確認し、登山用の地図とコンパスを携行しなけれべならない。しかもコンパスを使いこなすには練習がいる。

雪崩については、雪崩が起きやすい地形、とか、気温、とか、積雪量とかいろいろ絡み合ってくるようなのでむずかしい。今年やっと蔵王刈田岳近くまで積雪期にのぼったが、いろいろな山の達人のブログとか、ヤマレコの過去ログなどからたくさんの情報を得たうえで登れたのである。どこそこの雪庇に気をつける、とか、亀裂が入っていて、危うく雪崩に巻き込まれそうになったことなどを、公開してくれているので、とてもありがたいことである。

雪山はやはり単独は避けた方がいいと思う。冬の刈田岳は、樹氷観光の雪上車が一日何回も通過するルートだし、雪崩の心配の比較的少ないルートを歩いている。また、ホワイトアウトは、非常に危険なので、天気が崩れない日を天気予報とにらめっこして、選んでいる。休日と中々重ならないので、シーズン中、数回チャンスがあるかどうかである。

他にも注意すべきことは山ほどあると思うが、過去の遭難事例を読んでみたりするのはとても参考になると思う。