平成28年3月9日 インドネシア・バリ島に住む娘が15歳になる孫を連れて関西空港に降りたった。
半年ぶりに見る娘も顔色も良く、元気そうであった。15歳になる孫も、見るたびに大きく成長しているようで、娘も子供の成長を実感、微笑ましさが、伝わってくる。
今回の日本滞在は、12日間と短いが、長野県の野沢温泉でのスキーや、いとこの住む浜松訪問など、内容的には忙しい日程となっている。
そんな折、娘が急に家族4人で一泊二日の予定で京都に行こうと言いだし、3月14日と15日に行くことになった。
14日(月)は雨であいにくの天気であったが、自宅からマイカーでJR日根野駅近くの駐車場まで行く。
日根野駅からJR関西空港駅始発の特急「はるか」9時25分発に乗り込み京都へ向かった。
車窓から見る日本の景色を娘たちと楽しんでいると、早いもので10時35分には京都駅に到着する。
京都ー関西空港特急「はるか」の前で 京都駅
多くの人達で賑わうJR京都駅の中央コンコース
京都駅に到着し、1階の改札口からコンコースに出て上空を見上げると、広大な吹き抜けになっていて、その巨大さに驚かされる。
今日は自宅を出てから、まだコーヒーを飲んでいなかった。 京都駅構内のコーヒーショップを探すとすぐに見つかった。
やはり、朝のコーヒーはおいしい。 今日一日のエネルギーが湧いてきそうである。
娘もコーヒーが大好きであるが、必ずミルクをたくさん使って飲んでいる。
私と妻はいつもブラックコーヒーである。 孫はジュースを飲んでいる。
コーヒーを飲み終えたあと、世界遺産に登録され、五重の塔として国内最大の高さを誇る「東寺」に行くために近鉄京都駅に向かった。
東寺の五重の塔は、京都の近代的な都市イメージの中で、ひときわ目立った存在で、京都独特の景観を作り出している。
新幹線からも、高速道路や周辺の山容からも、東寺の五重の塔が京都らしい風景を醸しだし、古都「京都」のシンボルとしての都市景観を構築している様に思える。
近鉄京都駅から東寺までは一駅で、駅から東寺は目の前に見え、真っ黒で荘厳な五重の塔が聳え建っている。
雨の降りしきる堀のある東寺、土塀を前に五重の塔が聳え建っている。
東寺は、唯一残る平安京の遺構で、創建からおよそ1200年が経過している。1994年(平成6年)に世界遺産に登録されている。
境内からの東寺五重の塔
この五重の塔は国宝に指定され、高さ55mの日本国内最高の塔で、1644年(寛永21年)に、徳川家光が再建奉納したものである。
小雨の降る中の東寺五重の塔
どこから見ても美しい、小雨の降る中で1200年の歴史を感じ差す五重の塔
雨の中の東寺を見学した後、近くのレストランで簡単な昼食を4人で摂る。
昼食のあと、次は「どこに行こうか!」と
みんなで話をしていると、レストラン前にあるバス停に、「清水寺行」のバスが次から次へとやって来ている。
「丁度いい 清水寺に行こう!」 と、話がまとまり、やってきたバスに乗車する。
多くの人で賑わう清水寺への参道
清水寺略図
清水寺の伽藍(施設)名
清水寺の仁王門(左側)と西門、三重塔をバックに記念撮影
バックには紅く美しい三重の塔が聳えたっている。
多くの観光客で賑わう清水の舞台、ここからの京都市内の眺望は抜群。
本堂にある拝殿前、訪れた多くの方がここで参拝する。
清水寺からの京都市内の眺望
清水の舞台に立つ着物姿の若い女性、着物もそれぞれに華やかな衣装であるが、みんな晴れやかな表情をしている。
本堂清水の舞台から奥の院方面へ向かう人達
清水寺本堂と出張った舞台
昔の人達の話の中で 「きよみずの舞台から飛び降りるつもりで・・・・」 とよく言われる。
これは 思い切った決心をする時に使われた言葉で、 この場所が語源になっている。
本堂から張り出した舞台は、4階建てビル相当の高さにあたり、面積は190㎡、410枚以上のヒノキ板が敷き詰められた桧舞台である。
京都市内の眺望が抜群で、訪れた人たちの記念写真のスポットで大変人気の高い場所である。
この舞台は元々、御本尊の観音様に芸能を奉納する場所で、平安時代から雅楽や能、狂言、歌舞伎、相撲などが奉納されてきている。
現在でも重要な法会には、舞台奉納が行われている。
清水寺本堂と舞台
寛永10年(1633年)再建、正面36m、側面30m、棟の高さ18mの大堂で、西国三十三観音霊場 第十六番札所である。
清水の舞台を支える釘を一本使わずに組み上げられた柱
急な崖に、最長12mの巨大な欅(けやき)の柱を並べて組み上げられた木造建築物
本堂横の石段を下りる着物姿の女性
清水寺のパワースポットと言われる音羽の滝の前で記念撮影する人達
右側の奥にあるのが音羽の滝で三筋に分かれて流下している。
この滝は、音羽の山中から湧き出る清らかな水で、これが「清水寺」の名前の由来になっている。
水質は素晴らしく、お茶やコーヒーなどに入れれば大変美味しいとの評判である。
三筋に分かれて流下する滝の水は、向かって左から「学問成就の水」「恋愛成就の水」「延命長寿の水」とされている。
この滝のご利益から、若い人たちが、それぞれの筋から流れ落ちる水を求めて長い列をつくっている。
私たちは、音羽の滝の前を通り入口の方に進んで行く。
音羽の滝から進んで行くと池があり、そこからは、ご覧のような三重の塔が池とともに美しい景観を見せている。
私たち家族は清水寺の観光を終えると、清水の坂を下り、バス停に向かった。
清水寺下のバス停から、JR京都駅行に乗車すると15分ほどで到着する。
今日はJR京都駅近くのホテルを娘が予約していて、徒歩で5分ほどの場所にホテルはあった。
宿泊した京都駅前のホテル
ホテルに到着すると、すぐにチエックインして部屋に荷物を運ぶと、私たちはすぐに、夕食を摂るために近くにある居酒屋に出かけた。
時刻も午後6時を少し回っている。 居酒屋を選んだのは、好き嫌いのある孫でも、居酒屋のメニューは種類も多く、好きなものを選別できるからである。
私も京都の居酒屋は、初めてであったが、娘も居酒屋を希望していた。
家族4人で捕る夕食もまた楽しく、娘と一緒に杯をともにすることは、また格別であった。
3月15日(火)午前8時半、ホテルでチェックアウトして、外に出ると青い空が広がり、申し分のない天気になっている。
今日は、平等院と伏見稲荷の観光を予定している。
JR京都駅構内のコインロッカーに荷物を預けると、同じ駅の中のコーヒーショップで軽い軽食とコーヒーで朝食をすますと、
JR奈良線で宇治市にある平等院に向かった。 約25分ほどで平等院のある宇治駅に到着する。
宇治駅前には観光案内所があり、平等院の場所や周辺の観光施設などを確認する。
平等院方向に歩いて行くと、宇治橋があり、その畔に源氏物語を書いた紫式部の像が立てられている。
平等院と紫式部はどんな関係があるのかわからなかったが、源氏物語の中でこの場所が出てくるようである。
源氏物語の作者である「紫式部の像」
十一世紀の初め頃につくられた 「源氏物語」夢浮橋ひろば この地とのかかわりを説明している。
夢浮橋ひろばの解説文を読んでいると、平等院とは全く関係がなさそうである。
私たちは、標識に従ってゆっくりと歩いて平等院に向かって行く。
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