男子高校生をひき逃げした94歳の女に、福岡地裁柳川支部は、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
判決後に、裁判官は「日々、誠実に対応するように」と諭しました。
判決を受けたのは、みやま市山川町の加藤ミトリ被告(94)です。
判決によりますと、加藤被告は、みやま市瀬高町で、原付バイクに乗っていた男子高校生を軽ワゴン車でひき逃げしました。
男子高校生は、頭などを強く打ち、記憶障害などの後遺症が残ったということです。
きょうの判決で、福岡地裁柳川支部の古川大吾裁判官は「事故のあと、警察に報告をせず、救護措置もとらなかった対応は悪質。その刑事責任は軽視できない」と指摘。
そのうえで、「反省の弁を述べているほか、被害者にも落ち度があった可能性がある」として、加藤被告に対し、懲役1年6か月・執行猶予3年の判決を言い渡しました。
判決のあと、裁判官は「これからは日々、誠実に対応するようにしてください」と諭しました。