女として大阪で暮らす2

初心にもどり、ちゃんとブログをつくりたいですね。
たまに、読んでください。誤字脱字は、ご容赦くださいね。

性的誘惑(文鳥花子作)

2015-06-24 05:49:56 | 日記
朴は、どうしても治らない癖があった。
性欲を感じるために、どうしてもしなくてはならない作業があった。

それは、普通では考えられないものだった。
あたまがおかしいのだろうけど、朴は、人間のまともな姿では、できないのだ。

人間の醜い姿、おどおどしい形に興奮するのである。
だから、とてもいけない罪をかさねるのである。

朴は死体の体でなくては、だめなのである。
生きている温かい体ではだめなのである。

硬直した体と、冷たい体に興奮を覚えるのだ。
そして、青白くなった顔に性的興奮がでてくるのだ。

だから朴は、わからないように、人間を殺し続けた。
それは、まだ子供の遺体が一番、興奮したから、殺した。

あるときは、首を切りその下半身に異常な興奮を覚えて射精した。
いちばん、すごい射精をした。

あるときは、少女を半分折り、そしてばらばらにして興奮した。
すぐに、その死体に向かい自分で陰茎をいじり、射精した。

そんなときに、朴は刑事にあとをつけられた。
子供を殺そうとしたときに、朴はつかまった。

裁判では、朴はこういった。

「ふつうではだめなんです、そんな脳のつくりなのです。」
「これは治りません。どうか、死刑にしてください。」

朴は、無期懲役になり、刑務所にいった。
しかし、朴はすぐに死んでいった。


それは、性的興奮を得ることのできない塀の中でたまりにたまり死んだのだ。

朴は、今度生まれたときは、普通の人間になりたいと手紙に残した。
しかし、それはかなえることはできないものだと感じた。

朴は、その呪われた遺伝子をついでいくために、生まれた悪魔だからである。
そのためだけに、朴は生まれ変われるのだから。

きゅうり(文鳥花子作)

2015-06-22 16:20:48 | 日記

私は、大変きゅうりがすきであった。
だから、苗を買ってきておいしいきゅうりをつくりたかった。

小さな場所で作ることはできるのか不安であった。
しかし、ちいさなたべれるぐらいのきゅうりがなっていた。

わたしは、心が躍り本当によかったと思った。
ある人は、きゅうりがなっているのを見ておどろいていた。

ところが、ところが、ところが、
きゅうりの苗が、倒されていた。

きゅうりはすぐに枯れてしまった。
本当に、どうしてきゅうりが倒されたのかわからなかった。

きっと、あいつがいたずらしたに違いなかった。
でも、きゅうりが枯れてから、私は二度と作れなくなった。

大好きなきゅうりなのに、なったとたんになぎたおされたのだ。
私が、その苗をかたずけていると、楽しそうに男は通った。

あいつが、あいつが、またいたずらしたのだ。
いろいろないやがらせもあったが、きゅうりまでいたずらして倒したのだ。

くやしいけど、泣き寝入りした。
でも、あいつしかいないのだ、人の不幸を喜ぶあいつなのだ。

わたしは、きゅうりがほんとうにすきなのに。
わたしは、そいつと二度と、もうめをあわせないようにして、暮らした。

たったすこしのしあわせさえも、あいつは摘み取る悪魔だった。
そんなやつは、きょうも長生きしている。

自分はいい人間みせて、小さなきゅうりの苗さえも、ころした。
悪魔は、いつも私の造っているものを見て、またいつか困らせるためにねらっている。

そのおそろしい、顔は、いつも見ると怖いので。
わたしはそれからは、見ることのないように、そっと生きたのだ。

世捨て人(文鳥花子作)

2015-06-22 13:41:14 | 日記

私は世捨て人だ。
世間では、えったとか、馬鹿とか言われている。

でも決して死ねないのだ、生きて苦しんでのた打ち回る運命だから。
私は、楽しいことのない世の中で惨めに生きていくだけの、えったなのだ。

馬鹿といわれても、本当のことだから怒ることも抵抗することもできない。
醜い容姿と、醜いからだから、臭い匂いが出ている。

顔は、骸骨そのものの醜い目をしていた。
人は、自分を見ると醜いので目をそらして、臭いので鼻をつまんでいた。

世捨て人だから、川の下の橋のしたあたりにすんでいた。
雑草とか、川の生き物を食べて暮らしていた。

たまに野いちごとか、おいしい実を見つけると楽しいときも少しはあった。
世捨て人は、トイレもないので、川に汚物をながしていた。

風呂には入ることもなく、少しだけ川の水で吹いていた。
世捨て人は、生きるのは簡単ではない。

たまに掘っ立て小屋を荒らされたり、いたずらされたりした。
体には、しらみがわいて、とてもきたないものだった。

「神様、この私の生きる意味がわかりません」いつもなげくのだった。
醜い体で、馬鹿にされ、生きる意味はないように見えたが、いきていくのだった。

あるときに、この醜い世捨て人は死んだ。

「おお、これはいい顔をしている、やすらかじゃ」
通りかかった人が行った。

世捨て人は、死ぬことにより、幸せに天国行ったのだ。
微笑んだ顔は、まるで天使のようであった。

☆これは、私のことをたとえたものであります。

水子(文鳥花子作)

2015-06-22 08:31:44 | 日記

わたしは、この世に生まれてきたのに、生まれ出ることのできなかった命。
水子とよばれ、人の手によって肉を裂かれ殺された命である。

水子を作ることは簡単である、性の欲望に負けて卵子と精子を結びつけるだけであるから。
私は、たまたま受精してしまった命なのだ。

母親のおなかで2ヶ月足らず育てられ息絶えたのだ。
私は、ずっと生まれ続けることを夢見ておなかの中にいたのだ。

あるときに、お母さんは私を生むことができないと決めて病院へ行ったのだ。
私は、外の大きな筒でさがしだされる。

逃げて逃げて、どうにか避けようとしたが吸い込まれてしまった。
肉がくだけるときに、痛くて苦しくってばらばらになるほどに、憎しみがわいた。

私の肉体は、ばらばらにされて、汚物にすてられた。
でも、私の魂は残ったのだ。

私の生まれたかった恨みは、激しく残った。
そのお母さんに乗り移り、そして永遠の命を送ろうとした。

水子は、私だけではなかった。
みんなの後ろにたくさんついていた。

仲間たちがかなしく、後ろによりそっていた。
生まれたかった命たちが、私のようにばらばらにされ汚物にされたのだ。

私は、水子だ、生まれたかったのだ、そしていきてみたかった。
だけど、水子の霊となって、今でもいきている。

生まれるはずだった女の後ろについて、永遠に生きているのだ。
そして、今度ちゃんと生まれてきた子は、私は許せないと思っている。

取り付いて、同じ目にあわせてやりたかった。
わたしのように、肉をちりちりにきりひきさかれ、肉の塊になり捨てられる。

わたしはそのときのために、トリツイテいきてやるのだ。
見えないだろうが、私はあなたの背中でいきているのだ。

「許せない。そして許さないから」

いけず(文鳥花子作)

2015-06-22 07:04:40 | 日記
ある爺さんが言いました。
「あいつは、顔が違うので、いじめてやれ?!」

そして、そのじいさんは、その子にいやがらせをしました。
「そとのひと、そとのひと」

よばれるたびに、その子はとてもきづつきました。
「でぶ、でぶ」

おまけに、太っちょの体までからかわれました。
おじいさんは、たいそう楽しそうに意地悪な悪口を言い続けました。

”わたしは、そとのこでもないのに、ひどい、死んでしまいたい”
彼女は、とうとう首をつって自殺してしまったのです。

おじいさんは、いじめる相手がいないのでつまらなく思いました。
毎日退屈な日々をすごすことになるのです。

おじいさんの楽しみは、ひとをいじめることだから、毎日つまらなくなったのです。
あるときです。

おじいさんは、きれいな花をみて、そこにいるおばあちゃんの花を枯らしてやろうとしました。
薬をまいて、花を枯らしてしまいました。

”かなしい、お花がみんなしんでしまった”

爺さんは、楽しそうにあるいていました。
そこに、きれいな女の人が通りました。

爺さんは後ろからそっとついていきました。
あるところの狭い場所に、たどりつきました。

その女は、爺さんをうまく誘い出して、沼に落としました。

「助けてくれ、苦しい?!」

爺さんは、おぼれて死んでしまいました。
その女は、たぶん、死んだ女の子と、お花の霊だったのです。

いけずは、するほうはとても楽しいものです。
意地悪は、きもちがいいものです。

でもそのことで、人を傷つけて命まで奪うものです。
どんな命でもひとつの命です。

女の子の命も、花の命も尊いのです。
そして、そんな悪いやつは、いつかは復讐されるものです。

だから、いけずはやめるべきなのですね。

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