18日~19日大聖寺を訪問して、NPO法人歴まちセンター大聖寺観光ガイドの案内で、数々の実績を見学してきた。
でも書いたが、活動歴も20年弱。NPO法人としても15年。その間の実績も数知れず。と言いながらHPからはもう一つ凄さがわからなかったが、やく2時間ほどの現地案内をしてもらって活動の菅さを実感した。
大聖寺駅で待ち合わすと、ガイドのベストを着た大柄な男性の瀬戸さんが、「今まで他市に講演に来てくれと言われ、いろんな所に講演しに行ったが、中には3度も同じところへ行っても「自分たちでやった」といっても信用をされず、行政の人や議員が視察に来ることはあるが、そちらから、また、自治会関係者で研修に来るなど考えられない」と言い、「何でも、また話の途中でも質問をしてくれていいよ」といきなりバスに乗ってきて、話を始めたのには驚いた。
なんといっても凄いのは、自分たちでアイディアを出し、お金を集めて、行政を味方につけ、動かしていることだ。ガイドをしてくれたのは事務局長の瀬戸さんという方だったが、建築設計士をされていることもあったが、加賀市が景観形成地区を指定した時も、住民で、規則を作り審査までしたという。
ボランティアガイドとしての持論は、(1)たのしく。(2)わかりやすく(3)ためになる。とおっしゃっていたが、まさにたのしく、わかりやすく、ためになった。
まず最初に行ったのは、
この看板を自分たちが作り管理しているという話を聞いて、下に「鈴木様」とあるが駐車場収入運営しているのですか?と質問すると「そうだ!」と言われ納得した。
平成8年に「加賀市ふるさとの歴史景観を守り育てる条例」を公布し、山ノ下寺院群地区を町並み整備
を地元住民が中心となってまちづくり協議会を組織し・町並み整備に向けての約束事(歴史的景観整備基準)を自分たちで作成したこと。
景観形成地区の空き地に子供達からアイディアを出してもらって作った空間
景観形成地区内の宗教施設のある所に右端にある祠をみんなの寄付で作った。
この中級武家屋敷の「五徳庵」は、NPO法人に寄付していたいて管理をしているという。
「五徳庵」の塀の片隅に「もてなしトイレ」の看板を発見
ガイドをしている最中にトイレはないかとよく聞かれたので、ガイドのコースに25箇所設置したという
それも、自分たちで訪問をして声かけをして2週間で作り上げたという。
行政の力は借りていないという。
その前の看板は、
このような看板は、21箇所ありその場所が子供でも一目でわかるように工夫をしているという。
1、場所の由来 2、地図 6枚の写真(人ナビ城下町)
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この土地も寄付を受けた場所で、ここに関所があったということで復元をされた。
前の黒石は由来が書いてあるが、裏には、一口1万円の寄付者の名前があった。
たまたま他市へ講演に行って「関所の復活」の話をした時加賀市出身者がおられ5万円の寄付をしていただいた人がいて、一眼最初に名前を書かせていただいた!!
68年ぶりに復元された「時鐘堂」これも寄付を集め、350万円を寄付してくれた人がいる
NPO法人が運営する「屋形船」発着所。後ろに見えるのは電車。その電車の中
「時鐘堂」再建の資金確保策
桜の4月には1ヶ月で700人(@1000)
一番驚いたのが、
鉄筋の市営住宅の建て替えに際して、周りにあった景観を保持するために
50世帯を赤瓦、白かべ、焼き板に統一を提案して実現。
歴史的な町の風情とは、こうした建物という器と、生活や習い事(つるべでの井戸水のくみ上げ、スイトンや甘酒づくりなど、「昔」を体験することや、地元の子供たちなどを対象とした邦楽教室を開催し年一回のおさらい会(発表会)を開催)のような中身と、両方兼ね備えて初めて醸し出されるものであると考えます。
多くのことを考えさせられた研修会だった。