
朝から下市町の友人宅に柿を購入に行った。
「今年は柿の色づきが早く、今週で取ってしまう」というので雨の中を吉野し向かって車を飛ばした。
行ってみると紅葉した柿の木の葉っぱはだいぶ落ちていた。柿農家も後継者不足で維持できないと嘆いておられた。また、下市町でも空き家が増えて過疎化が進んでいるようだ。
「空き家バンク」制度も導入をしているらしいが若手の入居がないそうだ。ここの家でも、北は北海道から南は九州まで出荷をしているらしいがそれでも経営は苦しいと言っておられた。
今年は、西吉野の親戚の柿農家にはまだ行けてないが早く行かないといけないと実感した。
「TPPで農業は壊滅」しない。という人もいれば、「TPPで農業は壊滅」する。という人もいる。消費者としては、関税が撤廃されて安い品物が購入できることはいいことだが、生産者にとっては大変だろうなと思う。
生産者が価格を含め希望が持てるようにしないといけないが、今のままでは厳しいものがある。生活が維持できるためには何が必要なのだろう?
大きな政治課題だ!地方や農業者が消滅して、いなくなってしまうかもしれない。
そんなことを考えながら、帰りに、「まほろばキッチン」に寄った。
大きな、明るい売り場に多くの農家の方が、野菜や加工品を出品されていた。奈良市の柳生や月ヶ瀬や田原のお茶が出品されていた。売り場をぐるぐると回ったが、1次産品は低価格でしか販売されていなかった。
農家の六次産業化が叫ばれているが、これは一つの道だと思うが、農業者には厳しいものがあると思う。農業者には作る喜びはあるが、販売や、加工のノーハウがない。経営感覚が乏しい。新しいことへのチャレンジができない。などなど支援の項目は見えているのだが?
問題は大きいが、「来年も美味しい柿が食べられるかな?」これが一番心配だ。