金さんの「あっちこっち」Hot Line

大好きな奈良を走る金さんの東奔西走の日常活動録。家庭菜園や地域活動や、学校支援に走ります。

知事選挙が告示されました。NO306

2007年03月23日 | 過去の記事
 3月議会が、老春手帳優遇施策の改革の提案を市長が再考することになって、今年度は現状のままとなったこともあり、今年の予算は共産党が一部を反対したものの賛成多数で成立しました。行財政改革の厳しい予算編成の中でも、積極予算となりました。

 いよいよ今日から、奈良県知事選挙が開始されました。今年は、統一地方選挙と参議院選挙が重なる12年に1度の年です。それだけに10年間続いてきた地方分権改革も新たな段階に入るのではないかと思います。この選挙戦で、奈良県の新たな姿が各候補者から示されなければいけませんが、あまりよく見えません。

 東京都知事選は、候補者もにぎやかでTVでの討論が盛んに行われて関心を集めていますが、奈良県では起こっていません。知事の権限は強大です。首長の舵取りによって、北海道夕張市のようになりかねません。また、昨年福島、和歌山、宮崎の各県知事が県発注の工事で収賄や官製談合容疑で逮捕されました。

 地方分権の流れは、更に知事の権限を強めました。また、地方の主権や自主性が重要視されるようになりました。そこで、今回の選挙で各候補者が奈良県をどのようにしようと展望を持っているのかをしっかりと見定めなければなりません。しかし、今回の知事選挙は、民主党が不戦敗を決めたものですから興味が少なくなっています。だからこそしっかりと選挙公約を吟味しなければいけないと思います。

 最近、無党派層が増加していると言われます。今日の読売新聞では、17、18日に全国世論調査を行ったそうですが、そのなかで、政党を支持しない理由を聞いたところ、(1)「どの政党を支持しても政治は変わりそうにない 48%」(2)「どの政党も信頼できない」「党利党略しか考えていない」が27% (3)「身近な問題を解決してくれない」「党内で抗争を繰り返している」 17%  (4)「もともと政治に関心がない」は14%(複数回答)

 この結果を見て政治に関心がないと答えた人は14%で、無党派層の人が政治に関心がない訳ではなくむしろ関心はあるが、支持するに足りる政党がないということだと思います。しかしこれらは、国政選挙におけることではないかと思います。

 知事選挙や県議会選挙というのは、私たちの一番身近な生活に関わることが問われる選挙だと思います。奈良県や奈良市の将来展望はどうなるのか?私たちの生活がどのように豊かになるのか?私たち有権者は大きな目を開けてみなければいけないと思います。知事でも、議員でも、最初から、金もうけをするんだと言って政治家を目指す人はいないと思います。それぞれが理想を持って立候補をされると思います。

 しかし、その理想実現の過程の中で、利権にまつわる人たちによって、くもの巣のように張り巡らされた糸に絡まって身動きが取れなくなって、妥協を繰り返す中で有権者の信頼を裏切っていくのではないかと思います。同じ轍を踏まないためにも、また、踏ませないためにも

(1)候補者は市民に、もっと、もっと県政を分かりやすく、情報提供を行わなけ
ればならない。
(2)候補者は、各種団体中心の活動をするだけでなく、手間はかかるが市民と直
接対話する機会を作ること。
(3)若者、女性、サラリーマンの声が聞ける体制を作ること。
(4)市民県民は、真っ正面から意見をあらゆる方法で候補者に伝えること。
(5)市民県民は、政治の良し悪しは自分たちの生活に関わることを認識すること。
(6)市民県民が、黙っていては政治は良くならない。サイレントマジョリティー
になってはいけない。
(7)地方主権時代、主役は市民県民との自覚を強く持つこと。自分たちの生活や
まちづくりに責任を持つこと

反面、現状に対する批判や、不安を煽るだけの政治家や党に惑わされてはいけないと思います。批判だけでは何も生まれません。情報提供が少なく理解できなかったり、誤解を生じていることもたくさんあります。ですから、しっかりと情報を集めて積極的に意見を発信していくことが重要ではないかと思います。

 無党派層の「どの政党を支持しても政治は変わりそうにない 48%」と言っておられる人の気持ちは理解ができます。しかし、政治は変わると思います。私たちが、教科書無償配布や、児童手当等々を約40年前に主張した時には、「福祉のことを言うのは政治の素人」と言われたものです。当時、大企業中心、土木中心と労働者の賃金や待遇改善だけが政治の中心と思われた時代に、人間中心、生活者、庶民の求める福祉を中心に「政治の素人」と言われながら訴え続けてきました。

 結果、時間はかかりましたが、今では、福祉を公約に掲げない人はいなくなりました。政治は、人間のためにあります。その人間が幸せになるためにあります。ですから、私たちが物を言わないと政治は変わりません。あきらめないで言い続けましょう。奈良が良くなるために。私たちの生活が良くなるように、この選挙を通してしっかりと意見を言っていきたいと思います。



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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
善人の条件 (金田充史)
2007-03-23 14:38:33
引用
(1)候補者は市民に、もっと、もっと県政を分かりやすく、情報提供を行わなければならない。・・・・

中略

反面、現状に対する批判や、不安を煽るだけの政治家や党に惑わされてはいけないと思います。批判だけでは何も生まれません。情報提供が少なく理解できなかったり、誤解を生じていることもたくさんあります。ですから、しっかりと情報を集めて積極的に意見を発信していくことが重要ではないかと思います。

金野先生は、今から20年程前の古い映画ですが、「善人の条件」というのを御存知でしょうか?ジェームス三木脚本で、津川雅彦主演です。
あらすじを書くのは御法度なので、詳しくは見て下さい。レンタルビデオで出ています。

此は選挙の映画です。地方選挙で市長選挙です。デフォルメされていますし、半分喜劇ですので、おもしろおかしく書かれていますが、取り巻きの市会議長が、映画の中の台詞ですが、「農家から銭が取れるか?勤め人から銭が取れるか?」というのが有りました。議員・市長さんといえども、それなりの経費がかかるのは当然です。建設業がは、公共工事で直の利益が着いて、公共工事が無いと、倒産してしまうかも知れません。だから、自分にどれだけ仕事を回して貰えるか、で、自身の企業の存続迄決まって来る、というのは、一種当たっている、と思います。

こういう構図は、選挙後に決定するのでは無く、選挙前、ずっと前に決まります。下請け・孫請け、皆で応援している私の知り合いも沢山居ます。自身の経営を考えれば、当然の事です。

この中で、金野先生の書かれていた(2)(3)は、現在の自民系代議士には、望めない様な気がします。また、(4)の手段ってどうすれば良いのでしょう?金野先生は、この様にブログ書き込みが出来ますが、通常では伝える手段が有りません。また、(5)は、今まで、意見を聞こうとしていない、また、言える手段の無い所へどうやって行ったら良いか分からないし、手段が無いです。実際、柿本知事に面会した事は、在任中一度切りで、それも業界団体で有った、という事で有ります。議員・首長さんは、市民の意見、と申されますが、金野先生の様に直の意見を直で伝える手段をお持ちの方は、非常に希です。(5)は、もっと議員・首長さんが、本当に聞く、という態度に成らないと、まず無理だと思います。ましてや、市長・知事さん、とも成れば、絶対不可能です。


だから、
引用
(1)「どの政党を支持しても政治は変わりそうにない 48%」(2)「どの政党も信頼できない」「党利党略しか考えていない」が27% (3)「身近な問題を解決してくれない」「党内で抗争を繰り返している」 17%  
と云う、コメントが出てくるのも、一種当然かも知れません。

此は、観光客の来ない奈良、と、一種同じ現象で、本当に面白い街なら、沢山観光客は来ます。議員・市長も同じで、本当に魅力の有る方なら、真の取り巻きが着いて来ると思います。脂ぎった「ええんちゃいまっか」軍団かどうかは、一寸離れてみれば一目瞭然で有ります。

脱サラ経営者の見解でした。
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「善人の条件」 (kin3)
2007-03-24 01:15:56
残念ながら「善人の条件」を知りません。
「善人」の定義が難しいですね。確かに政治家が善人ばかりではないと思いますし、悪人ばかりではないと思います。

政治家は、市民の視線で磨かれます。市民が政治家になにを求めるかでしょう。また、市民が目指すものを政治家がどう作っていくかでしょう。

政治家も一市民です。ともに協力をして後世に誇れるものを残せるかでしょう。

  「産みの苦しみ」と言うのがありますが、いかに「創り出す苦労」と「楽しみ」を共有できるかではないでしょうか?  現状に対する不満や、理想とかけ離れた現実を変革していくには、新しいものを創り出す「産みの苦しみ」を体験しなければいけないと思います。そのためには、積極的な忍耐が必要です。

「仏は能忍(のうにん)」   よく耐える人を仏と呼ぶ。と言うのがあります。現状変革のために、あきらめないで絶望感に苛まれずに、耐えて努力をする人。

社会の変革は一朝一夕にはできないと思います。どんな団体でも矛盾があります。越えられない壁がありますが、一滴のしずくが岩を砕くように根気よく、忍耐強く、負けないで続けることが大切といつも自分に言い聞かせています。

政治は変えられます。そのためには、政治に関心を持ち参加していかなければ良くならないと思います。そして、誰を代表として託すのかを真剣に比べなければいけないと思います。

 そして、しっかりと監視が必要です。私は昔「青年よ!!!政治を監視しろ」と言われたものです。それがいつの間にか、監視される方になってしまいました。また最近は、「青年よ!!!政治家を監視しろ」と変化をしてきています。残念ですが!!!!
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Unknown (横田)
2007-03-25 01:13:35
自治体によっては、首長への手紙、という封筒を役所に置いてる所があります。
それらは(たぶん)周辺職員が代理回答して返信されるのですが、
これらを大事にとっておくのも一種の「市民の目を意識させる」になるんでしょうね。
以前、経済関係のwebコラムで、東京湾横断道路は2階建てで、
鉄道も通す構想があると紹介されてたのですが、
建設当時、知事宛に「鉄道も通したらどうですか」と出したら「予定はありません」な回答だったので、
webコラムのコメント欄に、そういうやり取りがあったことを入れておくことができました。

・・・それさえも忌避しようという姿勢らしいですね、
公示後になって「個々の質問への回答を遠慮します」と寄越したA陣営。
周辺に頼んで対応してもらうことも出来ないのかな。
それでいて大手新聞のアンケートには回答してんだもんな。
A陣営の公約を見ると相変わらずの開発型だと判るんですけどね。
あまりの見識のなさに、これにたいする意見も送っていますが。
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今回の知事候補 (金田充史)
2007-03-25 23:40:31
ずっぽり奈良市民・奈良県民の金田です。

引用
公示後になって「個々の質問への回答を遠慮します」と寄越したA陣営。
周辺に頼んで対応してもらうことも出来ないのかな。
それでいて大手新聞のアンケートには回答してんだもんな。
A陣営の公約を見ると相変わらずの開発型だと判るんですけどね。
あまりの見識のなさに、これにたいする意見も送っていますが。

と、有りますが、絶対に通る選挙に、誰が市民の顔色を窺うでしょうか?極論的に、業界人だけ投票してくれれば、別の言い方をすれば、何処かで聞きましたが、「無党派層は寝ていてくれれば良い」つまり、投票に来なくても、知事に成れる訳です。有権者の言い分なんて、聞く必要有りません。

また、議会のロボットみたいな首長が、議会は良い訳で、長野の田中知事、宮城の浅野知事、大阪の横山知事の様な方々が議会の思惑以外の所で首長になると、イジメが横行します。金田の目から見ると、前鍵田市長もイジメに遭った様に映ります。金野先生的に見ると、必ずしもそうでない、様な事も伺いましたが、総論的には、こううつりました。

奈良は、まだまだ、こう云う事から判断すると田舎です。しかし、田舎には田舎なりの職務分掌が有ります。変な土木工事で、田舎東京みたいに成らない様、ハタで監視する以外に手は無いですが、前回、書き込みしましたが、決めるのは、議会・首長ですので、どうしたら監視できるのでしょうか。

こんな選挙は、選挙とは言えない!

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首長への手紙 (kin3)
2007-03-27 21:16:01
遅くなりました。

首長への手紙は、出し続けるべきだと思います。ネットの世界ができて、市民も情報発信ができるようになりましたし、こうして双方向の情報交換も他人が見れるようになりました。

誹謗中傷的な意図を持っての発信は良くないと思いますが、建設的意見や、質問を発信していく事は大切な事で、そのやり取りを公表していく事が良いのではないでしょうか。

 まだまだ、デジタルデバイドは存在します、ネットと言う限られた世界での事ですが、人の口には戸を立てられません。

ネット社会の怖い一面でもあると思いますが、良い方向で活用するツールとしては十分ではないかと思います。
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金田さんへ (kin3)
2007-03-27 21:20:47
「金田の目から見ると、前鍵田市長もイジメに遭った様に映ります。金野先生的に見ると、必ずしもそうでない、様な事も伺いましたが、総論的には、こううつりました。」

そうですか?いじめでない事を後世の人が証明してくれるでしょう。

人はみんな欠点を持っています。私は、その事を指摘してきたのではありません。奈良市の将来を憂いたのです。
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イジメ!? (金田充史)
2007-03-27 23:00:07
すみません。大変失礼な事を申し述べました。金野先生からは説明頂けました。この事は、理解をして居るつもり・・では有ります。しかし、先生以外の議員さんは如何でしょう?全ての議員さんが、本当に金野先生の如く、の考えで鍵田氏に対峙していたでしょうか?総論的に・・・というのは、此の点で有ります。別の議員さん・・・どなた、とは言えませんが、詰まらぬ事が聞こえてきました。こんな事は、市民に取っては、また市政に於いて、全く関係の無い、預かり知らぬ事で有ります。

ラッキーかアンラッキーかは別にして、鍵田市長は退陣しました。この事をいつまででもこだわる必要は全く有りません。自分は、今は現市政に対して、物を申していきたい、と考えて居ります。言葉足らずの点、申し訳ございませんでした。今後とも宜しくお願い致します。
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