
地域自治検討会の会合があった.会合で、先般視察した松山市の取組みやその中のひとつの北条まちづくり協議会の報告をした.
松山市では、平成16年から住民の自治力を高め、行政と恊働で地域づくりや住民サービスの低下を防ぐため、自主・自立した市民と行政が補完性の原則のもと住民の生活向上や市の発展を期して取組みをはじめてこられました。
そして今日まで、条例を制定して互いの位置や責務を明確にして、財政的支援や人的支援などを明確にした制度を整えつつ支援策などをバージョンアップさせながら、各地域の区(連合自治会組織)に説明を行い、41のうち現在16の協議会が立ち上がっている様子を報告しました.
その後、今後の取組みのスケジュールや内容の検討に入りましたが、ここからが意見の相違がでて議論が迷走しました.
とくに、我々検討委員会が制度の研究をしているが行政はいっこうに取組む姿勢が見られない。
また、財政的支援が確保されないと進める事が出来ない。とか、49の連合会がまだ理解をしていないのに進める事は出来ない。とか?
もっともな意見がありました.しかし、『自治とは?』と広辞苑で調べると『自分たちの事を自分たちで処理する』こと。とありました。
<そこで、質問です> 私たちの住む地域に「自治」は存在しますか?
○ 自分たちの住む地域に課題や問題はありますか?
○ 自分たちの住む地域の課題や問題について、住民で情報が共有されていますか?
○ 共有されている情報について、自分たちで話し合うことが可能ですか?
○ 自分たちで話し合うことによって、物事を決めていくことが可能ですか?
○ 物事が決まるまでの過程を共有し、理解し、認め合うことが可能ですか?
○ 決まったことについて、自ら責任を持って行動することが可能ですか?
○ 自ら責任を持って行動することによって、お互いに支え合い助け合うことが可能ですか?
もし、それらが可能でないとすれば、何に原因がありますか?
行政ですか? 社会ですか? それともその地域に住む人々ですか?
どうでしょうか?
私は、行政に依存するのではなく私達に自治の決意と覚悟があるのかと委員に問いかけました。その上で、我々が自主・自立の原則のもと、住民のために行政とお互いに補完性の原則に基づいて恊働をしていくかではないかと思っています.
難しい問題で、先の長い取組みなっていきそうです。