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2024・3・16 上野の森美術館 VOCA展2024「現代美術の展望-新しい平面の作家たち」。斉藤思帆。しまうちみか。しまだそう。田中彰。千原真実。

早咲きの桜満開の上野恩賜公園。


上野の森美術館では、VOCA展2024「現代美術の展望-新しい平面の作家たち」を開催中。
会期は3月14日~30日。
VOCA展は、1994年に始まった平面美術の領域で有望な若手作家を奨励する展覧会。
今回で31回目。
全国の美術館学芸員、研究者などから推薦された40才以下の31名から、5名の選考委員によって、VOCA賞1名、奨励賞2名、佳作賞2名、大原美術館賞1名が選ばれた。

斉藤思帆。
斉藤思帆(1988~)は東京都生まれ。
武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻版画コース修了。
作品名:Between Past and Future
素材:モノタイプ、油絵具、和紙、樹脂粘土、光学ガラス、アクリル絵具、紙粘土、木材。

斉藤の描く絵は、ネット上の動画や写真がもとになっているという。
斉藤は作品を、日常空間に唐突に差し込まれるオブジェのように提示するという。
斉藤は、「時間の流れのなかにある事物の、一瞬を切り取りたい」と語るという。



しまうちみか。
しまうちみか(1987~)は熊本県生まれ。
崇城大学大学院芸術研究科彫刻専攻修士課程修了。
作品名:We are on fire わたしたちは最高
素材:アクリル、油彩、コラージュ、ドンゴロス・カンヴァス
「火」は、しまうちの制作には欠かせない要素という。
彫刻における野焼きを通して火との対話を試み、そこで得た体感をドローイングへと昇華させていくという。
この作品の、しまうちが拠点とする南九州地方の来訪神とともに描かれたアメリカンキャラクターは、典型的な日本人の姿を象徴しているという。
だからどうというわけではないようだ。そうして融合していくようにおばさんは思うのだった。



しまだそう。
しまだそう(1983~)は大阪府生まれ。
作品名:彼の見たUFO、彼女の左頬、そして僕が見つけた聖杯
素材:アクリル、カンヴァス
難解だなぁと思う。
思いながら、突き詰めに、感心。


田中彰。
田中彰(1988~)岐阜県生まれ。
武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻版画コース修了。
作品名:Memory of Roots / Roots of Memory
素材:水溶性油性インク、西ノ内和紙
田中は、自然と人の生活を媒介する営みからイマジネーションを広げるアーティストであるという。
海から顔を出した防波堤に紙を当てこすり出し、電熱ペンを用いた木版画で波の痕跡を再構成したという。
人工物から生命の起源をさぐり続ける。




千原真実。
千原真実(1985~)は熊本県生まれ。
東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業。
作品名:風景L
素材:鉛筆、マーカー、ペンキ、ジェッソ、カンヴァス・ボンド・アクリル板・パネル・ビス

千原は、展示場所そのものから「風景」を描き出すという。
「絵画とそうでないものの境界を探る」という。


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