長野市大岡地区は2005年(平成17年)に長野市と合併した旧更級郡大岡村。
アルプスが一望できる天空の地区。
ここには異形の藁の神さま・芦ノ尻道祖神さまがおられる。
芦ノ尻道祖神を初めて見たのは、道の駅・長野市大岡特産センター。
道の駅・長野市大岡特産センターも公衆トイレは使えるけどコロナ禍で臨時休業中。
ツバメたちは例年通りに子育てに勤しむ。
国道19号線の児玉橋の横の急坂を上っていくと芦ノ尻道祖神さま。駐車場に車をとめて注連縄をくぐる。
この異形の藁の神さまは、正月7日に芦ノ尻の家々から注連縄を運び石碑に飾り付ける。顔は元より酒樽や酒杯や肴まで作ってお供えし、悪霊を追い払い一年の無病息災を祈る。
そして翌新春に燃やしてまた新たに飾り付ける。
明治から始まった風習で歴史は浅いけど、長野県考古学会会長をつとめた故森嶋稔氏はこのインパクトある設えに魅入られた。文部省(今の文部科学省)の調査も入った。1997年(平成9年)には長野県の無形文化財に指定された。
長野オリンピックの開会式に登場したことで一躍有名になった。
でもそんなことどうでもいいよと飄々と守る。
ここからもアルプスが見える。
道祖神さまは常念の方向を向いておられるのかな。
力をください。