今にもなんか降ってきそうで降ってこない昨日の銀座。
ポーラミュージアムアネックス。
田原桂一「OPÉRA de PARIS」開催中。
会期は6月21日~7月28日。
フランス芸術文化勲章シュヴァリやパリ市民芸術大賞、木村伊兵衛賞などを受賞し、「光」をテーマに世界的に活躍した写真家・田原桂一(1951~2017)。
田原はフランス政府の依頼で1987年から8年間かけてパリ・オペラ座を撮影し、1995年写真集「OPÉRA de PARIS」が完成した。
「建築」「衣装」「宝飾」「舞台模型」の全4巻のこの写真集はのちに伝説となった。
今回の展覧会では、約550点の作品の中から約30点の作品を展示。
結果的に田原は私生活での事柄の方が有名になってしまったし、ご本人もそれを望んでいたのかもしれないけど、素晴らしい写真家だったんだと再認識させられた。
銀座の小さなギャラリーにいるはずなのに、まるで Palais Garnier を彷徨っているような錯覚をおこす。
「田原の写真の、あのえもいわれぬ気品が、美をも超えて、系譜や遺産、伝統や遺品が織り成すオペラ座という一枚の布、アリアドーネの導き糸となっている」
ー ジャン・リュック・マエソ。