今日は成人の日。
毎年この日のサントリーさんの新聞広告を読む。
今の執筆は伊集院静。
今年は「君だけの価値を探し出し、それを獲得せよ。」。
世界中を恐怖に陥れた新型コロナウイルスも、もしかしたらオミクロン株がトンネルの出口なのかもしれないという感触になってきた。
終息はないけど収束はある。
用心しつつも、次へ。
収束すればコロナ禍前と同じ生活に戻るとは、だぶん誰も思ってない。
戻る部分もあればコロナ禍のままの部分もあるだろう。
今日成人の日を迎えた若者が、新型コロナウイルスによってもたらされた様々な事象を今後の人生にどう反映させていくかで、これからしばらくは世界が構築されていく。
伊集院氏は、「価値はカタチもないし、金で手にはいるものではない。地位や名誉や称賛でもない。真の価値を探し、それを獲得するために生涯はある。」と書く。
建前のきれいごとはそうかもしれないけど、本音の部分では何かにつけてSNSやYouTubeに投稿し様々な方法で閲覧数をあげることに腐心してる現状。そして誰でもコメントできる某ニュースは人気だ。
とても無理だろとも思う。
それでも、「上り坂を進め」「向かい風に立ちなさい」「若い時の深辛苦には真の価値があるんだ」は、その通りだと思う。
今日は祝日だけど、世の中は動いている。動いているということは、祝日もなにも関係なく世の中を支えている人たちがいるということだ。
この間、成人式には行かないと思います出たくないんですと暗く投げやりがちな口調で言ったN君に対して、それもいいけどさ出てもいいんじゃないかなとI君が穏やかに明るく言い聞かせていた。
あんただってさと心の中でつぶやいて思わず吹き出しそうになった。
I君が成人式の頃私は2回目の成人式くらいだった。
そろそろ2回目の成人式を迎えようかという年になったI君は、今は会社では中枢にいて部下を束ね、家庭では良き父親になっている。
そろそろ3回目の成人式を迎えようかという私は、小生意気なエゴイストだったI君を一人前に育て上げた周囲の大人たちを思った。
今年の成人の日も曇りでスタートした。
でも午後からは晴れ予報。
末筆ながら、本日成人の日を迎えた皆さま及びご家族さま、おめでとうございます(^^)/