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今日のころころこころ

2021・11・1 東京藝術大学大学美術館「上原利丸退任記念展」。本友禅染の可能性はどこまでも。

昨日は昼飯難民になりそうになって東京藝術大学大学美術館に寄った。陳列館で「どの鏡を舐めたい?」展を見て、カフェで食事。


そのまま帰ろうと思ったのだけど、展示室を覘いていたら、陳列館の受付の学生さんが自分も若い頃はあんなトコもあったな、なら、こちらの方はこんな娘がいたら楽しいだろうな、だった。で、入ってみた。
上原利丸退任記念展-本友禅染の多様性と独自性-。
会期は10月28日~11月7日。




綺麗だな。
おまけに柄が素敵にモダンだ。


でも着物が展示してあったのは入口だけで、中に入ってみてびっくり。
友禅染というのはバカ高い着物とモドキな和風小物等しかない思い込んでいたのだけど、これってアート作品じゃないか!
写真撮影可能でも撮っていたんではきりがない作品数と写真なんか撮るよりじっくりと眺めるが吉なりのアバンギャルドな本友禅染。








もちろん技法的な展示もきちんとある。
確固たる土台の無い前衛は似非。




着物以外の実用の展示。
すごいな・・・
お!館員さんのネクタイまで展示に合わせてるじゃないか。
と思ったら、上原先生ご自身でした。すいませんでした。だからマスクは。。
先生にお伺いしたら、あちこちに散りばめられてる謎めいた落書きのような線は、先生のお子たちが幼い頃に描いた絵と判明。




先生のネクタイにも楽しそうにブランコ遊びをする子供が描かれてるけど、これは先生が大人になって描いたもの。
子供独特の子供世界は大人には描けるものではないのだ。
先生の様々な作品群のインスピレーションはあちこちから素直に湧いてくるのかもしれない。
先生とお話ししながら、ふといくつもの人影に気が付いた。
私はなんて鈍感だったのだろう。
先生とお話ししたくて何人もの卒業生さんが来ていたんだ。日曜日だ。それをひとしきり私が先生を独り占めしてしまっていたんだ。
申し訳なかったなぁと反省。
教員としても優れたお方だったのだな。
寄り道して良かった。




コメント一覧

kinntilyann
Dr.Kさま
おはようございます(^^)/
良き物をみてまいりました。
お職人には、師は必要だけど、かといって二十代前半まで学校にいく必要もありません。例えば宮大工さんなんかも義務教育を終えると同時に道に入るのが理想。
ただ、師が弟子の素質を見抜いて磨きをかけるのは互いに厳しい。
その点学校は優しい。
伝統工芸の学校の存在意義ってなんだろ?となった場合、これだと思います。
多様性の追求とその実用への試み。
上原先生は本友禅を使って様々に作ってこられて、アート作品は無論、バックは生地が擦れるから無理とかイブニングドレスはいけるとか名刺入れ売ろうかなとか今でも追求されてます。
どんな優れたものでも販路があって実際に買う客がいないことにはなりたちません。
かといって客に媚びまくったのでは特に伝統工芸品は後世に伝えることができなくなる。
Dr.Kさまにとって今日も良い一日でありますように(^^)/
dr-koimari
ホント、「本友禅染の多様性と独自性」ですね。
こうなると、アートですね!
良い物を見てきましたね(^_^)
kinntilyann
ameさま
おはようございます(^^)/
違いますよ(^^:
たまたま寄っただけ!
上原先生とも初対面でした。
会場に先生の写真があったのにマスクで本人ってわからなかったのですよ。
ネクタイも素敵でした(^^)v
マスクは普通。やはり感染防止には不織布!!!
友禅染の着物は高い上に、そもそもどこに着ていくんだで、私のような貧乏人にはご縁ないのですが、アートの可能性は無限だったんだと思いました。
ameさまにとって今日も良い一日でありますように(^^)/
ame
こんばんは。(*´∀`)
東京芸大がいつも身近に触れられてすごい
というか、卒業生だったのですね。😄
上原先生も恩師だったのですね。
素敵なネクタイ、マスクはどんなのを?
友禅染はお高くて。。😓もちろんアートの世界にもなりますね。
日比野克彦さんこちらと行き来してるのかしら。以前展覧会でご一緒しました
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