今日は三茶の大道芸。
三茶の大道芸は一昨年までは来場者約20万人を数える大道芸フェスティバルだった。
突然の疫病に世界中が席捲され翻弄されて三茶の大道芸も中止に追い込まれると思っていた去年。
とにもかくにも火種を消してはならないという関係者の不退転の決意決断で、世田谷パブリックシアターのステージで完全予約制で投げ銭は電子マネーで大道芸が開催された。
今年は三茶de大道芸は25回目をむかえた。本来なら例年に増してにぎやかになるはずだった節目。
でも、今は感染者数が落ち着いているけど、企画段階ではコロナ禍前のような開催は誰の目からみても不可能だった。
今年も事前予約の劇場のステージの開催。
10月15日は前夜祭スペシャルライブ。
10月16日・17日は13時からと17時30分からの二回公演。6組の出演者がAとBに分かれて出演する。
出演者は、AチームがKanauknotと加納真美とチャラン・ポ・ランタン。
Bチームがゼロコと稲葉国光トリオとFunny Bones。
今年の会場はシアタートラム。
私は13時からの公演を見に行った。
出演者はAチーム。
Kanauknotはアクロバット。
会場内の撮影は禁止だったはずだったのだけど、Kanauknotが公演後のあいさつで、私たち衣装も新しくしました!撮影タイム!是非とも撮ってTwitterやInstagramに投稿してくださいな!!
わお!!!と会場中が一斉にスマホやカメラを取り出す。
大道芸のノリが戻ってきた。
加納真美はマイム・コメディ。
疫病下での辛さや悲しさや滑稽さを笑いに包んで体当たりで届ける。
会場爆笑。
チャラン・ポ・ランタンは唄とアコーディオン。姉の小春のしびれるほどに素晴らしい演奏と妹のももの素晴らしい(?)歌声と二人のコミカルな掛け合いに会場がわく。
なのに、なぜだか私はいつの間にか涙を流していた。
ふと気が付いたら、小春の目にもももの目にも涙が浮かんでいた。
みんなみんな辛い辛い日々を過ごしてきたんだ。
ようやくほんの少しだけど希望が形になって見えてきている。
投げ銭は、エントランスに三つ箱が置いてあってそこに投げ込めるようになっていた。
やっぱり電子マネーの投げ銭はイヤだ。投げ銭は現金でないと投げ銭じゃない。意気なんだ。
来年こそは来年こそは!!!