今日のころころこころ

2019・3・4 かつて、アルプという雑誌があったんだ・・・

昨日たまたま中目黒のCOW BOOKSさんで目にとまって買った「アルプ」。

丸山珈琲尾山台店さんで読み始めてみたら、面白い!



今日も家で続きを読んだ。
山にさして興味がなくても造詣がなくてもぐいぐいと惹き込まれる。
文字だけで描けるものだったんだと思い出す。
本当に良質な文芸誌だなぁ。





ところでこの「アルプ」ってなんだろう?と調べてみたら、どうやら「山の文芸誌・アルプ」。故串田孫一氏が仲間と創刊し編集責任者だった月刊誌だったのか。
昭和33年に創刊され昭和58年に300号で終刊。
私が買ったのは昭和40年3月1日発行の特集号だったんだ。
当時のお値段は250円。
当時の250円ってどのくらいの金額だったのか調べてみた。
大卒公務員の初任給19.610円ラーメン70円週刊誌50円・・・
今なら2500円くらいになるんじゃないかな?
もしかしてものすごく高価な月刊誌だったんじゃないだろうか?

そして読んでいるうちに気が付いた。
広告ゼロ!!!
なんというか・・・
広告もたまには作品といっていいようなものもあるけど・・・
書店でたまに雑誌を手に取ってみても中味の大半は広告。雑誌によっては8割くらい広告。うんざりしてもう何年も買ってない。
アルプをみていると、たかが雑誌ではないとしみじみと思った。
広告料に頼らずに純粋に雑誌の売り上げだけでやっていくには、しかも偏らずに自己満足で終わらせないとなれば、読者側にも出版側にも覚悟がいるものなのだなぁ。
legendはレジェンドとなりずいぶんと安っぽい言葉になったけど、これは確かに伝説の雑誌。
そうして世の中はすっかりと無料に飼いならされてしまった。
広告収入無しでは全ての文化は立ち行かなくなりつつすらある。
SNS事業だって広告収入の伸びがその会社の価値。
800円の古雑誌が様々に問いかけてくる。
これだからCOW BOOKSさん通いはやめられない(^^♪
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