23区のイチョウも色付いてきた。
今日は複写が混んでいた。
食堂の弁当がタッチの差で売り切れて鉄板焼き定食にした。
本が出てくる間に複写を待つ間になんで外に出られないんだろな。
ま。
HIGASHIYAさんで団子とシベリアを買って帰宅。
今宵の食後は読みたい本があるから、お茶はマグカップにざっくりといれる。
和紅茶にした。五ヶ瀬は八朔の花紅茶。
県立図書館から借りてきた、「世界の図書館を巡る-進化する叡智の神殿ー」。
ページをめくるたびに世界各国の見事な図書館が広がる。
クラシックで荘厳な図書館もあれば、最新システムで動く未来な図書館もある。
と・・・
手が止まった。
モーリタニアのシンゲッテイの図書館群。
8世紀から続く沙漠の古代都市の伝わる1300点を超える写本を守ってきたという。
マイクロフィルム等様々な方法で保存することが出来る時代に、なぜ
今にも空中分解してしまいそうな羊皮紙の本を、しかもこれまた今にも崩壊しそうな図書館で、そこまでして、守るんだろ?
眺めているうちに、食堂がとかぶつくさ言ってる自分とても恥ずかしい気がしてきた。
図書館の歴史は5000年前のメソポタミアにさかのぼるという。
紀元前3世紀に建てられたアレクサンドリア図書館には世界の叡智が集められていたという。
そしてアレクサンドリア図書館は戦火や政変や様々な要因で蔵書も館長も司書も失われていき衰退の一途をたどっていったという。
今の図書館は少なくとも先進国ではとても大事にされているように思う。
いや待てよ。
会話しながらなんでもかんでもすぐにスマホで調べて、それは正しいわそれは間違ってるわと言い続けている人がいた。
なんだこの人?と思ってから十数年たった今は、特に若い人たちはそれは当たり前の風景となってる。
生身の人間の言うことはまず疑ってかかるけど、スマホで検索したことには全幅の信頼を置く。
当初は失礼な人だなと呆れていた私もいつの間にか慣れて、間違ってるかもしれないからスマホで検索してみてと言い添えるようになっている。
内心では、ネット情報は玉石混交が酷い上に最近は石の方が多いんだけどなと思いながら。
孫引き孫引きの繰り返しでその検索結果が実は実とはかけ離れたものになってるなんてわからんだろなとか思いながら。
でも、ま、世の中は日進月歩。昨日の常識は今日の非常識。
でも、だから図書館の役割はますますに大事な時代になっているんだな。。。