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今日のころころこころ

2023・9・6 泉屋博古館東京「楽しい隠遁生活 文人たちのマインドフルネス」。絵画と工芸みる自娯遊戯の世界。

東京メトロ南北線・六本木一丁目駅から泉屋博古館東京へ。


あ・・・
庭師がこれほどまでに手入れしていてもカエデがチリチリに枯れちゃってる。
長野の家の庭なんて枯れて当たり前だよな。
カエデって今夏のような状態がほんとに苦手だったんだ。
サルスベリは絶好調。
でもこのカエデはなんとか種を飛ばせそうかな。


泉屋博古館東京。
「楽しい隠遁生活 文人たちのマインドフルネス」。絵画と工芸に見る自娯遊戯。
会期は9月2日~10月15日。
展示室の撮影は禁止。
かつて、古代中国に世俗を離れて自然の中に隠遁し清貧清閑な暮らしをした詩人たちがいた。平安・鎌倉・江戸時代の日本にもそれに共感し隠遁生活を営んだ人たちがいた。
彼等は、当時の世俗を、名利とさまざまな欲望、私欲による凄まじい権力闘争、保身と栄達のためのこびへつらい、金銭を通じての所有欲と利害関係、勝者と敗者をはっきりと分けるあくなき競争が渦巻く汚い世と見て、そこに忍従して暮らすことをよしとしなかったのだった。
ん?
それって古代中国か?平安鎌倉時代か?江戸時代か?
今現在じゃん。


政治やら社会やらのしがらみから遁れて清雅な地で心豊かに暮らしたいとは思っても、現実は貧富関係なくなかなかに難しい。
人々は、自娯遊戯の世界を描いた絵画や工芸品の中に理想の隠遁空間見出すことで、中国の士大夫や日本の文人たちが抱いたマインドフルネス状態に己を置いてきたのかもしれない。
1章:自由へのあこがれ「隠遁思想と隠者たち」
2章:理想世界のイメージ
3章:楽しい隠遁ー清閑の暮らし
4章:時に文雅を楽しむ交友
で、構成。
見終えて、さて、館長おすすめの「瀧見で洗心」といきますか。
何箇所かあるのだけど、一番近いアークカラヤン広場へ。



いままでそんな風に思ったことなかったけど、確かにこれも瀧。



森ビル創業者・森泰吉郎氏は敬虔なクリスチャンであったという。
聖書の一節が刻まれる。そういえば、アークヒルズのアークは聖櫃を指すというけど、ほんとかな。
瀧を見る。

この瀧の源は、ここ。

徹底的な人工的空間のただの演出だけど、山奥深く湧き出た水が瀧となって流れていく。
瀧見で洗心。
これも自娯遊戯の山水画。

コメント一覧

kinntilyann
mariaさま
おはようございます(⁠^⁠^⁠)/

森ビルでも枯れてるんだから、もう一般の庭は運任せ。
10年後の風景ってどうなってるんで
しょか?
見てみたい気もするし見ないで逝った方が幸せな気もするし…

瀧見!
信州はたくさんの瀧があるのですが、考えてみたら、行きやすい瀧は観光客が多くて洗心とは程遠いし、行きにくい瀧は辿り着くだけで満足してしまってそれで終わりだし。
天然でも人工でも、人生いたるところに青山あり(⁠^⁠^⁠)v

今日も良い一日でありますように(⁠^⁠^⁠)/
maria
うさぎさん、おはようございます。
もみじが枯れてしまって残念でしたね。
今年の夏は色々な動植物が影響を受けていると思います。
都会の中の滝も涼やかで又それも良しですね👏
昔からマインドフルネスの時を過ごして人々は救われていたのでしょう・・・
私も静かな公園で自然の風の中にしばし溶け込む時があります。
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