川崎市岡本太郎美術館で4月12日まで開催中の「第23回岡本太郎現代芸術賞展」。
入選作品。
「1960年、1961年、1962年、1963年、1964年、1965年の圧縮された記憶の蘇生」:浅川正樹:210×440×3㎝:アクリルプリント・プリント写真・画用紙・クレヨン等。
「V字鉄塔のある惑星A」:井上直:194×390.9×3.2㎝:キャンパスにアクリルと鉛筆。
この画家は1948年生まれ。年齢と作品は関係ないとは思いつつも、若い人には描けない。一筋に来た絵描きにしか描けない。
「双対ーbirth and death」:大石早矢香:200×500×300㎝:陶・ガラス・木。
タナトスと現の間を彷徨う。
「おぼち、すずぢ、まぢぢ、うるぢ」:大小田万侑子:140×500×80㎝:木布に藍と顔料・和紙・木材。
呪文のような作品名だと思ったら呪いだった。山幸彦が海幸彦の脅威から逃れるための呪い。ぼんやり針、乱暴針、貧乏針、まぬけ針。
「しょくどう」:桂典子:500×500×500㎝:綿布・麻布・アクリル絵具・陶器。
氏はお腹には赤ちゃんを宿しながらこの作品に取り組んだ。一見グロテスクにも見えるけど、連綿と続いてきた生きとし生けるものの営み。