昨夜から久しぶりの雨は朝になっても降ったり止んだり。
今日は久良岐能舞台へ。
お正月を祝おう 新春 竹灯篭まつり。横浜芸者と正月文化。
昔ながらの正月文化・里神楽に横浜芸者の華を添えて竹灯篭の中で楽しむ久良岐能舞台主催企画。
演目は、門付「鶴舞宝門付」と地唄「鶴の声」と里神楽「三崎遊漁」。
横浜芸者衆による琴と笛による春の海の演奏から始まり、加藤社中による豪華で煌びやかな里神楽。そして横浜芸者衆と加糖社中のコラボ芸能。
写真撮影は禁止と聞いていたのだけど、なぜだか途中から可能になった。
富久丸姐さん綺麗だ。
文明開化ハイカラなイメージが強い横浜だけど、かつてはいくつかの三業地があり活気ある花街文化が栄えた。昭和30年代には52軒の置屋があったという。
今の東横線からは想像すらできないけど、綱島には綱島温泉があり東京の奥座敷だった。大倉山に梅が咲く頃には東急が梅列車を走らせた。
芸達者で美貌で気風が良い横浜芸者は多くの人に愛され、東京から名だたる政治家文人墨客も通ってきたというが、時代の流れとともに料亭や割烹旅館やらが激減し、横浜芸者は一人も居なくなった。
が、平成29年4月に約20年ぶりに横浜芸者が復活。今現在10名の芸者衆が在籍し、特定非営利活動法人・横浜芸妓組合として、横浜発祥の曲の復元やお座敷での活動を中心に、海外公演等様々な活動を通じて伝統文化を伝えている。
能書きはともかく、笑う門には福来る。
楽しかった。
縁起の良い正月だ。
そして、その当時は派手でにぎやかな遊び方だったのだろうけど、今になってみると、派手でにぎやかなは同じだけど実に品の良い粋な遊びだったんだとしみじみと思う。
日はとっぷりと暮れ竹灯篭が灯る。
上大岡駅へ近づくにつれ幻想から現実へ。