帰り道どうしても寄りたいお寺があった。
伊勢原の大福寺である。
もう２年も前になるだろうか。かながわ名木１００選めぐりで訪ねた。
狂気に満ちた異様な荒れ寺であった。台風で倒れたまま瘴気に曝されてるクスノキ様が哀れであった。
なにも下調べせずに行った上に、たまたまくぐり戸が開いて入り込んでしまって、写真を消して出ていけとどこからともなく男性の声が響き、消したふりして脱兎のごとく逃げだした。ブログにはあげてないが無論今でも映像は保管してある。
その時のブログにコメントくださった方とのやりとりを通じ、かと言ってなにも助力できず祈ることしかできず、大山方面に行くたびにバスの車窓から今日はどうだろう？と、かたくかたく閉ざされた山門が開く日をひたすらに待っていた。
一昨日のことである。
大山に加寿美橋を渡るためにバスで通りかかったら、あ？ああ！！開いてる＼(◎o◎)／！
昨日は、伊勢原駅から歩いた。
錯覚じゃなかったんだ！やっぱ開いてる！！
お盆だからだろうか？それともなにか良い変化があったのだろうか？
山門に立つ。
クスノキ様は２年ぶん朽ちて、境内は２年ぶん更に荒廃しただけで何も変わってないように見えた。２年前と同じ場所に同じ車が停まっていた。冷静になってみれば、周囲を隙間なく囲っているのだからあの車を出せようはずもない。
でも、こうして山門を開け放っただけでもものすごい変化だ。そういえば周囲は少し小ざっぱりしたのかな？
中に入るのはやめた。せっかく開いた山門なのに安易な行動で余計な刺激をしてはいけない気がした。
次にこの道を通りかかるのはいつになるのかな？ケーブルカーの工事が終って秋の観光シーズンが終わった頃かな？
伊勢原駅のプラットホームで、２年前と同じイスに座ってみた。
