上野の森美術館からぷらぷらと谷中方面へ。
うるし。
陳列館に寄り道。
「うるしのかたち展2022」。
東京藝術大学漆芸研究室の研究成果展。
会期は9月22日~10月4日。
おや!でんでん虫だ。
修士1年生から名誉教授まで様々な作品が並ぶ。
これも漆と螺鈿か。
すごいな。
暗くてわかりにくいけど、この作品もモダンだ。
受付の学生さんに、ところであの作品は誰?と聞いたら、先生です!教授!との答え。
このお方が指導されているんだ。
東京藝術大学の始まりは東京美術学校。
1889年(明治21年)に開校した。学科は日本画・木彫・彫金・漆芸の4科から始まった。
きっと設立当初は今とは目的が違ったんだろうなと思うし、いや今でも同じかなとも思う。
伝統工芸にはそれぞれに職人さんがいる。例えば宮大工さんは出来れば中学を卒業と同時に道に入って欲しいが本音と聞いたことがある。
技を究めていくのに学歴は必要なのだろうか。
ましてや今は、偏差値なんぼだからあの学校はすごくてその学校に入れた僕や私はすごいみたいな風潮。
でも、こういう研究成果の展覧会を見ると、どっちも必要なんだなと思う。
漆は高くてなかなか買えないけど、私も目だけは養うのだ。
それにしても、陳列館には蚊取り線香の香りがよく似合う。