今日の長野盆地は快晴。
あちこちで凍り付いた雪と格闘風景。
私も車のエンジンかけて凍り付いた車がとけるまで格闘。
まずは母の何十年と行きつけの美容室へ。
ああ!もう何度電話しても出ないからもうどうなっちゃったかと思っていたのよ!!と美容室のマダム。
そんなことだろうと思って手土産持って顔を出したのだけど、結局、母の近況報告がてら髪を切ってもらった。染めてもいなければパーマをかけてるわけもないからちょん切ってもらうだけならどこでもいい。
本当は戸隠神社さまに新春のご挨拶と思っていたのだけど、ま、母が家に戻ってきたら力になってもらわねばならぬ。
それから昼飯食べて、明日納車の軽トラの保険。
これで一日終るなと思っていたのだけど、古い軽トラの保険を新しい軽トラに継続するだけだからあっという間に終わった。
これなら戸隠神社さまに行けるな。
雪に閉ざされた戸隠神社奥社。
今は長野市が幹線道路を除雪してるし奥社入口の有料駐車場は開いている。足元がきちんとさえしてれば随神門あたりまでなら行けるし、あえて厳冬の戸隠連峰を目指す登山者もいる。
それでも、やはり厳冬の頃は畏怖をおぼえる。
奥社が一般の参拝者に開くのは4月下旬。
中社へ。
奥社のような畏怖を感じる雪ではないけど、深い。
社務所の受付に、白澤(はくたく)圖があった。
この白澤は戸隠の険峻極まる山中に住まう神獣。
中国から引っ越してきたのかと突っ込んではいけない。
顔と背中の左右に三つずつ目があり、額と背中の左右には六本の角が生え、頭上には宝珠。人語を話し聡明かつ森羅万象に通じているという。
怪あるときは白澤の図を掲げ、妖異鬼神の名を七度唱えればたちまちに厄神は逃げ、禍転じて福となる。
地震や噴火はあるかもしれないけど、今現在のこの日本国が疫病に苦しむなんて想像したこともなかった。
突き落とされてみて、地域振興観光資源と化した祭りの数々が、そうだ本当は疫病除けの祭りだったんだよと思い出した。
白澤よりマスク・手洗い・うがい。
でも、人を寄せ付けない厳冬の戸隠の夜にひそやかに崖から崖へと軽やかに飛ぶ白澤を想像するもまたよし。
出来ることはなんでもやって生き延びてきたんだもん。