まずは、この資料を作成されたお方様。そして浦賀行政センター様&文化センター様ありがとうございました!
鏝絵というのが全国各地にあるとは知っていたが、私が初めて鏝絵をみたのは、2015年4月にかながわの橋100選・多摩水道橋へ向かう途中の川崎は登戸の登戸稲荷神社様であった。
まだ他にもあるんかな?とは思ったが、生憎とその日はラッキーなめぐりあわせが無くて、そこで終わりだった。
が、横須賀に野外彫刻をたずねて通ううちに、どうやら横須賀にはいくつかの鏝絵があるらしいと知った。
が、東福寺様というお寺のが有名なようだが、それ以外はよくわからなかった。
こういう時は、現地に行ってみるのが一番かな?
というわけで、京急浦賀駅下車。
確か以前路線バスから郷土資料館みたいな看板みた気がするよなぁ・・・
この時点で、実は、浦賀行政センターと浦賀文化センターの2施設あるとは知らなかった。
鏝絵の情報拾いに、浦賀行政センターへと向かう。
浦賀駅前は、100年以上にも渡って日本を代表する船を建造してきて2003年に閉鎖された住友重機械工業浦賀ドックがある。今でもなにかに使用されてるのかな?
浦賀警察署がみえてきた。
行政センターは、その角曲がるのか。
係員さんが丁寧に相談にのってくださった。
そしたら、違う係員様が「あ!2Fにあったかも!」というわけで、お邪魔する。
おお!◎◎!
作者は辰巳忠志氏というのか。
行政センターで教えていただいた通りに次は文化センターへと向かう。
お!素敵なフランス積みのレンガ壁。
横浜は、ランドマークタワーの下にドックヤードガーデンとしてみなとみらいを彩る施設となっているが・・・浦賀ドックはまだ現役な部分があるのかな?
そうそう。路線バスで通りかかった時にみかけたのはあそこだった。
浦賀コミュニティーセンター分館(郷土資料館・愛称文化センター)。
ここで、横須賀の鏝絵の詳細な資料とめぐり合えた。ほんとうにほんとうに感謝!
文化センターにもあった。
やはり辰巳忠志氏の作品。
あまりの鏝絵の見事さに、このお方は?と伺ったら、辰巳氏は現役バリバリの左官屋さん!当たり前といえば当たり前なんだけど。そう。鏝絵は左官職人の技の究極。この技を表現するのに芸術という言葉は実に安っぽく感じてしまう。。
郷土資料館の入り口は楽しい。
文化センターで資料をいただいて、向かうは西叶神社様。
海沿いもいいが、一本内側の道が「旧浦賀道」。西叶神社様がみえてきた。
西叶神社様。1181年に文覚上人が源氏再興を祈願して石清水八幡宮を勧請したという。その願いがかなったから叶神社と名付けられたという。
鏝絵は、社務所玄関欄壁とある。
あった。
横須賀美術館様のてづくりおさんぽマップによれば、この西叶神社様の勾玉を東叶神社様のお守り袋におさめれば願いがかなうらしい。宝くじ当たれ。
ところで?あの井戸気になるな?あとで調べたら、この井戸の前にあった湖幡屋という店の砂糖樽の中から大神宮のお札が出たことから浦賀の「ええじゃないか」が始まったという。
お隣が横須賀の鏝絵で検索すれば必ずヒットする東福寺様。
江戸時代に曹洞宗になったようだが、それよりもっと遡る感じ。これはかなりの古刹だなぁ。もしかしたら西叶神社様と関係あったんかな?
見事な鏝絵。写真が下手でうまく伝わらないけど。
東福寺様を下りる。
今の浦賀の街は駅前を外れれば食事するところすら見当たらないほどに閑静だが、かつては西浦賀の回船問屋と東浦賀の干鰯問屋で栄えた商人の街。
お!ここにも鏝絵。
懐の深い大旦那衆のもとに技を遺憾なく発揮できたんだろうな。
ここには「浦賀の渡し」があった。今は、横須賀市道となり可愛いお船が渡してくれる。バス停は紺屋町。
運賃は一般の大人200円。乗船時に払います。船着場に船が居なければボタンを押せば対岸から来ます。
向かうは、東浦賀。
この渡し船に乗ってみたかったんだよな(^^♪