そういう予報だったけど、今日の空模様は昨日から一転して小雨が降りしきる。
家の中の花瓶には啓翁桜に小手毬に赤い猫柳が咲く。春爛漫。
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冷蔵庫に在庫してる青葉台のチョコレート専門店SOCORAさんのオランジェットとコーヒービーンズチョコレートでひと休み。
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お茶はコーヒーにした。
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美味いな。
店が開いてたり閉まっていたりで、お久しぶりですと言われてもアンタんちが閉まってるんじゃないのと言ってしまうのであるけど、ここのチョコレートは逸品。
美味いな。
そういえば明日はバレンタインデーだ。
今年は特にお目にかかる方々もいないから何も用意してない。
ん。
この、バレンタインデーにお目にかかる方々がいる場合にはチョコレートを用意するという感覚が、我ながら昭和だと思う。
物心ついた頃にはすでにバレンタインデーはあったと思う。クリスマスみたいなチョコレートの日。
恋心下心目一杯籠めてチョコレートを贈ったのは遥か彼方遠い初心な昔。その後はひたすらに義理チョコ。
馬鹿馬鹿しいと思いながらも、男性たちの方もけっこうに楽しみにしている節があって、ヘンに勘違いされることないコミュニケーションツールとしては実に便利なものであった。
そうだ。その頃の男性たちは義理堅くて、ちゃんとホワイトデーに倍返ししてくれていたよな。
今でも記憶に残るのは老若男女問わず自社他社垣根無く人望と人気があった上司。
2月14日はデスクの上に比喩ではなく様々なチョコレートが山積みになっていた。おい!俺の机の引き出しからアレもってこい!今日はあそこにいたくない!と言われて、チョコレート山積みのデスクの下を見たらダンボール箱からあふれるばかりにそこにもチョコレートがあった。
実は私も彼に義理チョコを用意していたけど、名前書いてあるわけじゃないからいいかと山積みの天辺に置いておいた。
そしてホワイトデー。
おい!コレ!とお返しを渡された。名前書いてあるわけでもないのに何でわかった?向かい側の事務員さんからの情報提供だったのかな。
のだけど・・・
1枚500円のハンカチだって100枚なら5万円か。
大変ですねと言ったら、しゃーねーだろ!こういうことはキチンとしなきゃ!
まさに昭和の熱血浪花節仕事の鬼上司だったな。
それから後、時代は景気の悪い方に格差拡大の方に流れて、女性も男性もとことんシビアになった。基本的にそんな義理義理のやり取りに金を使うことはない。
チョコレートの売上そのものはそんなに落ちてはいないだろうけど、バレンタインデーで一年の大半を稼げる時代は終わった。
菓子屋の仕掛けたイベント大当りだっただけなのだから、時代が変われば萎むのは当たり前だけど、なんか昭和の勢いがふと懐かしくなるのは、紛う方なき老化現象であろう。
今日は一日どんより肌寒いのかな。
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