喜連東幼稚園ブログ

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学校法人 喜連学園 喜連東幼稚園

外の空気を感じながら

2010-05-04 | 子どもたちの姿
年少さんのお友達がお帰りを待っている間、先生が絵本を読んでいました。
外の空気を感じながら過ごす時間というのは、子ども達にとってとても素敵な時間です。

気分の良い晴れの日…青い青い空が出てくるような絵本を読んだり…
雨の日…中庭やテラスで雨宿りをしながら、雨や傘のお話やカエルのお話を聞いたり…

実際の体験と、本の世界がリンクしていくというのは、想像力が高まっていくとても大切な経験になります。

日本絵本界の重鎮…松居直さん(あの有名な福音館書店の創業から関わって、社長にもなった方です。)
その松居さんの講演会で、こんなお話を聞きました。

『絵本を読んでいて…例えば、暑い夏の日に、川の水に足をつけるという場面で、
  「つ、つめたいっ!」 というセリフが絵本に書かれていたとします。
 そのとき、本当に暑い夏の日に、川の水に足をつけた体験が無ければ、その冷たさに共感することもできませんし、
心が動くこともありません。本は想像の世界ですが、その背景には必ず読み手の実体験があります。
だから、確かな実体験があってこそ、想像の世界に広がりが持てるのだと思います。』

私の記憶が曖昧なので、言葉は少し違ったかもしれませんが、このようなニュアンスの説明をされていました。
まさに、幼稚園でするべき実体験について話されているように感じました。
「どろどろ~、にゅるにゅる~、べたべた、つめたい、あつい、いたい、…」
色んな感覚と、色んな言葉がつながって、そしてその時の自分の気持ちがつながっていくのかな・・・