1月末の北海道新聞に、「岩見沢に海外の旅行客がきている」という記事がありました。
札幌市内はこの頃暖かい日が続き、雪が全然無い異常事態。札幌から遠くない岩見沢は、シーズン始めのドカ雪が残っていました。
そんな時期に海外の方たちが、雪のある岩見沢に続々とやって来たというのです。
大きなツララや歩道脇に積み上がった雪の山等、北海道の日常風景を撮影したり、駅近くの空き地で雪遊びをし、市内で食事やお土産購入をしたそうです。
テレビ局の取材も見ましたが、海外観光客が口々に「有名な所はとにかく人が多すぎてうんざりするから、SNSで情報交換をし、人が少なくてすてきな風景の場所を探して旅をしています」と答えていました。新聞ではこれを「(有名)じゃない方の旅」と表現していて、なるほどと思いました。
一道民として多くの方に来道していただくのは本当にうれしいのですが、オーバーツーリズム問題があちらこちらでおきているのが現状です。
美瑛では有名な木や白樺並木を伐採せざるを得ない状況になっています。
私は「じゃない方の旅」、おすすめです。一番混みそうな時期を少し避けるのも良いでしょう。
レンタカー・マイカー・自転車・オートバイの旅では、超有名な場所は大変混雑するので、そういう時は主要道を一本外れたり、違うルートをぜひ走ってみてください。
北海道は高速道路・高規格道路が延びたため、かつて交通量の多かった国道・道道が閑散としていることが多いです。こういう所に、北海道らしい風景がいっぱいあります。そのような風景を発見すると、「やった!」という気持ちになります。「自分が見つけた北海道の風景」、素敵な言葉じゃないですか。
以下「じゃない方」の画像例
朝ドラ・映画になった『すずらん』のロケ地に建つ「明日萌駅」。ロケ当時は大にぎわいでしたが、今はひっそりとしています。実は「恵比島駅」
という駅で、しかも本当の駅舎はこの建物の隣にある小さな小屋です。残念ながら廃線になってしまった留萌本線の一駅です。
留萌本線にあった真布駅。この駅舎小屋、無事に冬を越して残るでしょうか。
こんな雄大な景色、1時間あまり、ほぼ一人で独占状態でした。私の他にはバイク1台、車が1台しか来ませんでしたから。 職場で話しても「どこですかそこ?」と知っている人は皆無。私は「へっへっへっ、穴場だ穴場」と一人ほくそ笑んでいました。こんな場所がたくさんあるのが北海道。
というわけで、北海道で「じゃない方の」旅にも、ぜひ挑戦してみてくださいね。

江部乙神社の笑う狛犬。
なんと明治43年に奉納されたそうです。みんな大事に見守ってね。