北の大地とYAMAHAセロー

札幌在住です。北海道や日常のことを、のんびりアップしています。

東北ツーリング5 猊鼻渓から遠野伝承園へ

2023年07月31日 | 日記
7月12日(水)つづき
 どしゃ降りの中、中尊寺から猊鼻渓に向かう。
 猊鼻渓の川下りは二回経験したのだが、二回ともとても気持ちが良く、のんびりした至福の時間を過ごせた。晴れていたらぜひ乗りたかったのだが、今回は雨で観光客もほとんどいない。ツバメたちと係留されている船を見ながら、早々に立ち去る。
 国道343号を進み、県道10号・県道8号を北上し続け、種山高原の左脇を通り、国道283号から遠野市へ入ろうと考えた。
 県道10号と8号は細い道で、どんどん山の中に入って行く。途中ではセンターラインもない狭い道となり、まるで簡易舗装された林道のようだ。両脇の杉林は背が高く、道に迫っていて、重苦しさまで感じる。かって人馬で往来したであろう人たちも、不安な気持ちでこの道を歩いたのだろうか、などと考えながら進む。
(本当に大変なところは撮っている余裕なし(^^; )
 そして所々で突然集落が現れる。とても大きい、屋根が日本昔話に出てくるような農家さんの建物がたくさんあって驚く。家屋の周りは立派な木々に囲まれ、さらにその後ろに山林が迫っている風景が印象的だ。そしてまた山の中の細い道を走る。その繰り返しが延々と続いた。

 東北ツーリングの中でも特に印象に残ったのはこのルートだった。適度なワインディングで、バイクの面白さを十分に楽しめた。
 それにしても一関市は広い!「花巻市」の文字が見えた時は「おお!」と思わず叫んでしまった。
 国道283号を進み、道の駅『遠野風の丘』で休憩する。おなかがすいたので何かないかと探していると、見たことがない食べ物が。
「きりせんしょ」三個入り360円

「かねなり」三枚入り390円
 お店のお姉さまにどんな食べ物か聞き、両方買ってみた。
 どちらも岩手の伝統的な食べ物とのこと。「きりせんしょ」はうるち粉、醤油、塩、ゴマ、片栗粉で作るお団子で、おいしかった。農作業の合間などに食べたのかなと想像した。後でネットで調べて、行事の時に作ったり食べられたりしてきたということも知った。一個食べてホテルに持っていくことに。
 「かねなり」は簡単に書くと、うる粉で小判型に作り、焼き、くるみ・砂糖・味噌(もしくは醤油)のタレをつけて焼いたもので、私が食べたのは味噌の方だった。くるみがアクセントになっているなと思いつつしっかりと食べ、遠野伝承園に向かった。
(つづく)
 
 



 

東北ツーリング4  一関から中尊寺へ

2023年07月27日 | 日記
 7月12日水曜日、東北ツーリング三日目。

一関市の朝

 朝は快晴で早くも暑い。しかし天気予報はくもり雨。たくさん走るので早めに荷物をまとめて朝食を食べ、8時半少し前に出発。
 今日最初の訪問場所は中尊寺。一関の宿からはさして距離はないが、10分程度でぱらぱら雨が降りだしてきて、すぐにレインウェア着用。
 ほどなく中尊寺着。バイクの駐車料金はなんと50円!やさしい(^-^)
 約20年前に一度来た参拝のルート、前回は春だった。今回は加齢と荷物と暑さで、参拝道の坂道が少しきつく感じた。ショルダーバッグを下げた私より年上の方たちが、軽やかに歩いていく。基礎体力をつけねば、と改めて思う。
 参拝道の大きな杉に感嘆の声をあげ、汗をかきつつ色々なお堂に寄る。






 
今回印象に残った物の一つは薬師如来のお堂前に立つのぼりだった。
 「め」と大書され、目がいっぱい書かれている。水木しげるの百目の元ネタ?つげ義春の元ネタ?千と千尋やエヴァンゲリオンへの影響もあるよね。


 薬師如来にお参りをし、妻が目と膝の調子があまりよくないので、「め」と書かれたお守りと「足腰」のお守りを購入。私は健康全般のお守りを買う。
 宝物館の資料によると、昔中尊寺にお参りに来るのは、信仰はもちろん、現代の私たちが観光地やテーマパークに来るような側面もあったとのこと。
自分の希望の場所でお参りし、食事をし、家族や知人にお土産を買って帰る、なるほど確かに現代の私たちと同じだと納得する。
 金色堂と宝物殿の共通チケットは800円。金色堂と宝物殿の仏像の存在感・迫力に今回も息を飲む。
 奈良平安時代の仏像は、その後の仏像と格段にできが違う。細やかさ、リアルさ、重厚感、存在感。「作品に魂が宿っている」といつも思う。仏師たちの気迫が後世と格段に違うからであろうか。
 途中からまた雨が降りだす。参拝道を下り、駐車場すぐ脇の食堂に避難。早めのお昼を食べる。注文したのは「ずんだもち&そば定食」。
 三種のずんだが出てきて、お得だ。しょうがずんだはあんかけのお雑煮という感じ。食べ物にくるみをよく使うのは、東北の定番なのかな?普通のずんだもちは、もちろんおいしい。そばつゆは濃くなくてだしがよく効いていた。この濃さになれた人なら、北海道のめんつゆはかなりしょっぱく感じると思った。
 その間に雨はどんどんひどくなり、まさにどしゃ降りになっている。梅雨の時期に来たのはわかっているものの、ため息をつきつつ中尊寺を出発した。   つづく(^-^)
 
 
 

気分転換

2023年07月24日 | 日記
 東北ツーリングから帰ってきて一週間。ちょっとバイクに乗ってきました。
 ずーーーっと舗装路ばかり走っていたので、未舗装の道へ。
この適度な感じが良いです。


少し舗装路を走って


札幌から約50分でこんな風景の中に一人ぼっち。風景を独占している感じです。 


ゴッホさんに描いてほしい構図(^-^)


この先はどんな風景が待っているのかというワクワク感

と思っていると、
はるか丘の上までこんな道が延々と続いている(長すぎて、さすがに途中で戻ってきた)

そして里に降りてきて、田んぼの横にバイクを停め、セイコーマートのおにぎりとサンドイッチをのんびり食べて帰宅しました。
 こんな休日があるから、平日の仕事をがんばれるんだよなあ🙂









東北ツーリング3 宮城県奥松島~岩手県一ノ関

2023年07月22日 | 日記
7月11日(火)続き
 快晴・33度の松島から奥松島へ向かう。少し雲が陸側から出てくる。途中道の脇にミニ鳥居がいくつかあって、近寄ってみると「塵(ちり)を捨てないで」書いてある。「ごみを捨てないで」は見てきているが、「塵を捨てないで」という表現は初めて知った。こちらではごみを「塵」と表現するのかな?
 などと思っていると、突然のどしゃ降りに襲われる!あわててレインウエアを着たが、着るまでにかなり濡れてしまう。あまりの天気の激変に呆然となる。
 晴れたら南三陸町まで海岸沿いを走ろうと思っていたがあえなく断念、第二案に変更。雨の中、国道346号を涌谷町に北上、北海道では見ない『ヨークベニマル』『薬王堂』が新鮮。
 涌谷町では再びどしゃ降りにあう。
 我慢をして国道346号を走る。黄金山神社のうんちくに感心しつつ、北海道とかなり雰囲気の違う道路や風景を楽しむ。
 登米市に向かったのは、日本の漫画(いや、萬画か)界の巨匠、石ノ森章太郎先生の記念館と生家を訪れるため。
 私はツーリング中は極力スマホを見たくない。『ツーリングマップル』という本を見て、あれやこれや考えながら走るのが楽しい。でも迷う(^^;
 「道の駅米山」で遅いお昼を食べながら、『石ノ森章太郎ふるさと記念館』への行先を尋ねると、駅長の山崎さんが手書きの地図を書き、丁寧に教えてくださった。本当にありがたかった。出発前に宮城出身の横綱や、高校総体相撲大会がここで行われたことを教えていただいた。
 しかし(やっぱり)迷いながら、なんとか『ふるさと記念館』到着。雨が止み、今度はやたら暑い。



 平日の15時半近くだったので、お客さんは私一人。たっぷり石ノ森先生の生涯や、過去の作品を振り返ることができた。また、『三丁目の夕日』の西岸良平先生の展覧会も行われていて、こちらもじっくり楽しめた。



 シンプルで清々しく、懐かしい絵柄が良いですね。
 記念館の方とは、登米市が舞台となった朝ドラ『おかえりモネ』の話をした。西島秀俊さん演じる気象予報士が石ノ森先生のファンで、このふるさと記念館を訪れる回の話が聞けて良かった(^-^)

 (パンフレット表紙)
 記念館を出て少し行った所にある石ノ森先生の生家と周りの様子を見ながら、「ここで先生は育ったのか」としみじみと周りを見渡した。


こちらが石ノ森先生の生家
 
 県道4号・184号を通りながら、「本当にこの先に市があるのかな」となんとなく不安になる。岩手県に入り国道342号に出てほっとする。それにしても広大な平野、広大な水田だなあ、と感心する。農家さんの建物が北海道と全然違い、「本州を走っているんだな」と実感する。



 一関市の国道342号と県道187号の分岐点で突然の夕立にあう。晴れ雨晴れ雨晴れ雨に疲れてきて、レインウエアを出し遅れる。ジーンズの膝から下が結構濡れてしまい後悔する。
 また雨足が弱くなった頃、一関市の宿に着いた。
(三日目7月12日に続く) 

東北ツーリング2 仙台港から松島へ

2023年07月19日 | 日記
 7月11日(火)、洋上で朝陽を見るのは初めてでした。
 
 船室から
 
 
 梅雨時期に快晴です
 海岸のながめは素晴らしかったけれど、東日本大震災で津波に襲われた所ばかりだと思うと、何とも言えない気持ちになりました。
 下船前にバイクと待機している時に水戸ナンバーのスズキハヤブサ(GSX1300R)のライダーさんと話したんですが、「三陸など太平洋の海岸線は地図で見るよりずっと時間がかかるよ」「所々、国道でも狭い所がたくさんあるから大変、県道はもっと大変」など色々教えてくれました。
 「北海道のキャンプ場は暑かったわ、地元より暑かった」というのには
さすがに「えー、とんでもなく暑くなる水戸の人に、そんなことを言われるなんて」と言い返して笑い合いました。また、下船直前には昨日話したハーレーの方に「東北ツーリング、気をつけて楽しんでね」と声をかけていただきました(^-^)
 下船すると梅雨時が信じられないくらいの超快晴、気温は10時半でも33度。さっそく腕がジリジリ焼けるのを感じつつ、仙台港を出発。
 まずは松島に向かいます。しばらく走り松島到着、バイクはメインの通りから一本奥の駐車場へ。「バイクは1日300円」の良心価格。助かります。



 すみません、写真を撮るセンスは相変わらずありません(^^; 
 でも「松島だー」という風景を眺められて良かった。小腹が空いたので串だんごを二つ購入。
ずんだの雪見だんごとあんこの雪見だんごというものです。上はホイップクリーム。おいしくいただきました。
 店のドアを出てすぐの所に長椅子があり、日陰になっているのでそこで食べていると、中国語?を話す60代半ば位のご夫婦が、ジェラートを持って店から出てきました。ひなたで食べようとしているので、手招きをして長椅子に座ってもらい、その横の椅子で食べていると、「ありがとうございます。どこからきたんですか?」と男性に流暢な日本語で話しかけられました。しばし話をしたのですが、お二人は台湾から来て、男性は大学生の頃日本に留学していたとのこと。日本の風景を女性に見せたくて来日したことなどを教えてくれました。
 あまりの暑さにアクエリアスを新たに一本購入し、次は奥松島に向けて出発。
 しかし、この後大変な目に…(つづく)