昨年10月16〜18日に我が寺の本堂で上演された「風流怪談………」が盛岡市民演劇賞の大賞を受賞したみたいである。「架空の劇団」の代表で演出もし脚本も書く、くらもちひろゆきとは「寺の焦燥」の初演以来の付き合いでもある。二十年弱か?
この「風流怪談………」の脚本を書いた高橋拓とは、「架空の劇団」の本堂での初上演以来の付き合いである。
今回の芝居「風流怪談ー露と答えて〜鬼の業平仏の双六〜」は単なる業平にまつわる、歴史上の人物だけの物語だけではなく、そこに現代の若者の死者に対する想いを絡ませて物語が進んで行く。それに、仏、地蔵、鬼、双六ゲームが絡み、物語の幅が増してくる。色々な登場人物が出てきてややっこしそうであるが、基本は単純で死者(=元人間)と生者(=人間)の対話である。仏、鬼、地蔵も人間臭い(いい意味で…)?つまり人間の痕跡が残されている。この辺は,演出と脚本の上手さなのか?それと本堂を劇的空間としたことが功を奏しているのでは?手前味噌ながらそう思う。
もともと仏、地蔵、鬼は元人間でもある。
また、今年の10月にはお寺三部作が上演予定であるみたい。その一部の「寺のショウソウ」の坊さん役で拓さんが出演するみたいで、そちらも楽しみでもある。
はてさて,いかなる坊さんになるのあ?