さてJR四日市駅で降りて、四日市あすなろう鉄道が発着する近鉄四日市駅に向かうとします。
JR関西線には伊勢や奈良方面に行く時に何回か乗ったことがありますが、四日市駅で降りるのは初めて。
四日市は日本4大公害の四日市ぜんそくで有名な街ですが、JR四日市駅はそれを思い出すような工場地帯の駅といった感じで列車の中からも見えるコンビナートが特徴的です
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こちらが四日市駅の駅舎。駅舎は大きく駅前広場も広いものの周囲は閑散としていて、日中の鶴見線の駅のような閑散ぶりのような。
駅前の大通りを歩いて近鉄四日市駅に向かうとします。近鉄の駅までは2km弱だそうですが・・・
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なんとびっくり閑散とした駅前に不釣合いかのような驚きの幅が広い大通り。歩道だけで片側2車線ぐらいあるような・・・。近鉄四日市駅近くにアーケード商店街のようなものもあって、近鉄の駅の方は一応繁華街のような雰囲気の街並みになります。
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これから乗る四日市あすなろう鉄道は元々は近鉄の路線ですが、近鉄の本線・名古屋線とは改札口の場所が別。高架下のような場所にあすなろう鉄道専用の改札口があります。
2階にある名古屋線の改札とは連絡通路で結ばれていて少し離れていて、最近まで同じ会社だったとは思えないような構造ですね。
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近鉄のナローゲージ線、四日市から出ている内部・八王子線(両線あわせて7km)は2012年に近鉄から路線廃止してBRTでの転換要求が。地元四日市市側は鉄道の存続を求め、結果として近鉄から離れて昨年2015年4月から「四日市あすなろう鉄道」として再出発することに。
近鉄では21世紀になって以降、伊賀線・養老線・北勢線といったローカル線が次々に近鉄を離れ別事業者の運営になる形で再出発。今回乗る内部・八王子線と同じくナローゲージ路線の北勢線はお先に2003年に近鉄を離れて地元三岐鉄道の一員として再出発しています。
今回、桑名から出ている北勢線の方にするかこっちにするか少し迷いましたが、北勢線の方は1日券が1100円だったのでこちらにしました。
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早速に改札で1日乗車券550円を買うとします。
内部・八王子線の運賃は200円と260円の2段階制の区間運賃。3回乗れば1日乗車券を買った方が安い。という値段設定ですね。
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ナローゲージというのは、2本の線路の幅が762mmと狭い幅のこと。特殊狭軌という呼び方もあるようですが、日本全国をみても珍しい路線です。
JR在来線や他の近鉄線・名鉄・小田急などは1067mm。新幹線や京急などは1435mm。
JR在来線などの1067mmと較べると30cmも狭いことになります。
こうして見ると確かに狭い
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四日市駅の2つ先の日永で内部方面と西日野方面の2方向に分かれる形になっています。
日中は両方向共に30分間隔、朝は間隔が短めになっているよう。
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とりあえず到着した内部行きに乗るとします。
線路の幅が狭い分車体も小さいですね
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カメラのホワイトバランスが悪くて白黒写真のようになってますが・・
列車は3両編成。車体塗装など見た目を似せているので分かりづらいですが、四日市よりの1両は多少新しめな車体。2両は旧型国電並みの古いそうな車体ですね
1M2Tで四日市よりの新しめな車両が電動車で残り2両を押す(引っ張る)ような編成。養老線とか近鉄のローカル線はこういう編成が多いような。
さて四日市駅を発車して内部駅に向かいます
プロ(なんのプロじゃ?)は線路沿いから走行風景を撮れそうな場所を探しながら景色を見る。といいますが、走行写真を撮るなら、内部方面・四日市方面両方向の電車が走り本数が多い、日永駅までの間で撮りたいところ。
線路脇は住宅が並び、一見すると江ノ電のような雰囲気が。
廃線にしてBRT(専用道路を走るバス)に代替する計画だったそうですが、敷地が狭くて線路跡をバス専用道にするにしても、一方通行としても大型バスの通行は難しそうな感じですね。
2方向に分かれる日永駅で西日野方面から来た電車と行き違う形に。更に泊駅でも反対方面の列車と行き違い。といった形で20分弱ぐらいで終点の内部駅に到着します。ちなみに四日市駅からここまで5.7km
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ちなみに列車はワンマン運転。途中駅は無人駅ですがドアは全部開いて運転士がきっぷを集める駅では運転士に渡して降りるようなシステム。
運転席の後ろに無人駅同士で乗る人用?にゲーセンにあるような両替機がくっついています。ちなみに四日市方面の先頭車は両替機はなかったです。
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こちらは車内の様子。この写真は中間車のサハ。
こうしてみると車内幅の狭さがよく分かりますね。
旧型の2両はロングシートで新しめの1両はバスのような1人掛け前向きシートでした。
<次回に続く>
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2016/2/14 20:02(JST)