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御殿場線-313系V編成-ワンマンの扉扱いに変化

最近(7月中旬に確認)になって、御殿場線の313系3000番台(V編成)に小変化を発見しました。
V編成は1999年にデビューした、御殿場線・身延線のワンマン運転対応の2両編成のタイプです。



この写真はV1編成
運転台パネルの左右にあったワンマン運転時用のドア開閉スイッチが撤去されています



こちらがスイッチ撤去部分を拡大した写真。(この写真は最後尾車両で撮影)



横側、乗務員室ドア脇のドアスイッチの部分では・・(この写真は先頭車両で撮影)
上部に「ワンマンドア用」と称される鍵穴が増設されています。
一方で車掌が通常使うドアスッチの鍵穴には「キースイッチ用カバー」と書かれた
大きな付箋状のものが貼られて封をされています。
ワンマン運転士がドア操作をする際は、ワンマンドア用の鍵穴を使っていました。

この鍵穴と通常の鍵穴を使った場合とどう違うのか気になりますが・・・。




こちらは従前どおりの未撤去車の状況



ドアスイッチ部分の拡大。レバー状のスイッチが付いています。
プラスチックのカバーのようなものが付いていますがこれは後付で付けられたもの。


ということで、一部の編成のワンマン運転時用の運転台パネルのドアスイッチが撤去されています。
これにより、ワンマン運転時に従来は乗務員が着席したままドア開閉が出来たものの、
撤去済み車では立たないとドアを開閉することが出来ません。


名古屋地区関西線や中央線木曽地区向けに昨年度登場した313系1300番台車は、
話によれば当初よりこの運転台パネルのドアスイッチがなく、乗務員は立たないとドア開閉出来なくなったようです。

これには組合の反発もあったようですが(Webで公開されている組合サイトによる)
JR東海側の新たな方針として「ワンマン運転時のドア開閉は立ってさせる」が決定して、
御殿場線・身延線向けワンマン車両の313系V編成も追従した形なのではないかと思います。


一部の乗務員は撤去以前から主要駅などで、立って後方確認をしてからドアを閉めている姿を目撃していますが、
多くの乗務員は未撤去車では従来どおり運転席に座ったままドアを閉めています。

JR東海の方針が変ったとはいえ、「○月○日から立席の上、後方確認をしてドアを閉めること」という風に強く出ず、
「撤去済み車」からなし崩し的に規程を変えているのは、大人の事情というか社内事情が色々複雑なのカナ?とも思います。


ちなみに現時点で私が確認した撤去済み編成はV1(7/19確認)とV2編成(8/21確認)の2編成のみ。
検修か工場入場などのタイミングを見て順次撤去工事を施行しているのではないかと思います。

313系W編成(2300番台・2両編成)はワンマン準備工事で出場していて運転台パネルには、やはりドア開閉スイッチが付いていますが、こちらも折を見て撤去されるのかどうか気になるところです。




こちらは未撤去車のドア閉め状況



こちらは撤去済み車のドア閉め状況
乗務員が顔を出して確認しているのが分かります。

両方とも松田駅2番線発車時


今まで例えば松田駅の発車時など乗降が多くドア閉め事故が発生しかねない駅でも、後方確認をせずに着席したままドア閉めを行う運転手が殆ど。
今回着席したままドア閉めが出来なくなり、目視で後方確認をしてからドアを閉めることになり、安全性が向上しました。
もしかしたら今までは着席で操作出来たことで、誤開閉などのインシデントが発生していたのかもしれません。

ただ従来に較べてドア開閉に要する時間が長くなったのも事実。
ドアをあける際も目視で停車位置や後方を確認してからドアを開けるので、すぐには開かずに待たされる感になります。

御殿場線の場合、313系単独列車は乗客がドアボタンを使ってドアを開け閉めするドアボタン開閉式なので、
列車到着時のドア開け時
列車到着→ボタンを押すけど開かない→運転手が操作→・・ここで間が・・→別のドアで他の人が開ける→他のドアが開いたのを見てボタンを押して開ける。
という状態になって必要以上に時間差が生じてしまっています。

ドア閉め時は無人駅では運賃収受の為にどの道立つことになるので、あまり変らないとも言えますが、
有人駅で特に右側が開く駅はドア開閉で10秒以上はロスすることになります。

ドア開けだけは運転台パネルで出来ても良かったのでは・・と思う面もあります。


御殿場線で行き違いがない小駅の場合、45秒停車が基本。
ただでさえ乗降客が多くて時間内に乗降が終わらない上に運賃収受で面白いように遅れていく現状を見ると、
既に遅れて当たり前の状態の御殿場線。大勢に影響はないと見るか、ますます遅延要素が増えたと見るか・・・。

特に山北・駿河小山が無人化されたことで行楽時などますます遅れが増大して、ICカード対応も含めて運賃収受がかなり曖昧な状態になっている以上、とっととJR九州のように都市型ワンマンに移行してスムーズな乗降や定時運転率の向上に努めるべきだと思います。

本当にJR東海の本社連中の馬鹿さ加減には腹が立つというか・・
この辺りは以前にも書いたのでこの程度にしておきますが。

ワンマン列車の混雑や遅延問題については、「色々JR東海にも事情や判断がある」という声もあるかもですが、そんなの私が知ったことではないですからね。


2012/8/24 2:03(JST)

コメント一覧

きよぴ
http://yaplog.jp/kiyop/
MAKIKYUさん
誤開扉は私は遭遇したことはないですが、それなりの件数おきているんじゃないかとは思います。
特にドアスイッチに妙なプラスチック製のカバーのようなものが付いているところからして。
まぁボタン開閉式なので本当にドアが開いて転落事故というのはあまりないかもですが。

ワンマン列車に車掌が添乗していることはありますが、基本的に車内巡回や集札の手伝いなどは、しなくていいようで後部運転台で引きこもりっきり。なので運賃収受の徹底は特に考えてないんじゃないかと思います。
以前は集札の手伝いや車内の発券はちょくちょくやっていたので、この辺りは組合関係とかそういう事情があるのかもですね。

まぁしかし列車内で高年者のグループが御殿場線はキセルし放題だから、帰りは東京から130円で帰ってこれるとか、最悪国府津から御殿場線の分だけ払えば済むので安いけど、行きはそうはいかないのが困る。
とか話しているのに遭遇したことがありますがオイオイという感ではあります。
駅員や乗務員も不正乗車は若者しかしないと思っている節もあるようですからね。


たれぱんだぁ~さん
371系は最近は動いてないんですか・・・
休車といっても地方鉄道などではありがちらしい休車にして検査周期を稼ぐ戦法。のような計画ならば良いのですが・・・。

まぁしかしそもそも、夏は富士登山客のシーズンで御殿場線が混むので、週末などこの間の6月の時のように(沼津方面)~御殿場~松田などをライナーで適宜往復させれば良かったんです。
特に26日の自衛隊の総火演の時はひどい混雑だったので、それこそ310円取って松田~御殿場でも往復させれば混雑緩和+一儲け出来ただろうに。まったくJR倒壊というのはふざけた会社です。


まぁしかし本題のドア扱いの件で言えば、後方確認してドアを閉めるようになったのは安全面では良いことなのは確かですね。私も過去に満員時に無理やり乗り込んで足を挟まれたりということもあったので。
遅延に関しては出せる区間は最高速度一杯まで加速するとか回復運転に努めてもらいたいものです。
115系時代と運転時分は変わっていない様子なので、ドア扱いのロス程度の回復余力はそれなりにはあると思うので。
火星―α
愛知県教育委員会のポスターですが、東海道線は県境で折返し運転をしているわけではないのでこのポスターがJR東海静岡支社の列車に張り付けれれた場合は相当大きい問題があるように思います。
http://www.pref.aichi.jp/0000054213.html
たれぱんだぁ~
 ワンマン運転時用の運転台パネルのドアスイッチが撤去ですが、個人的には安全性の向上には、むしろいい事のように思います。

 有人駅については、運転席側の扉を開くようにしてしまえばいいように思います。松田駅ですと、下りを2番線、上りを3番線と、現行とは逆にして、運転席側のドアを開くようにしてしまえば、ドア開閉の時間的ロスは減るのでは、と思いますが。

 ただ、御殿場線のような首都圏にも近く、比較的乗降客の多い路線では、ワンマン運転&無人駅化には、所詮、無理があるようにも思います。ワンマン運転か無人駅化のどちらか一方にした方が、いいとは思うのですが。

 あと、あの運転本数は何とかならないものかと。1時間以上も間隔が開いて、その挙げ句に2両だったりしますので、編成両数を増やすか、本数を増やすかしてくれないと。

 ところで、松田駅の画像でMSEが写っていますので、思い出したのですが、371系、どうやら休車の扱いになったようです。従来の検査周期からすると、今月中旬に静岡に交検に行くサイクルなのですが、動いていないそうなので。このまま錆び付いてしまうと、本当に動けなくなってしまいそうです。

 RSEも1編成が解体されてしまいましたね。
MAKIKYU
http://blog.goo.ne.jp/makikyu
こんにちは。

JR313系ワンマン車の、ワンマン運転時ドア扱いの変更についてですが、敢えて車掌用ドアスイッチを用いての開閉に変更しているのは、乗降扉と反対側の扉を誤って開閉しない様にする為に対策ではないかと感じます。

特に日本の鉄道では、車両にステップがなく、ホームも高床ですので、万一間違ってホームと反対側のドアを開けてしまい、ここから誤って乗客が転落する事にでもなれば、状況次第で大事故にもなります。

ホームと反対側のドアを開こうとしても、ホーム位置を感知するセンサーなどによって、機械的にドアスイッチが作動しない様にでもしない限り、乗務員の注意力に頼るだけになりますので、運転席ですぐにドアスイッチを扱えるとなると、思い込みやうっかりミスによる誤開閉が起きない方が不思議な気もします。

また西鉄電車のワンマン電車(貝塚線・甘木線)など、以前から車両用ドアスイッチを用いてのドア開閉を行っているワンマン運転線区もあり、この場合は当然ながら到着・発車とドア開閉にタイムロスが生じます。

タイムロス対策は、ダイヤに停車時間などで余裕を確保する事で対応できるかと思いますが、御殿場線ワンマン列車の運賃箱精算・整理券方式は、もっと旅客数の少ない区間で実施する形態かと思いますので、都市型ワンマン化はこちらも是非…と思っています。

もし運賃収受に不安があるのであれば、国府津・御殿場両駅に中間改札を設置し、両駅を跨いで運行する列車の運行を原則的に行わない様にすれば、大した金額の取りこぼしはおきないかと思いますし、それでも車両運用上生じる御殿場跨ぎの列車に関しては、車掌乗務(運賃収受・乗車券発券要員:アテンダントなどでも可)にでもすれば、充分対応できる気がします。

敢えて御殿場線を使い難い状況にしたまま放置し、どうしても利用必須な旅客以外を、自家用車や高速バスなどの他交通機関に転移させる事で、設備投資を最小限に抑えて経費削減を狙うのであれば、使い難い現状を放置するのも一つの方法なのかもしれませんが、赤字会社はともかく、高速列車で大儲けしている会社のやる事ではありませんね。
(こんな事をしていると、会社のイメージダウン→ドル箱高速列車利用客の他交通機関への転移もあり得ますので…)
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