<前回から続く>
さて宇都宮駅について大谷資料館に向かうバスに乗ります。
宇都宮駅に着いたのが10時50分、急げば11時発のバスに乗れましたが、ここは焦らず?次の11時25分発のバスで向かうことにします。

表口側?西口側の6番乗り場から大岩行のバスに乗ります。
さっきのグリーン車はカーディガンを着ないと寒いぐらいでしたが、このバスは冷房が弱くて少しあいてる窓から入ってくる風が涼しく感じるぐらい。

このバス、なんと中ドアが両開きのドア。(この写真は資料館入口にて)
この両開きドアはスーパーワイドドアと呼ばれ、京急バス(京浜急行)が83~95年の間に23区内の大森営業所に導入しただけの全国的にもレアなもの。
京急バスで引退後に宇都宮の関東自動車に来たのでしょうが、再末期の車両だとしてもすでに25年以上の選手。車歴的にも最後の活躍といったところでしょうか。

ちなみに宇都宮のバスはこの3月にICカードが導入されるまでは前乗り前降りで通常時は中ドアは使っていなかったようで、宝の持ち腐れ状態になっていたのもなんとも・・
車内から開閉風景を動画で撮影できたので動画でも紹介します。
宇都宮駅から東武駅前辺りまでは中心街だからか、乗客の有無にかかわらず一度停車して後ろのドアを開けてました。
宇都宮駅から乗車した10人強ほどはほぼみんな大谷資料館まで。途中からの数人は区間利用のようでした。
路線の終点近くに観光施設があってそれなりのバス利用が見込まれる→一定の本数が確保され地元の足にもなる。というローカル路線バスの維持の面で考えると一つのよい形になってますね。

宇都宮駅からずっと大通りを走っていたのが、途中から上下1車線になって気がつけば山の中。宇都宮駅から30分ほどで大谷資料館入口に到着です。
周囲の風景もむき出しの岩肌が見えてきて大谷石の砕石場感?が出てきますね。

資料館入口のバス停の時刻表
私が乗ってきたのは宇都宮駅11時25分→資料館入口11時55分の便。
10~13時台あたりがおおむね30分に一本になっていて、大宮・東京・横浜辺りからの観光客にちょうどいいような設定になっていますね。
ちなみにもう少し先の終点の大岩には現役の露天砕石場があって、見学や表札づくり体験などもできるそうで・・。帰ってから知ったのですが、事前に知っていればそちらと組みわせる手もあったかなと・・。

さて資料館に向かいます。このあたりむき出しの岩肌が見えたり大谷石気分??が高まります。

バス停から資料館まで徒歩5分強ぐらい。猛暑の中歩いていると突然に冷房がかかってるかのように涼しくなる一帯が。このトンネルの中から大量の冷気が出てきているよう。
まったく仕切られてない屋外なのに強い冷房がかかっているような状態なのは不思議な・・生き返りますね

大谷石気分??なダイナミックな岩肌。これをみるだけでも凄い!

一番奥まで進むと岩肌に張り付いているかのような資料館の小さい建物が。
ちなみに資料館(坑道)内にはトイレなし、再入場も不可なので要注意です。トイレは資料館に入る前にあるのでそこで済ませておいた方がよさそうですね。
観光一日乗車券を買ったときに「資料館に列ができていてもチケット購入の列なのでそのまま入って大丈夫です」と言われたのですが、この日は平日だからかチケット販売が改札を兼ねている状態。チケットを買っている人をスルーして入ろうとしたら「こちらでチケットをお切りします」と・・

まずは建物内にある資料展示室を見学。
石を切り出す工法についての紹介や手掘りの時代に使われていた道具、機械化されて以降の機器などが展示されています。ただ全体的に薄暗くて解説が見づらい・・

かって使われていたトロッコ

かって昭和30年代までは宇都宮駅から大谷方面に一大軽便鉄道網が構築され石材の運搬などに利用されていたそう。これは驚きですね
また採掘跡の広大な空間を利用して戦中期は軍需工場の疎開先となり地下空間で戦闘機の製造もおこなわれていたそうで
さていよいよ次は地下の採掘場跡地に入ります。
<次回に続く>
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2021/9/4 23:05(JST)