11年前の朝。「ええっ!!」という父の声で目覚めた気がします。父は朝目覚めると布団の中でしばらくラジオを聞く習慣があります。そのラジオで流れた情報に驚き声を発したとか。「関西でかなり強い地震があったらしい。」
当時私はフリーターで、スーパーに勤めていました。その日も朝から出勤で、7:30に起きれば間に合うところ、そのニュースを聞いて飛び起きました。「まだ映像がこない・・。」テレビは同じ事を繰り返すだけで、詳しいことは全くわかりませんでした。
しかし数分後、飛び込んできた映像は・・・。今でも鮮明に覚えています。
いたるところに黒煙、ボロボロの高速道路、倒れかかったビル、マンション・・・。すべてが「これが現実??」と疑ってしまうような信じがたい映像でした。
次第にコンビニの監視カメラの地震の瞬間の映像などが映し出されると、その地震のゆれがいかに突然でいかに凄まじかったかがはっきりわかりました。
仕事にスーパーに向かうと、もちろん話題は地震のことでもちきり。私はなぜか震えが止まらず、正直仕事になりませんでした。知り合いなどは関西にいなかったのですが、かなり精神的にショックを受けました。店長の指示で、有線のBGMをやめ、その日はずっとラジオを店内に流しました。お客さんとの会話も地震の話。なんだかいてもたってもいられず「私に何かできないか」と考えるようになりました。でも結局をわずかな義捐金を送ることしかできませんでした。
短大の卒業旅行で訪れた神戸。三宮、元町、宿泊したのはポートピアホテル。素敵なホテルでした。異人館ではドレスを着て写真もとりました。そんな素敵な町が空襲にでもあったかのように、以前の姿はありませんでした。
あれから11年。神戸のみなさんは元の生活を取り戻そうとなみなみならぬ努力でここまで復興したのだと思います。しかし、それでもまだまだ完全とはいえないそうです。
あの衝撃からしばらくして出会った「前兆現象1519!」という本の影響で、地震雲などの観察をはじめました。まだまだ確立されていない分野ですが、自然は必ず何かシグナルをだしているとだんだん感じるようになりました。昔からの言い伝えを馬鹿にしてはいけません。昔の人は科学的根拠に頼らず、動物的直感や毎日とあきらかに違う異様な出来事などで、大地震の前兆を捉えていたんではないでしょうか。
確実な予知はまだまだですが、大事な人を守るため、自分を守るためにまずできるだけの備えをしておくこと、そして「普段とは違う現象をみたとき、感じたとき」はより警戒することで、あの11年前の悲劇を少しでも防げるのではないのでしょうか。
もちろん国にも11年前の教訓は生かしてもらわなければいけません。自衛隊の救助要請の方法の変更や、ハイパーレスキュー隊が設立したのもこの地震があったから考えられたものです。しかし、今日のニュースをみてがっかり。国家予算を組んで予知研究がすすめられている東海地震。しかも、国がいうには東海地震は予知できるかもしれないということで研究がすすめられているのに、なんと今日静岡県で初の図上訓練がされたとか。
もちろん静岡県は観光地。ただでさえ伊豆の群発地震、何十年前に起こった富士山大爆発の噂などで、風評被害に遭った経験があるので、簡単に訓練などしようものなら、同じ被害に遭ってしまうと地元の人たちからかなり反発がでるようで、事実、訓練はなかなか難しいこともあったと聞きます。阪神淡路、新潟、福岡と大きな地震が続くにつれ、地元の人たちも、風評被害を恐れるより、確実に訓練をしておいたほうがはるかに損害は少ないという考えになってきたようです。それにしても、これから確実にくるといわれているとわかったいる地域で完全な訓練がされていないとなると、果たして揺れないといわれていた神戸で被災した方たちはどう思われるでしょうか。
かなり長くなったので、もうこの辺にしますが、「備えあれば憂いなし」。日本は地震国です。はっきりいって行政を頼ってはいけません。まず自分の身は自分で守る。その意識を今日はっきり持って、最低限の備えだけはしておきましょう。
私はあの朝を絶対忘れません。
当時私はフリーターで、スーパーに勤めていました。その日も朝から出勤で、7:30に起きれば間に合うところ、そのニュースを聞いて飛び起きました。「まだ映像がこない・・。」テレビは同じ事を繰り返すだけで、詳しいことは全くわかりませんでした。
しかし数分後、飛び込んできた映像は・・・。今でも鮮明に覚えています。
いたるところに黒煙、ボロボロの高速道路、倒れかかったビル、マンション・・・。すべてが「これが現実??」と疑ってしまうような信じがたい映像でした。
次第にコンビニの監視カメラの地震の瞬間の映像などが映し出されると、その地震のゆれがいかに突然でいかに凄まじかったかがはっきりわかりました。
仕事にスーパーに向かうと、もちろん話題は地震のことでもちきり。私はなぜか震えが止まらず、正直仕事になりませんでした。知り合いなどは関西にいなかったのですが、かなり精神的にショックを受けました。店長の指示で、有線のBGMをやめ、その日はずっとラジオを店内に流しました。お客さんとの会話も地震の話。なんだかいてもたってもいられず「私に何かできないか」と考えるようになりました。でも結局をわずかな義捐金を送ることしかできませんでした。
短大の卒業旅行で訪れた神戸。三宮、元町、宿泊したのはポートピアホテル。素敵なホテルでした。異人館ではドレスを着て写真もとりました。そんな素敵な町が空襲にでもあったかのように、以前の姿はありませんでした。
あれから11年。神戸のみなさんは元の生活を取り戻そうとなみなみならぬ努力でここまで復興したのだと思います。しかし、それでもまだまだ完全とはいえないそうです。
あの衝撃からしばらくして出会った「前兆現象1519!」という本の影響で、地震雲などの観察をはじめました。まだまだ確立されていない分野ですが、自然は必ず何かシグナルをだしているとだんだん感じるようになりました。昔からの言い伝えを馬鹿にしてはいけません。昔の人は科学的根拠に頼らず、動物的直感や毎日とあきらかに違う異様な出来事などで、大地震の前兆を捉えていたんではないでしょうか。
確実な予知はまだまだですが、大事な人を守るため、自分を守るためにまずできるだけの備えをしておくこと、そして「普段とは違う現象をみたとき、感じたとき」はより警戒することで、あの11年前の悲劇を少しでも防げるのではないのでしょうか。
もちろん国にも11年前の教訓は生かしてもらわなければいけません。自衛隊の救助要請の方法の変更や、ハイパーレスキュー隊が設立したのもこの地震があったから考えられたものです。しかし、今日のニュースをみてがっかり。国家予算を組んで予知研究がすすめられている東海地震。しかも、国がいうには東海地震は予知できるかもしれないということで研究がすすめられているのに、なんと今日静岡県で初の図上訓練がされたとか。
もちろん静岡県は観光地。ただでさえ伊豆の群発地震、何十年前に起こった富士山大爆発の噂などで、風評被害に遭った経験があるので、簡単に訓練などしようものなら、同じ被害に遭ってしまうと地元の人たちからかなり反発がでるようで、事実、訓練はなかなか難しいこともあったと聞きます。阪神淡路、新潟、福岡と大きな地震が続くにつれ、地元の人たちも、風評被害を恐れるより、確実に訓練をしておいたほうがはるかに損害は少ないという考えになってきたようです。それにしても、これから確実にくるといわれているとわかったいる地域で完全な訓練がされていないとなると、果たして揺れないといわれていた神戸で被災した方たちはどう思われるでしょうか。
かなり長くなったので、もうこの辺にしますが、「備えあれば憂いなし」。日本は地震国です。はっきりいって行政を頼ってはいけません。まず自分の身は自分で守る。その意識を今日はっきり持って、最低限の備えだけはしておきましょう。
私はあの朝を絶対忘れません。