1月10日(木)西城総合文化会館 19時開演
上演 劇団P.sみそ汁定食
何年か前、偶然TV放送された映画を見てから、ずっと舞台を見るチャンスを
待っていました。
今回、近隣で上演されることを知り、出かけてみました。
キャストは愛媛のTV番組でも「まっすん」として活躍されている枡形浩人さんと岩本莉歩さん。
原爆で生き残った娘と、死んでしまった父親の幽霊。
二人だけの会話で、原爆の残酷さをあぶりだしていきます。
岩本さん演じる美津枝の所作が美しく、生真面目に自分を律して精いっぱい生きている様子がわかります。
枡形さん演じる父竹造の幽霊が、いつも明るく時にはおどけて美津枝を励まし、
生きる力を与えようとします。
場面は一場面、ずっと美津枝のバラックの部屋の中だけ。
二人の会話だけ。
なのに、なぜか突然何の罪もない市井の人たちが原爆の惨禍に巻き込まれ、
苦しんで死んでいき、生き残ったものもまた死ぬのと同等の苦しみを背負い、
生きていかなければならなかった。
一瞬まばゆい光が広がり、そのあとの惨劇。
その有様が二人の会話によって見る者の心に広がっていきます。
これほどのことが、あって良いわけはありません。
戦後も時がたち、今年で平成も終わります。
私たちが子供のころは戦争を体験した方がまだたくさんおられ、直接話を聞く機会もありました。
何より自分の身近な祖父・祖母たちが体験者だった。
今、もう高齢になった体験者の多くがこの世を去り、直接話してくれる人も減りました。
そんな時代にこそ、変わらずずっと上演し続けてほしい作品でした。
上演 劇団P.sみそ汁定食
何年か前、偶然TV放送された映画を見てから、ずっと舞台を見るチャンスを
待っていました。
今回、近隣で上演されることを知り、出かけてみました。
キャストは愛媛のTV番組でも「まっすん」として活躍されている枡形浩人さんと岩本莉歩さん。
原爆で生き残った娘と、死んでしまった父親の幽霊。
二人だけの会話で、原爆の残酷さをあぶりだしていきます。
岩本さん演じる美津枝の所作が美しく、生真面目に自分を律して精いっぱい生きている様子がわかります。
枡形さん演じる父竹造の幽霊が、いつも明るく時にはおどけて美津枝を励まし、
生きる力を与えようとします。
場面は一場面、ずっと美津枝のバラックの部屋の中だけ。
二人の会話だけ。
なのに、なぜか突然何の罪もない市井の人たちが原爆の惨禍に巻き込まれ、
苦しんで死んでいき、生き残ったものもまた死ぬのと同等の苦しみを背負い、
生きていかなければならなかった。
一瞬まばゆい光が広がり、そのあとの惨劇。
その有様が二人の会話によって見る者の心に広がっていきます。
これほどのことが、あって良いわけはありません。
戦後も時がたち、今年で平成も終わります。
私たちが子供のころは戦争を体験した方がまだたくさんおられ、直接話を聞く機会もありました。
何より自分の身近な祖父・祖母たちが体験者だった。
今、もう高齢になった体験者の多くがこの世を去り、直接話してくれる人も減りました。
そんな時代にこそ、変わらずずっと上演し続けてほしい作品でした。