重錘式掛時計、其の2。
軸受け部分の修理を行います。
油カスがあるので、わかりにくいかもしれませんが、
軸受けが大幅に摩耗した箇所です。
洗浄してみると、わかりやすくなりますが、
力の掛かる向かって左方向に摩耗しています。
力がかかると左側にホゾが傾いて、
歯車のバックラッシュが変わってしまうので、
トルクの伝達不良や、歯先の偏摩耗を引き起こし、
止まりの原因となってしまいます。
本来はこの位置にホゾが居なければなりません。
ここまで摩耗してしまうと、地板の調整では修正しきれないので、
時計旋盤にて、新規に軸受けブッシュを製作します。
軸受け素材の丸棒に穴をあけて、
ブッシュ形状に削り出します。
削り出された軸受けブッシュ。
楕円形に摩耗してしまった軸受け部分を、
フライス盤にて削り取ってしまいます。
製作したブッシュを、圧入して取り付けます。
この個所は摩耗しやすいので、ブッシュに厚みを付けて仕上げました。
これで歯車が適正なクリアランスで、軸受けの中心で回ります。
その他にも、同じように摩耗の激しいところは、
ブッシュを作成して仕上げます。
次回へ、つづく。
軸受け部分の修理を行います。
油カスがあるので、わかりにくいかもしれませんが、
軸受けが大幅に摩耗した箇所です。
洗浄してみると、わかりやすくなりますが、
力の掛かる向かって左方向に摩耗しています。
力がかかると左側にホゾが傾いて、
歯車のバックラッシュが変わってしまうので、
トルクの伝達不良や、歯先の偏摩耗を引き起こし、
止まりの原因となってしまいます。
本来はこの位置にホゾが居なければなりません。
ここまで摩耗してしまうと、地板の調整では修正しきれないので、
時計旋盤にて、新規に軸受けブッシュを製作します。
軸受け素材の丸棒に穴をあけて、
ブッシュ形状に削り出します。
削り出された軸受けブッシュ。
楕円形に摩耗してしまった軸受け部分を、
フライス盤にて削り取ってしまいます。
製作したブッシュを、圧入して取り付けます。
この個所は摩耗しやすいので、ブッシュに厚みを付けて仕上げました。
これで歯車が適正なクリアランスで、軸受けの中心で回ります。
その他にも、同じように摩耗の激しいところは、
ブッシュを作成して仕上げます。
次回へ、つづく。