児玉時計店 ブログ

時計・メガネ・宝飾・補聴器 取り扱っております。
古い時計の修理もご相談ください。

アクションコパー

2017-01-17 | タレックス
高コントラストで、シャープな見え具合のTALEXアクションコパー。
フィッシングにも、大活躍のカラーです。
こちらのサングラスに、レンズ交換のご依頼を頂きました。

元のレンズは、ご覧の様にコーティングがかなり傷んでいました。

ハイカーブフレームなのでレンズも8カーブレンズをチョイス。

加工準備して、



カッティング。



ハイカーブ用砥石で、バッチリ加工!!



磨り上がったレンズを、フレームに取り付けて、



完成!!
お気に入りのサングラスがTALEX仕様になりました。

複数所有

2017-01-12 | タレックス
有名登山家の方が、トレーニング用にもお使いになっていたのと
同型のこのフレーム、フィット感も良く当店でも好評のフレームです。


先日、トゥルービュー仕様リドルフレームのお直しをさせていただきましたお客様から、
TALEXイーズグリーンでご注文いただきました。
やはり、釣りでのハードな使い方を想定してガラスレンズを選択。


加工機にセットして、



カット。



完成!!

これで、イーズグリーンとトゥルービュー、釣り場の状況に合わせた使い分けができると思います。
タレックスは使えば使うほど、複数カラー所有したくなるレンズです。







職人技

2017-01-11 | メガネ
昨日に引き続き、ネジ抜き作業の例。

こちらのメガネ、かなりお疲れの様子。

パットが取れて、鼻あても広がってつぶれてしまっています。


壊れたところを、ご自身で直しながらお使いになられていたとのこと。

右のレンズ止め部分、錆びて抜け落ちたネジの代わりに
細いテグスを通して縛ってありました。



幾重にも細い穴に通してあり、まさに職人技!!



反対の左側もご覧の通り、

しっかりと固定されていました。

こちらは、ネジが錆びて折れ込んでいましたので、

このように、錆びたネジを皮一枚の状態にドリルで掘り抜きます。

雌ネジを再建し、

新しいネジでしっかり止めます。




さらに、蝶番のネジも頭の部分が欠けていましたので、

抜き取り

新しいネジを取り付けます。



汚れていたパットも新品に交換し、

鼻あての曲がりも修正しました。

綺麗にリフレッシュされました。


お話を伺うと、ビースアクセサリーの作家さんとのこと、
流石、テグスの扱いには慣れてらっしゃるわけです。

ネジ折れ

2017-01-10 | タレックス
当店で10年以上前に、ご購入いただきましたこちらのサングラス。

RIDOL TX-02 TALEXトゥルービュー仕様
ご覧のようにフレームはかなり変形し、レンズも外れてしまっています。


左右のレンズ止め部分のアップがこちら、



ネジが錆びて分離、折れ込んでしまっています。

ネジ部分をドリルで掘り抜き、雌ネジを再建します。





変形した箇所も直し、シェイプも元通りに。



レンズを取り付けて

完成!!


偏光フィルターに劣化が見受けられますが、キズに強いガラスレンズの為、
使用可能になりました。

デラックス

2017-01-07 | 修理
“セイコーファイブDX”


当店でも修理のご依頼の多いモデル。
実用時計として酷使されたものが多いのですが、
その分、お使いの方の愛着が深いのも特徴です。









こちらのファイブDXも、かなりお使いになられた様子。
以前に他店でオーバーホールされた事があるとのこと。
カレンダーの具合が悪く、オ-バーホールと共に
その修理もご依頼を受けました。


ケースから、ムーブメントを取り出します。

曜日が回りきらない状態で、引っかかっている様子。
文字板を外してみると、


曜板がカシメ部から外れていました。


以前にも修理された形跡があり、ディスクのカシメ部が歪み変形してます。

メーカーでもパーツは絶版のため、出来るだけ歪みを修正してカシメ直します。


更にこちらの時計、ディスク下のバネ先端が、上向きに飛び出していました。



このままでは、日板が回転するときに、擦れて抵抗になり良くありませんので、
修正します。


これでスムーズに作動するようになりました。




その他、力のかかる香箱の修正等、オーバーホールを施します。




ケース・風防にもキズが多数、ヒビも見受けられます。

風防を取り外します。




こちらの風防、なんとか新品のパーツが入手できました。

ポリッシュしたケースに取り付けます。
専用の工具で絞って入れる、テンションリング方式の風防。
貴重な風防ですので、割らないように慎重に取り付けます。

エッジもしっかり立って、シャキッとします。


仕上がったムーブメントを、ケースに収め、









ピカピカに!!


と、ここでもうひと手間。
社外品の金属ベルトで幅の狭いものが取り付けてあったので、

スペーサーとなるスペア管を追加して、ガタつきを無くしておきます。

バンドが取り付き、

完成!!