児玉時計店 ブログ

時計・メガネ・宝飾・補聴器 取り扱っております。
古い時計の修理もご相談ください。

アヴェンジ エルフ レンズ交換

2023-04-24 | タレックス
ロングセラーだったZEQUEのチタン フルリムフレーム、
アヴェンジ エルフ。

現在も限定再生産されるほどの人気モデルです。

主に海釣りにお使いのお客様、

レンズが傷んで見えにくくなったので

レンズ交換にお持ち込みになられました。

外したレンズはコーティングが剝がれて

偏光フィルターも周辺部から劣化が見られます。

新たにセットするTALEXレンズは、トゥルービュー。

加工準備して

カップをセット

加工機にて加工します。

磨り上がったレンズを

フレームに取り付けて

完成!!

スッキリ見える新しいレンズで
釣果も上がると思います。

ホワイトベゼル10ポイント デイトジャスト

2023-04-19 | 修理
オーバーホールのご依頼を頂きました、

ロレックス デイトジャスト 10ポイントモデル。

メタルバンドを取り外し、

裏ブタを開けて

機械を取り出します。

針と文字板、カレンダー機構を取り外し、

ムーブメントの分解を行っていきます。

ゼンマイの入った香箱は

ゼンマイを取り出して

古いグリスを洗浄、

専用の巻き込み器にて香箱に組み込みます。

こちらは3番車。

上ホゾを拡大すると、

摩擦キズが入っていました。

時計旋盤にセットし、

ホゾを磨き上げます。

仕上がった各部品を組み立てて、

自動巻き部分を取り付けます。

カレンダー機構を取り付け

文字板、各針をセットし、

小傷をポリッシュ、パッキン類を交換し

キレイになったケースに組み込みます。

元通りにメタルバンドを取り付けて

完成!!

ウズボン式 クォーツ振り子時計

2023-04-18 | 修理
クラシカルなデザインの

シチズンのクォーツ振り子時計。

外装には元から

エイジング加工が施されており、

時報用には渦巻き状のリン棒が搭載された

凝った作りになっています。

長年お使いになられて、修理のご依頼を頂きました。

文字板部分を

ケースから取り出します。

文字板の裏側にある

ムーブメントを取り外します。

新品のムーブメントを用意し、

配線をつなぎ取り付けます。

時報を打つ、シュモクユニットは

オーバーホールを行い再使用します。

時分針をセットした文字板部分を

ケースに取り付けます。

扉のロックにはサビが発生していましたので

赤サビを取り除き、黒色処理を施しました。

同様に、掛け金具も赤サビを除去後、黒色処理しました。

完成!!

クォーツ時計ながら、ベーン、ベーンと鳴る
ウズボン式のクラシカルな音も復活しました。

セイコー アベニュー レディースクォーツ

2023-04-17 | 修理
セイコー アベニュー クォーツ。
30年以上前には、学生さんや新社会人の方に人気のモデルでした。

お客様がお持ち込みになられたこちらも、
思い出の時計とのこと。
オーバーホールのご依頼を頂きました。

皮ベルトを外し、

裏ブタを開けて

ケースから機械を取り出します。

文字板を外すと、

以前に固定ピンが折れたのか、

両面テープで機械に固定してありました。

ムーブメントを分解していきます。

近年は樹脂製も多い歯車類はしっかり金属製。

劣化していたリューズパッキンは

新品を入手、交換します。

洗浄した各部品を組み立てて

セイコー純正の電池を組み込みます。

固定ピンの折れている文字板は、
センターを出して固定し、

各針をセットします。

ガラスの接着も傷んでいたので、

外して古い接着剤を取り除き、

接着し直します。

ケースに機械を組み込んで、

元通りに皮ベルトを取り付けて、完成!!

思い出の時計、またお使いいただけるようになりました。

セイコー 鉄道時計 21J

2023-04-15 | 修理
セイコーの鉄道時計。

現在もモデルチェンジしながら発売されている
ロングセラーシリーズ。

こちらは手巻き21石のセンターセコンドモデル。

ご主人様の形見の時計ということで、
修理のご依頼をいただきました。

裏ブタを開けて

機械を取り出します。

巻真には劣化したグリスがこびりついています。

ムーブメントの分解を行います。

アンクル部分、

取り外すと爪石にはゴミが付着していました。

香箱の入るホゾ穴、地板に固着したグリスが見えます。

香箱側もグリスが固着していました。

蓋を開け

香箱真を取り外し

固着したグリスを洗浄し、取り除きます。

新しく注油して組み立てます。

歯車の間には、正確な時刻合わせのため

秒針停止機構のレバーが装備されているのも

鉄道時計ならでは。

キレイに仕上げた各部品を組み立てて、

注油、調整を行い

文字板と各針を取り付けます。

組み上がった機械を

ケースに組み込みます。

プラスチック製の風防は、傷を磨き上げて、

ケースに取り付けます。

チェーンを元通りに付けて

完成!!