大人の生徒さん

10/6に大人の生徒さんの

”ヴォーカルおさらい会”を

予定しておりますが、

その中のお一人

目がご不自由な生徒さんが
もう10年以上続けてくださっていますが
年々難しい曲に挑戦されています。

今回も『すてきな春に』という
日本歌曲です。

私は、日本歌曲は、受験生徒の時と
宝塚音楽学校時代しか勉強していなかったので
そんな曲のことすら知らないくらいですが

ご本人が歌いたい曲を探してこられて
それを楽譜を元に、練習します。

ただ、楽譜を見ることが出来ないので
音の長さや、休符、歌詞など
全て覚えていくしかありません。

確認出来るのが、私とのレッスン時しかないので
あとは、録音したものと、その曲を歌われている
方の音源を繰り返し聴いていただき
練習していただきます。

でも、歌っている方のアレンジや
聴こえ方次第で間違って覚えてしまったり

ただ、好きな歌を歌うということが
大変な作業を伴うことになります。

先日、伴奏合わせを行いましたが
やはりこれまで聴いていた録音のものと
少しでも違う部分があると、迷ってしまわれます。

当然のことですし、本当に難しい曲に
挑戦されているので、楽譜を見ても大変な曲を
感覚のみで歌われているのです。

もうすぐ76歳になられる生徒さん
その姿勢に、いつも頭が下がります。

「目が見えなくても歌えますよね！」

ということで始められた声楽のレッスン

今は、ライフワークにされています。

今日のレッスンで、ずいぶん不安は減りました。
伴奏の方も、多少の違いには、いつも素晴らしく
対応してくださる方ですので、
本番は、立派に歌い上げられると思います。

がんばりましょう！