私は、外国語から日本語に訳す場合の翻訳について「翻訳とは、仮に原文の著者が日本語で書いていたとしたらどんな日本語で書いていただろうか?ということを考えながら原文を基に全く意味の同じ日本語の文章を組み立てることである。」と考えている。翻訳の勉強をしているとどの解説書にも「原文の著者はどの層を読み手として書いているのか?(換言すればどういう人たちに向けて書いているのか?)、どんな日本語にすれば読み手に著者の言いたいことが正確に伝わるのか?を十分に考慮しなければならない」と書いてある。これには異論がない。
しかし、私は実際に翻訳を始めて実感したことがある。肝心の外国語 例えば英語から日本語に翻訳をする場合、英語の文法学習が不十分であれば到底英語の原文など理解できるはずもない。
ドイツ語から日本語へ翻訳する場合もドイツ語文法を十分に取得できていなければドイツ語から日本語への翻訳など無理な話だ。
中国語も同様だ。
よく、翻訳にはその翻訳の内容に関係する専門分野に精通している必要があるともいわれる。私はそれには賛成する。だがそれだけでは不十分だ。英語で書かれたその精通している専門分野を日本語に訳す場合、英語文法を完全に理解していることが最低条件だ。
他の言語でも同様だ。専門分野と訳す言語の両方ができて初めて翻訳家になれる。
以上のことは既に翻訳業務をされている方なら知っている事ではあるが、(余りにも基礎的すぎるのが理由かもしれないが)翻訳解説本の中には記載されていない本が多い。また記載されていたとしても数行程度のみである。
翻訳家になる鉄則は以下の通りだ。
翻訳する言語の文法を確実に会得しておく。
翻訳というと日本語表現を重要視する解説本は多い。日本語表現が大事なのは事実だが、それ以前に相手の言語の文法を知らなければ話にならない。
・外国語能力(外国語を読解する能力)
・日本語表現能力
翻訳の解説本を読むと日本語表現能力の大切さを強調しているのが多い。『外国語能力が必須なのはどの翻訳者も自覚している。だがらわざわざ強調する必要はない。しかし、日本語表現能力を軽視する翻訳者は多い』と言うのが実態かも知れない。
翻訳の基本的な、考え方は
『原文の著者が仮に日本語で書いた場合、どんな日本語で書いたのか』を読み取りながら、原文の内容を日本語で書き出す事だ。勿論、原文の意味と日本語の意味が違ってはいけない。しかし、直訳だと日本人には原文の著者の意図が伝わらなくなる。
翻訳者をバカにしているわけではないが、翻訳会社から高い評価を得ていない場合は、一度日本語の作文方法を学習すべきだ。翻訳会社は、誤字脱字や日本語として適切な文字や表現を厳しく見ている。一度日本語の作文方法を学習しといた方が良い。
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