田植え機に乗った元サラリーマン

車中泊旅や探石などを楽しみながら生活の中で感じたこと思ったことなどを気まぐれに書き込んでいます

北海道車中泊旅-18 北海道石の煌めき、ヌプカの里の紅葉、そして三泊目の道の駅かみしほろ

2024-12-31 | 

2024年10月16日(水) 朝方雨のち晴れ 道の駅かみしほろ 6時00分 外気温 14.6度 車内気温 18.3度
 夜半の雨が朝方に上がっていたのは確認したんですが、そこから二度寝してしまって遅めの6時起床です。この駐車場の奥には水道が設置されていて、ここで水の補給、感謝です。たった1個の水道ですがこれが旅人には大助かり、ということでルールは守って大切に使いたいですね。..

道の駅かみしほろ-1
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例によってコーヒー&ホットサンドの朝食の後、今日は以前から行ってみたかった「鹿追ジオパークビジターセンター」を訪れようと思います。念のため開館時間の確認にHPを見ると、午前中は団体客の貸し切りが入っていました。予定を午後に変更、見ておいて良かったです。ということで道の駅をブラブラ散歩です。

道の駅かみしほろ-2

館内入り口にこんな張り紙が、タウシュベツ川橋梁へ車で行く林道の鍵はここで予約するようです。1日に入れる車の数に制限があるようで本日の予約は一杯、人気があるようです。

タウシュベツ川橋梁-1

ここは以前に徒歩で見えるところまで行きました。遠目でしたがこんな感じの光景だったのを記憶しています。まぁ機会があればということですが、砂利道でしょうから私の車ではどうでしょうか。

タウシュベツ川橋梁-2

車に戻り早めの昼食を済ませて12時過ぎに「鹿追ジオパークビジターセンター」に向けて出発です。道の駅ピア21しほろのところを右折、あとは一本道です。

道の駅ピア21しほろ

国道274号は気持ちのいい真っすぐな道路、右側にはこんな大雪山周辺の山々が見えます。

国道274号からの景色
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車が何台か停まっていたので何かなと思ったら、何人かが牛さんの撮影をしていました。私も参加して1枚パチリです。

牧場の牛


北海道石の煌めき
国道274号がぶつかったT字路とおぼしきところを然別湖方面に右折、少し走るとこの看板が左手に見えます。

鹿追ジオパークビジターセンター-1

この砂利道を300mほど進むと鹿追ジオパークビジターセンターです。

鹿追ジオパークビジターセンター-2

午後一番ということで入場者は私一人のようです。中に入ると案内者の方がいて丁寧に案内、説明して頂けました。

鹿追ジオパークビジターセンター-3

ここに来た目的はこれ、「北海道石」、これを見るためにやって来ました。「北海道石」は2023年1月に発見された新種の鉱物なんです。見た感じそこらへんで見かけるメノウの欠片みたいな石です。(スミマセン、迂闊にも自分の足が写り込んで……。)

北海道石-1
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この何の変哲もない石にブラックライト(紫外線)を当てると、あら不思議、キレイに蛍光するんです。

北海道石-2

表面に着いている黄色い粒々がどうも「北海道石」らしいです。厳密にはオパールの母岩に付着しているのが「北海道石(C22H12) 」の組成をもつ有機化合物の結晶で、新種の鉱物ということです。
説明本によると
「北海道河東郡鹿追町および北海道上川郡愛別町の山林より、新鉱物「北海道石(ほっかいどうせき)、 学名:hokkaidoite(ホッカイドウアイト)」を発見。この鉱物は令和5年1月に国際鉱物学連合で承認・登録。北海道石は、炭素および水素のみよりなる有機化合物「ベンゾ[ghi]ペリレン」の天然結晶で、紫外線を照射すると美しく蛍光する希少な鉱物。」
とのことです。
まぁ、よく分かりません。

北海道石-3

一般的に鉱物は無機物がほとんどなんですがいくつか有機物もあるようです。
有機物(有機化合物)とは、基本的には炭素(C)を含む化合物で、砂糖、片栗粉、アルコール、プラスチック、木、紙、繊維、ロウなどです。
一方無機物(無機化合物)は、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)などの金属、一酸化炭素(CO)や二酸化炭素(CO2)などの酸化物、炭素(C)や硫黄(S)などの単体、水(H2O)、食塩などです。

北海道石-4

それと宝石を分けると
無機物(無機質)
ダイヤモンド・ルビー・サファイヤ・等の鉱物質、メノウ・ターコイズ等の岩石
オパール・ガラス等のアモルファス(非晶質)等
有機物(有機質)
真珠・サンゴ・琥珀・象牙等
まぁ難しいですけど何となくイメージが湧きますかね。私の説明があっているかどうかはいまいち微妙ですが、実際に石を見てみるとキラキラ虹色に光ってキレイです。あまり難しく考えずに見てみるのがいいかもです。

北海道石-5

この他にも付近で採れる石が展示されていて、北海道石の母岩となっているオパールもいくつか展示されています。まぁオパールというとキラキラ虹色に輝く宝石が思い浮かぶと思いますが、日本で採れるのはこのコモンオパール(タンパク石)がほとんどです。石英、水晶、メノウ、オパールは親戚みたいなもので、同じところで採取出来ることもあります。

北海道石-6
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オーストラリアやエチオピア、メキシコで採れる宝石のオパールはプレシャスオパール(遊色オパール)で、日本ではなかなか取れません。わずかに福井、愛知、福島に産地があるとのことですが数は少ないようです。このタンパク石状の物は私も採取したことがありますが、遊色のオパールにはお目に掛かったことはありません。

北海道石-7

小一時間ほどでしたがゆっくり念願の北海道石を堪能出来ました。あの妖しい「北海道石」の輝きを見ると探石してみたくなりますが、産地の「鹿追町」と「愛別町」 の山林は町の指定文化財エリアや国立公園、保安林エリア内ですので、 無許可での採取は禁止となっています。それ以前にあの辺りは羆の巣窟で近づくのは相当に危険なエリア、命あっての物種です。
さて見終わりましたので帰ることに、同じ道の戻っても何なので山沿いの道を適当に方角だけ決めて進みます。山が秋色でキレイです。手前の畑はビーツ(甜菜または砂糖大根)の畑でしょうか。

ビーツの畑

これは収穫したビーツ、これから工場に持っていくものと思われます。

収穫したビーツ


ヌプカの里
案内板が、士幌高原、ヌプカの里とあります。ヌプカの里? 確かキャンプ場があったはず、ちょっと寄り道して行きましょう。

ヌプカの里-1

何といい感じのロケーション、車も人もいません。貸し切り「北海道」って感じです。

ヌプカの里-2
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うぉ~っ、どんどんいい感じになって行きます。

ヌプカの里-3

おっとこれが「ヌプカの里」、ロッジ、コテージ、フリーサイトがあるようです。この時期はシーズン終盤なのか人の気配がありません。道路は続いていますのでさらに行ってみます。

ヌプカの里-4

あら~っ、いい感じの高原が拡がっています。

ヌプカの里-5

そして眼下には上士幌、士幌の街が一望に拡がっています。

ヌプカの里-6

遠くの方は帯広方面ですかね。ということで戻ります。

ヌプカの里-7
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紅葉はピークを過ぎた感じですが、まだキレイです。

ヌプカの里-8

途中の牧場、牛がのんびりと草を食んでいます。

ヌプカの里-9

夢中で草を食べている牛に「お~い」と呼びかけたら、

牧場の牛-1

「何か用か」と睨みつけられました。

牧場の牛-2<

標高を下げて来ると鮮やかな紅葉が残っています。

ヌプカの里-10
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このグラデーションの妙はうまく表現できる言葉が見当たりません。まさに自然の成せる技です。

ヌプカの里-11

そして畑の白樺の防風林、ほんのり黄色に黄葉しています。

白樺防風林

この耕うん作業中のトラクター、大きいです。

北海道のトラクター-1

こっちはさらにデカいトラクター、北海道の農業機械は何もかもデカいです。

北海道のトラクター-2

畑の中に衆議院選挙のポスター掲示板、さすが北海道です。ここ北海道11区は熾烈な女の戦いが展開されているようです。

衆議院選挙ポスター掲示板
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適当に方角だけ注意して走っています。これは途中にあったレストエリア、立派なトイレがありますのでここでも十分車中泊が出来そうです。

レストエリア

レストエリアから坂を一直線に下って来たら、「航空公園キャンプ場」に辿り着きました。ここに出るんですね、ここは何度か来ているんで土地勘があります。手前の橋が音更川に架かる橋で上士幌町の北側のあたり、上士幌中心街まであと少しです。

航空公園キャンプ場

街中に入るとあの電気自動車の自動運転の循環バスが、本当に可愛い感じのバスです。今日もお風呂に入って行きましょう。

自動運転の循環バス

サッパリして道の駅かみしほろに帰還、車中泊の車は3~4台のようで、早めに車中泊のセットアップをして車に入ります。明日の天気予報を確認して寝袋に入り目をつぶると脳裏にあの北海道石の妖しい光が、そんな道の駅かみしほろの三度目の夜が静かに更けて行きました。


 道の駅かみしほろ ⇒ 道の駅かみしほろ 88km 計 3,308㎞
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