「花石オレンジ」
9月27日(火) 道の駅「えさん」 5時00分 起 床
まだ寝ている方がいらっしゃるようでしたので車をゆっくりはずれの方に移動して寝床の片づけと朝食の準備を始めました。
道の駅「えさん」-1
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昨日は夜に到着したんで周囲はよく判らなかったんですが、波の音がしていましたので海岸沿いかなぁということは何となく判っていました。でも思っていたより海に近いですね。隣は広い芝生のキャンプ場、道の駅には売店、そして海の見えるレストランが、素敵なところです。6時ぐらいには従業員の方らしき人がやって来て掃除を始めました。
今日も早朝の散歩をということで、道の駅の周りをお散歩です。
道の駅「えさん」-2
起きてからずうーっと水平線には重い雲が垂れこめていたんですが、何と何とほんの一瞬だけ東の空に朝日が、北海道上陸を祝福して頂いているようで朝から良い気分です。
「恵山の朝日」
6時30分 道の駅「えさん」出発、本日は噴火湾沿いに鹿部温泉、森、八雲を通り長万部方面に進み、そこから内陸に入り「花石めのう」「国縫めのう」探しのミッション二つをこなす予定です。
早朝の海岸沿いの道を快適に走行していると鹿部町を過ぎたあたりで左手方向に雄大な山が、「駒ヶ岳」です。
「駒ヶ岳」
森町で右折R5に乗りました。本当はここの森駅に立ち寄り阿部商店の「いかめし直売所」である駅前ロータリーの柴田商店で「いかめし」を買いたかったんですが、オープンが9時過ぎということでタイミングが合わず断念、先を急ぎます。(昔1回買ったことがありますが弁当の紙包みから温かい温もりが伝わって来てすごく美味しかったのを記憶しています。今回はミッション優先、あれもこれもは無理ですね)
八雲を過ぎ長万部の手前で左折、R230に入ると車がほとんど走ってなく快適な道が延びていました。そして国道に寄り添うようにお目当ての「国縫(クンヌイ)川」が流れています。
先ずはこの「国縫(クンヌイ)川」で軽くいい感じのメノウを探して、その後本命の今金町花石のメノウを探索に行く予定だったんですが、ところどころで道路から川の流れが見えるものの川原に下りられそうなところがなかなか見つかりません、そのうちに川は峡谷に消えて行ってしまいました。途中片側一車線規制で道路工事をしているところの橋のたもとが唯一下りられそうな感じのところだったんですが、工事中でしたので遠慮することにしました。(まぁこういったことは初めての場所ではありがちなことですので仕方ありません。)
道路は下りに差し掛かり右手に巨大なダムの堰堤が見えて来ました、美利河(ピリカ)ダムのようです。この手前あたりが分水嶺になっているらしく、先ほどの「国縫(クンヌイ)川」は太平洋に、美利河(ピリカ)ダムから流れ出る後志利別(シリベシトシベツ)川は日本海に注ぎ込むようです。(私「後志((シリベシ)」のことをずうっと(ゴシ)って呼んでいたのは内緒の話です)
そしてこの辺りでR230の旧道に入ると、ありましたありました最初の目印「瑪瑙橋」。
「瑪瑙橋」
「瑪瑙橋」は後志利別(シリベシトシベツ)川に架かる橋なんですが、大きな川なんで橋から川面まで結構高さがあり川原には下りられそうにありません。(瑪瑙(メノウ)橋って名前がついているくらいなんでメノウはありそうな感じがするんですが、ダムで土砂が堰止められていますんで……。)
「後志利別(シリベシトシベツ)川」 瑪瑙橋から
すると「花石」の看板を過ぎるとほどなく「花石橋」が見えてきました。あれぇ、途中にもう一つ小さな橋があるはずなんですがぁ?
どうやら見逃してしまったようです。
「花石地区」
車をUターンさせ今度はゆっくりチェックしながら走ります。まずは「花石バス停」、そして反対側に「花石郵便局」そして閉鎖されている「花石メノウ館」ひとつひとつチェックして、確かこの辺りのはずなんですがぁ……。
「花石バス停」
そしてありましたぁ、ありましたぁ、探していたポイントの「小金橋」。何か欄干も低く橋が道路と一体化しているように見えてしまって最初は通り過ぎてしまったようです。
「小金橋」
そう多分この川です、探していたのは。後志利別(シリベシトシベツ)川に注ぎ込んでいる支流「珍古部(チンコベ)川」、若干響きがいやらしいんですが私が名付けた訳ではないんで悪しからず。でも橋脚には橋の名前の記載はありましたが川の名前の記載がありませんでした。初めての土地なんで間違っていると困るんで聞いてみることに、ちょうど橋の下の畑で草むしりをしているおばあさんがいましたので、そこまで下りて聞いてみることに。
私「こんちわぁ、すみません、この川は珍古部(チンコベ)川って言うんですかぁ?」
おばあさん「そうですよぉ、あなたも探しに来たんですかぁ、先日も東京あたりから大勢で来ましたけどねぇ、あんまり見つからなかったみたいですよぉ。」
私「(えええっ、見つからなかったぁ)??????」
あっ、そうかぁ、ここは「メノウ」でも有名だけど、それ以上に北海道でも有名な「砂金」採取スポットだったんだぁ、そうかそうかそっちの方か、納得。たぶん川底の土砂をゆり板とかいうやつで揺すって底に残った砂金を採取するやつですねぇ。私の地元久慈川支流の大沢川(栃原金山がある所)も砂金の有数の採取スポットとして有名でそこでもやられているようで、どなたかのブログで揺すっている写真見たことがあります。(メノウと砂金ってかぶるんですかねぇ、でも珍古部(チンコベ)川の金って、さらにいやら……。)
「珍古部(チンコベ)川」 小金橋から
私「ところでおばあさん、この辺りは熊って出るんですかぁ?」
おばあさん「そんなにでもないけどさぁ、たまには出ますよぉ」にこにこしながらサラリとおっしゃいました。
私「えええええっ、!!!!!!!」
そうなんです、ここはすごくヤバイんです、道南でも熊の出没件数が少なくないところなんです。
今金町のHPで出没(捕獲)場所を掲示していました。私がいる「花石」地区は地図の右上あたりです。
(正直これを見て「熊よけスプレー」の購入を決断いたしました)
「今金町 熊出没マップ」
ザックを背負い手には山菜取り用の130cmほどの鎌を持ち、今日は「熊スプレー」の安全ピンを抜いていつでも噴射できる状態でポケットに入れています。
極度に緊張しています。
橋の下に降りると早速こんな巨大なメノウ化した石が(まぁ純粋に結晶化したものではない感じ、石英っぽくも見えますが)ゴロゴロしています。とても大きくてそして重くてびくともしません。
「珍古部(チンコベ)川」-1
水は川底の石の色がはっきり見えるほど澄んでいて深さは場所を選べば長靴で向こう岸に渡れる程度です。誰もいない中、下を見ながらメノウを探します。熊鈴を目いっぱい鳴らしながら一歩一歩進んだのは言うまでもありません。
下を見ながらメノウを探しますが周囲に対する注意を怠りません、岸は熊笹に厚く遮られてその奥は全く見えませんので全神経を集中して、特に匂い(熊は付近にいる場合あの独特の強烈な獣臭がするそうですから)、そして音にも注意して探しました。
「珍古部(チンコベ)川」-2
メノウ化した石はたくさんあるんですが結晶化したいい感じのメノウはなかなかありません。
これも下の方にメノウのオレンジの結晶が見られますが、デカすぎます。
「珍古部(チンコベ)川」-3
少し頑張って上流を探索してみます。(何かあった時は橋のそばにおばあちゃんがいますので……)
この先にありそうなんですよ、オレンジ色のいいヤツが、でも見て下さい、両側から迫ってくる背丈をはるかに超える熊笹を!
残念ながら私のリスクコントロールセンサーがピッピッピッピッと、まぁこの辺にしておきます。(まぁ足がすくんで行けなかったのはここだけの話です。たぶん橋から100mも行っていないと思います。くうっ、情けないです)
「珍古部(チンコベ)川」-4
それでもそんなに大きくはないですが「花石オレンジ」らしきものに出会えました。
小さいほうの板状のヤツにはオレンジのメノウ脈が走っています。
「花石オレンジ」-1
そしてこちらもちっちゃいですがそこそこいい感じのにも出会えました。たぶんさらに2~3km上流に行けばもう少し濃い目の「花石オレンジ」が間違いなくあると思われますが、一人では絶対無理です、4~5人でワイワイ行かないと、人家のある小金橋の付近でも「ここには間違いなく熊がいる」と素人の私でも確信させられる雰囲気が満ち満ちていましたので。
今金町と長万部町の境に聳えるルコツ岳、坊主山周辺がメノウなどの供給源らしく以前はメノウ鉱山もあったそうです。従ってここに端を発する川(茶屋川、国縫川、珍古部川など)にはメノウの転石があり今でも日本有数のメノウ産出地だとのことです。でも一方で山々に囲まれたこの自然豊かな地区は有数のヒグマの生息地でもあるそうですので、もし行かれる方がありましたらその辺の認識を高めたうえ、十分な準備をされてから行かれる方がよろしいかと思います。
「花石オレンジ」-2
ということで何とか「花石オレンジ」に出会うことができ本日のミッション2つのうち一つはクリヤー出来ましたので、本日の車中泊地に向かうことにします。本日は再度長万部方面に戻り羊蹄山あたりの道の駅にしようと思っています。
美利河ダムを通り過ぎ国縫川沿いにR230を下っている時に来る時には気づかなかったんですが、とある場所で川が見える小さな駐車スペースを見つけました。何となく「もしかしたら?」という思いがよぎり反対側だったんですが急ブレーキを踏み車を停め降りてみると、果たして川岸から川原に下りられるけもの道らしきものがありました。たぶん「釣り人」あたりが川に降りるための道なんだと思います。(この後ダメかなぁと思っても駐車スペースがあれば停まることにしました)
「R230 国縫」
これはラッキーと早速長靴に履き替え川原に降りてみました。うまい具合にちょうど瀬が向こう側でこちら側には砂利の堆積がありました。
「国縫(クンヌイ)川」-1
ありますあります、小さいですが白くて透明っぽいメノウが、珍古部(チンコベ)川と同じくらいあちらこちらにあります。やはり事前の情報は当たっていました。
「国縫(クンヌイ)川」-2
中にこんな石も、たぶん酸化鉱物でも含んだ石なんですかねぇ、色が面白いです。
「国縫(クンヌイ)川」-3
ダメだと思っていたもう一つのミッション「国縫(クンヌイ)めのう」探し、こちらも偶然ですが達成することが出来ました。
ということでR230を気分よく下り長万部でR5に入りました。そして北上、この辺りの記憶が曖昧なんですがたぶん豊浦町辺りで左折、そして道道97号で真狩村に入ったように思います。
道の駅「真狩フラワーセンター」で休憩がてら駐車場をチェック、トイレ故障の張り紙が、ということで車中泊地としてはここはパスですね。時計を見るとまだ14時過ぎぐらいですが、昨日お風呂に入れなかったのでお風呂に入ることにします。羊蹄山の周囲には温泉がたくさんありますがふと標識を見ると「まっかり温泉」の案内が、すぐそこみたいなんであちこち探すのも何なんで「ここいいや」と思い入ることに。
(真狩村といえば細川たかしなんですが、近くの真狩川河川公園内に細川たかし熱唱の像というのがあることを道の駅で知ったんですが寄りませんでした。私細川たかしは大好きなんですが、銅像には興味ありませんでしたので。)
「真狩村案内標識」
「まっかり温泉」をナビに入れ向かったんですが途中道路工事があって道を間違ってしまいました。
するとこんな光景が眼前に、やっぱりたまには間違った方がいいかもですねぇ。
「羊蹄山」
ウロウロしながら到着しました「まっかり温泉」、ログハウス調の温かみのある綺麗な温泉、当たりでした。
露天風呂からはドドーンと羊蹄山が見えます。
お風呂から上がりここの駐車場をお借りして荷物の整理とベッドメーキングをしてしまいます。
「まっかり温泉」
そして車中泊地候補の道の駅「きょうごく」(虻田郡京極町)に向かいました。到着してびっくりです観光バスが何台も停まっています。
道の駅「きょうごく」-1
どうやらここは有名な観光スポットらしいです。道の駅の一部が公園になっていてそこに名水「羊蹄のふきだし湧水」
というのがあり大勢の観光客で賑わっているらしいです。(私湧水には興味なかったので見ませんでした)
そして道路反対側には「京極温泉」というのがあって車中泊地としてもまぁまぁって感じです。
でも車が一杯ですが注意深く観察すると端っこの方に車中泊予定の車が数台見受けられますので、夕食の買い出しをしてからもう一度伺ってみましょう。それでだめならまた近くの道の駅に行くことにします。
道の駅「きょうごく」-2
ということで給油もありましたので10kmちょい離れた倶知安に買い出しに行って戻ってみると車は数えるほどに、何となく行けそうな感じですね。キャンピングカーの隣に一台スペースを開けて停めました。
道の駅「きょうごく」-3
今日は緊張を強いられた山中でミッションを二つ無事こなすことが出来ました、ややラッキーもありましたが。
ということで何だかんだ本日もお疲れモード、早々に寝ることに。
頭の中ではオレンジ色のめのうの帯がオーロラの様にゆらゆら揺れていますが、雄大な「羊蹄山」は何もかにも包み込んでしまうようで名水の郷「きょうごく」の夜はしんしんと更けて行きました。
5日目終了。
9月27日 道の駅「えさん」 ⇒ 道の駅「きょうごく」走行距離 297km (累積 1,291km)
次回に、つづく。
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9月27日(火) 道の駅「えさん」 5時00分 起 床
まだ寝ている方がいらっしゃるようでしたので車をゆっくりはずれの方に移動して寝床の片づけと朝食の準備を始めました。
道の駅「えさん」-1
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昨日は夜に到着したんで周囲はよく判らなかったんですが、波の音がしていましたので海岸沿いかなぁということは何となく判っていました。でも思っていたより海に近いですね。隣は広い芝生のキャンプ場、道の駅には売店、そして海の見えるレストランが、素敵なところです。6時ぐらいには従業員の方らしき人がやって来て掃除を始めました。
今日も早朝の散歩をということで、道の駅の周りをお散歩です。
道の駅「えさん」-2
起きてからずうーっと水平線には重い雲が垂れこめていたんですが、何と何とほんの一瞬だけ東の空に朝日が、北海道上陸を祝福して頂いているようで朝から良い気分です。
「恵山の朝日」
6時30分 道の駅「えさん」出発、本日は噴火湾沿いに鹿部温泉、森、八雲を通り長万部方面に進み、そこから内陸に入り「花石めのう」「国縫めのう」探しのミッション二つをこなす予定です。
早朝の海岸沿いの道を快適に走行していると鹿部町を過ぎたあたりで左手方向に雄大な山が、「駒ヶ岳」です。
「駒ヶ岳」
森町で右折R5に乗りました。本当はここの森駅に立ち寄り阿部商店の「いかめし直売所」である駅前ロータリーの柴田商店で「いかめし」を買いたかったんですが、オープンが9時過ぎということでタイミングが合わず断念、先を急ぎます。(昔1回買ったことがありますが弁当の紙包みから温かい温もりが伝わって来てすごく美味しかったのを記憶しています。今回はミッション優先、あれもこれもは無理ですね)
八雲を過ぎ長万部の手前で左折、R230に入ると車がほとんど走ってなく快適な道が延びていました。そして国道に寄り添うようにお目当ての「国縫(クンヌイ)川」が流れています。
先ずはこの「国縫(クンヌイ)川」で軽くいい感じのメノウを探して、その後本命の今金町花石のメノウを探索に行く予定だったんですが、ところどころで道路から川の流れが見えるものの川原に下りられそうなところがなかなか見つかりません、そのうちに川は峡谷に消えて行ってしまいました。途中片側一車線規制で道路工事をしているところの橋のたもとが唯一下りられそうな感じのところだったんですが、工事中でしたので遠慮することにしました。(まぁこういったことは初めての場所ではありがちなことですので仕方ありません。)
道路は下りに差し掛かり右手に巨大なダムの堰堤が見えて来ました、美利河(ピリカ)ダムのようです。この手前あたりが分水嶺になっているらしく、先ほどの「国縫(クンヌイ)川」は太平洋に、美利河(ピリカ)ダムから流れ出る後志利別(シリベシトシベツ)川は日本海に注ぎ込むようです。(私「後志((シリベシ)」のことをずうっと(ゴシ)って呼んでいたのは内緒の話です)
そしてこの辺りでR230の旧道に入ると、ありましたありました最初の目印「瑪瑙橋」。
「瑪瑙橋」
「瑪瑙橋」は後志利別(シリベシトシベツ)川に架かる橋なんですが、大きな川なんで橋から川面まで結構高さがあり川原には下りられそうにありません。(瑪瑙(メノウ)橋って名前がついているくらいなんでメノウはありそうな感じがするんですが、ダムで土砂が堰止められていますんで……。)
「後志利別(シリベシトシベツ)川」 瑪瑙橋から
すると「花石」の看板を過ぎるとほどなく「花石橋」が見えてきました。あれぇ、途中にもう一つ小さな橋があるはずなんですがぁ?
どうやら見逃してしまったようです。
「花石地区」
車をUターンさせ今度はゆっくりチェックしながら走ります。まずは「花石バス停」、そして反対側に「花石郵便局」そして閉鎖されている「花石メノウ館」ひとつひとつチェックして、確かこの辺りのはずなんですがぁ……。
「花石バス停」
そしてありましたぁ、ありましたぁ、探していたポイントの「小金橋」。何か欄干も低く橋が道路と一体化しているように見えてしまって最初は通り過ぎてしまったようです。
「小金橋」
そう多分この川です、探していたのは。後志利別(シリベシトシベツ)川に注ぎ込んでいる支流「珍古部(チンコベ)川」、若干響きがいやらしいんですが私が名付けた訳ではないんで悪しからず。でも橋脚には橋の名前の記載はありましたが川の名前の記載がありませんでした。初めての土地なんで間違っていると困るんで聞いてみることに、ちょうど橋の下の畑で草むしりをしているおばあさんがいましたので、そこまで下りて聞いてみることに。
私「こんちわぁ、すみません、この川は珍古部(チンコベ)川って言うんですかぁ?」
おばあさん「そうですよぉ、あなたも探しに来たんですかぁ、先日も東京あたりから大勢で来ましたけどねぇ、あんまり見つからなかったみたいですよぉ。」
私「(えええっ、見つからなかったぁ)??????」
あっ、そうかぁ、ここは「メノウ」でも有名だけど、それ以上に北海道でも有名な「砂金」採取スポットだったんだぁ、そうかそうかそっちの方か、納得。たぶん川底の土砂をゆり板とかいうやつで揺すって底に残った砂金を採取するやつですねぇ。私の地元久慈川支流の大沢川(栃原金山がある所)も砂金の有数の採取スポットとして有名でそこでもやられているようで、どなたかのブログで揺すっている写真見たことがあります。(メノウと砂金ってかぶるんですかねぇ、でも珍古部(チンコベ)川の金って、さらにいやら……。)
「珍古部(チンコベ)川」 小金橋から
私「ところでおばあさん、この辺りは熊って出るんですかぁ?」
おばあさん「そんなにでもないけどさぁ、たまには出ますよぉ」にこにこしながらサラリとおっしゃいました。
私「えええええっ、!!!!!!!」
そうなんです、ここはすごくヤバイんです、道南でも熊の出没件数が少なくないところなんです。
今金町のHPで出没(捕獲)場所を掲示していました。私がいる「花石」地区は地図の右上あたりです。
(正直これを見て「熊よけスプレー」の購入を決断いたしました)
「今金町 熊出没マップ」
ザックを背負い手には山菜取り用の130cmほどの鎌を持ち、今日は「熊スプレー」の安全ピンを抜いていつでも噴射できる状態でポケットに入れています。
極度に緊張しています。
橋の下に降りると早速こんな巨大なメノウ化した石が(まぁ純粋に結晶化したものではない感じ、石英っぽくも見えますが)ゴロゴロしています。とても大きくてそして重くてびくともしません。
「珍古部(チンコベ)川」-1
水は川底の石の色がはっきり見えるほど澄んでいて深さは場所を選べば長靴で向こう岸に渡れる程度です。誰もいない中、下を見ながらメノウを探します。熊鈴を目いっぱい鳴らしながら一歩一歩進んだのは言うまでもありません。
下を見ながらメノウを探しますが周囲に対する注意を怠りません、岸は熊笹に厚く遮られてその奥は全く見えませんので全神経を集中して、特に匂い(熊は付近にいる場合あの独特の強烈な獣臭がするそうですから)、そして音にも注意して探しました。
「珍古部(チンコベ)川」-2
メノウ化した石はたくさんあるんですが結晶化したいい感じのメノウはなかなかありません。
これも下の方にメノウのオレンジの結晶が見られますが、デカすぎます。
「珍古部(チンコベ)川」-3
少し頑張って上流を探索してみます。(何かあった時は橋のそばにおばあちゃんがいますので……)
この先にありそうなんですよ、オレンジ色のいいヤツが、でも見て下さい、両側から迫ってくる背丈をはるかに超える熊笹を!
残念ながら私のリスクコントロールセンサーがピッピッピッピッと、まぁこの辺にしておきます。(まぁ足がすくんで行けなかったのはここだけの話です。たぶん橋から100mも行っていないと思います。くうっ、情けないです)
「珍古部(チンコベ)川」-4
それでもそんなに大きくはないですが「花石オレンジ」らしきものに出会えました。
小さいほうの板状のヤツにはオレンジのメノウ脈が走っています。
「花石オレンジ」-1
そしてこちらもちっちゃいですがそこそこいい感じのにも出会えました。たぶんさらに2~3km上流に行けばもう少し濃い目の「花石オレンジ」が間違いなくあると思われますが、一人では絶対無理です、4~5人でワイワイ行かないと、人家のある小金橋の付近でも「ここには間違いなく熊がいる」と素人の私でも確信させられる雰囲気が満ち満ちていましたので。
今金町と長万部町の境に聳えるルコツ岳、坊主山周辺がメノウなどの供給源らしく以前はメノウ鉱山もあったそうです。従ってここに端を発する川(茶屋川、国縫川、珍古部川など)にはメノウの転石があり今でも日本有数のメノウ産出地だとのことです。でも一方で山々に囲まれたこの自然豊かな地区は有数のヒグマの生息地でもあるそうですので、もし行かれる方がありましたらその辺の認識を高めたうえ、十分な準備をされてから行かれる方がよろしいかと思います。
「花石オレンジ」-2
ということで何とか「花石オレンジ」に出会うことができ本日のミッション2つのうち一つはクリヤー出来ましたので、本日の車中泊地に向かうことにします。本日は再度長万部方面に戻り羊蹄山あたりの道の駅にしようと思っています。
美利河ダムを通り過ぎ国縫川沿いにR230を下っている時に来る時には気づかなかったんですが、とある場所で川が見える小さな駐車スペースを見つけました。何となく「もしかしたら?」という思いがよぎり反対側だったんですが急ブレーキを踏み車を停め降りてみると、果たして川岸から川原に下りられるけもの道らしきものがありました。たぶん「釣り人」あたりが川に降りるための道なんだと思います。(この後ダメかなぁと思っても駐車スペースがあれば停まることにしました)
「R230 国縫」
これはラッキーと早速長靴に履き替え川原に降りてみました。うまい具合にちょうど瀬が向こう側でこちら側には砂利の堆積がありました。
「国縫(クンヌイ)川」-1
ありますあります、小さいですが白くて透明っぽいメノウが、珍古部(チンコベ)川と同じくらいあちらこちらにあります。やはり事前の情報は当たっていました。
「国縫(クンヌイ)川」-2
中にこんな石も、たぶん酸化鉱物でも含んだ石なんですかねぇ、色が面白いです。
「国縫(クンヌイ)川」-3
ダメだと思っていたもう一つのミッション「国縫(クンヌイ)めのう」探し、こちらも偶然ですが達成することが出来ました。
ということでR230を気分よく下り長万部でR5に入りました。そして北上、この辺りの記憶が曖昧なんですがたぶん豊浦町辺りで左折、そして道道97号で真狩村に入ったように思います。
道の駅「真狩フラワーセンター」で休憩がてら駐車場をチェック、トイレ故障の張り紙が、ということで車中泊地としてはここはパスですね。時計を見るとまだ14時過ぎぐらいですが、昨日お風呂に入れなかったのでお風呂に入ることにします。羊蹄山の周囲には温泉がたくさんありますがふと標識を見ると「まっかり温泉」の案内が、すぐそこみたいなんであちこち探すのも何なんで「ここいいや」と思い入ることに。
(真狩村といえば細川たかしなんですが、近くの真狩川河川公園内に細川たかし熱唱の像というのがあることを道の駅で知ったんですが寄りませんでした。私細川たかしは大好きなんですが、銅像には興味ありませんでしたので。)
「真狩村案内標識」
「まっかり温泉」をナビに入れ向かったんですが途中道路工事があって道を間違ってしまいました。
するとこんな光景が眼前に、やっぱりたまには間違った方がいいかもですねぇ。
「羊蹄山」
ウロウロしながら到着しました「まっかり温泉」、ログハウス調の温かみのある綺麗な温泉、当たりでした。
露天風呂からはドドーンと羊蹄山が見えます。
お風呂から上がりここの駐車場をお借りして荷物の整理とベッドメーキングをしてしまいます。
「まっかり温泉」
そして車中泊地候補の道の駅「きょうごく」(虻田郡京極町)に向かいました。到着してびっくりです観光バスが何台も停まっています。
道の駅「きょうごく」-1
どうやらここは有名な観光スポットらしいです。道の駅の一部が公園になっていてそこに名水「羊蹄のふきだし湧水」
というのがあり大勢の観光客で賑わっているらしいです。(私湧水には興味なかったので見ませんでした)
そして道路反対側には「京極温泉」というのがあって車中泊地としてもまぁまぁって感じです。
でも車が一杯ですが注意深く観察すると端っこの方に車中泊予定の車が数台見受けられますので、夕食の買い出しをしてからもう一度伺ってみましょう。それでだめならまた近くの道の駅に行くことにします。
道の駅「きょうごく」-2
ということで給油もありましたので10kmちょい離れた倶知安に買い出しに行って戻ってみると車は数えるほどに、何となく行けそうな感じですね。キャンピングカーの隣に一台スペースを開けて停めました。
道の駅「きょうごく」-3
今日は緊張を強いられた山中でミッションを二つ無事こなすことが出来ました、ややラッキーもありましたが。
ということで何だかんだ本日もお疲れモード、早々に寝ることに。
頭の中ではオレンジ色のめのうの帯がオーロラの様にゆらゆら揺れていますが、雄大な「羊蹄山」は何もかにも包み込んでしまうようで名水の郷「きょうごく」の夜はしんしんと更けて行きました。
5日目終了。
9月27日 道の駅「えさん」 ⇒ 道の駅「きょうごく」走行距離 297km (累積 1,291km)
次回に、つづく。
(バナーをポッチンとクリックして頂くとブログランキングが表示されます。現在「茨城」3位、「生き方」4位あたりで~す。緑と黄色のバナーを1日1回クリックして頂くと順位に反映されますので、宜しくお願いしま~す。)
車中泊、男のロマンを感じます。
今日は、臨場感あふれる恐怖感が伝わってきました。
何はともあれクマと遭遇しないでよかったですね。
素敵なブログいつも読ませて頂き、ところどころ参考にさせて頂いています。
そうなんです判っちゃいましたかぁ、この旅の旅行記の結論は「ロマン」に持って行こうとしているんですよぉ。
幸い熊にはも会わずに済みましたが結構本当に怖かったです。この先まだまだ長いんですが宜しく。
ではでは。
こんなにスリルに満ちた、メノウ探しになるとは!想像していませんでした。
熊笹・・ものっすごい茂ってるやん!
もう行ったらあかん〜とか思いながら読みました(笑)
もう。下手な旅番組より数百倍面白いです✨
真狩村の温泉、立派なんだなあ!
まぁ概ね「大丈夫だろう」という感じでしたが、相手は野性、万が一ということは常に頭の隅に。熊との事故の多くは出会い頭らしく、「相手に自分の存在を知らせる」そのことには留意していました。ということで地元の方には笑われてしまいますが怖くて道路からあまり遠くには入れませんでしたぁ。
まだまだ続きま~す。
ではでは。