ID非公開さん
2020/2/816:32:56
中国の都市の読み方についてです。
中国の都市で、現在最も注目度の高い都市は武漢だと思います。
報道では「ぶかん」と読まれていますが、自分が中学校の時の教科書では中国読みの「ウーハン」と呼称されており、今でもウーハンと読んでしまいます。
(ちなみに重慶も、「じゅうけい」ではなくつい「チョンチン」と読んでしまいます)
ただ、北京・南京・上海・香港等、一部の都市は今でも中国読みです。
どうしてこのように日本読み・中国読みが混在しているのでしょうか?
補足ありがとうございます。
少し前に、「しんせん」という地名もラジオのニュースで聞きました。
自宅には中学校の教材で使用できるような地図帳があり、それで調べていましたが、どこか分からず終いです。
(索引でも、カタカナ読みしかありませんので)
2020/2/10 23:54:38
日本で中国の地名を呼ぶ呼び方は「昔は中国語読みだったのに今は日本語読み」と思うのが間違いで、「昔から日本語読みで今は一部で中国語読み」というのが正しい認識です。
つまり報道では昔から「武漢」は「ぶかん」であって、教科書や地図帳で「ウーハン」などと書くようになったのが例外なのです。
そもそも今の日本人が「武士」を「ウーシー」と言いますか?「漢字」を「ハンズ―」と言いますか?
「武」は呉音で「む」mu、漢音で「ぶ」buでしょう。大昔の日本人が「武」の発音を聞いて、その結果が音読みで、だから「武者」は「むしゃ」、「武士」は「ぶし」なのです。
「武漢」を「ウーハン」で覚えた人は「武大偉」さんの名前を「ぶ・だいい」でなく「ウーダーウェイ」と習ったんでしょうか?
あと前の回答にあるように「しんせん」は「深圳」です。
「圳」が常用外または環境依存文字なのか、「深セン」という表記もあります。
深圳の英語名はShenzhenです。英語の得意な日本人でもこれを知らずに英語の中で深圳を「シンセン」と言ったら世界で通用しません。
umi********さん
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2020/2/9 07:17:57
>北京・南京を「ペキン」「ナンキン」と読むのは日本人だけなので、むしろこれらは日本語読みです。
そうとも限りません。
北京はロシア語ではПекин(Pekin)です。
もし、Beijingが転写されたらБэйцзинになるところです。
だか「湖北(Hubei)」はХубэй(Khubei)になっているはずです。
「京」の声母は日本語の音読み「キャウ」kyau、「けい」keiからわかるように本来はkで、北京語などでjになっただけです。
広東語では「北京」はBak Gingで、ベトナム語でもBak Kinhです。
ちなみに香港の英語名Hong Kongは広東語からです。
前の回答にあるように普通話ではXiang Gangです。
「香」は朝鮮語でhyangでしょう(但し香港は英語Hong Kongを採用)。
「香」はhiangのような音だったのが広東語と北京語で発音が分かれたのです。
ChinaがChineseになるように
BeijingはBeijingeseになりますが、
Pekingese、Pekineseもあるでしょう。
重慶も日本では「チョンチン」では通用しません。
普通の日本人は「じゅうけい」と呼んでいます。昔から「じゅうけい」です。
教科書や地図帳がどうだろうとそんなのは関係ありません。
一方、重慶は英語ではChungkingがChongqingになっており、
日本国外では逆に「じゅうけい」が通用しません。
中国の地名のローマ字表記にはいくつか種類があります。
郵政式→ウェード式→ピンイン
Peking→Peiching→Beijing(北京 ぺきん)
Tsingtao→Ch'ingtao→Qingtao(青島 ちんたお)
Chungking→Ch'ung-ch'ing→Chongqing(重慶 じゅうけい)
Nanking→Nanching→Nanjing(南京 なんきん)
Tientsin→Tienchin→Tianjin(天津 てんしん)
Sinkiang→Hsinchiang→Xinjiang(新彊 しんきょう)
Chekiang→Chechiang→Zhejiang(浙江 せっこう)
Fukien→Fuchien→Fujian(福建 ふっけん)
人名の場合、毛沢東(これも中国では毛泽东または毛澤東)は
ウェード式でMao Tse-tung、
ピンインでMao Zedong、これはご存じでしょう。
「もうたくとう」では海外で通用しません。
「沢」という和製略字も海外では通用しません。
海外で通用する国際漢字は「毛澤東」または「毛泽东」です。
英語では武漢はWuhanですね。
日本語では昔から「ぶかん」です。報道でも日常生活でも「ぶかん」です。
だから英語の中のWuhanがどこだかわからない日本人が結構いたようです。