京都の闇に魅せられて(新館)

ちらかしさま、おいで下さい

 19日の『まんが日本昔ばなし』(毎日テレビ、私の住む地域では毎週水曜日18時55分より放映)で、『第六天さま』という話が放映された。
 この話に登場するきれい好きのおばあさんを見て、「ああ、たまに(あるいは時々)いるよなあ、ああいう人が」と、笑いながら観ていた。

 ある村に、非常に……というか、異常にきれい好きなおばあさんがいた。
 そのおばあさん、きれい好きで自分の家をいつも掃除しているのはいいとしても、他人が少しでも散らかしたり、汚したりするのまでも我慢が出来ず、他人の家にまで上がり込んで掃除をしだす。そこで家人が迷惑がっているにも関わらず、家財道具や仕事の道具までも片づけ、処分してしまう。そこまでくれば病的であるが、村の人たちはそのおばあさんがいつ来るかと恐れ、仕事や家事すら手に着かないありさま。
 ある時、村はずれに祀ってある「第六天さま」という神様の前で、子供たちが遊んでいると、そのおばあさんがやってきた。そして「散らかしてはいかん」と言って、子供たちが大事にしていた玩具をとりあげてしまう。
 ところが玩具を焼こうとしたとたん、原因不明の激痛に見まわれる。その夜、おばあさんの枕元にみすぼらしい身なりをした神様が現れ、「ワシは村はずれの第六天だ」と名乗る。そして「ワシは散らかしている方が落ち着く」「きれい好きはいいが、それを他人に押しつけるのはいかん」と、玩具を元に戻すように言う。翌朝、村はずれで子供たちに玩具を返すと、激痛は嘘のように治ってしまった。
 その後、おばあさんはきれい好きは変わらなかったが、村人の家に上がり込んで掃除をすることはなくなったという。
 村人たちは、第六天さまを「ちらかしさま」と呼んで慕ったという話だ。

 しかし、この話を観て思ったのだが、このおばあさんのような人、たまに……いや、実は結構いるんじゃないかな。
 自分だけが絶対に正しいと思いこみ、それを他人にまで押しつけてくるという。押しつけられた方の迷惑など全く考えない。正論をタテにしている分、反論がしにくく、始末が悪い。
 
 私も自称政経オタクでると同時に、ゲームオタク、ファンタジーオタクであり、ややアニメオタクの気もある。しばしば世の大人たちの偏見に満ちたバッシングにさらされてきた一人でもある。何年か前の、『ゲーム脳』(科学的な根拠や論理的整合性もないトンデモ本!)による、ゲーム愛好者への偏見に満ちた「ゲーム叩き」を苦々しく思っていた一人でもある。十五、六年ほど前の宮崎勤事件(有名な連続幼女誘拐殺人事件だ)の際、犯人が美少女アニメオタクであったことから起こった、偏見に満ちたアニメバッシングを苦々しく思っていた一人でもある。
 最近では、雇用システムの問題であるにも関わらず、「できない奴、怠ける若者が悪い」と言わんばかりのニート・フリーター叩きを非常に苦々しく思っていた。
 私自身も漫画好き、ゲーム好き、アニメ好きである。そういった世の大人たちの批判や偏見を受けやすい趣味を持っている。また、フリーターや失業者だった時期もあるため、そこでも世の大人たちの批判にさらされることになってしまった(そりゃあ確かに、私自身の努力不足である部分もあったのだろうが)。彼らに「正論」を押しつけられ、自分のアイディンティの一部となっているものを否定され、踏みつけられて嫌な思いをした経験は、私も一度や二度ではない。

 同時に、私自身も「正論を押しつける自称大人」の一人にならないように気をつけなければ、とも思うのだ。
 このブログを読んで下さっている読者の皆さんならご存知だろうが、私は「政経オタク」でもあるため、しばしば政治的な話もする。というか、このところほとんど政治経済の話ばかりしている。
 その手の政治経済の話や、思想などの論議をしている人たちがしばしば陥る問題であるが、自分の主義主張(の正しさ)にこだわりすぎて、それを相手の都合を無視して一方的に押しつけてしまうことが、時々ある。
 もちろん、私自身もそうなりやすい危うさを常にはらんでいる。いや、思い返してみれば、過去にも相手の都合を無視して、一方的に自分の都合や主義主張を押しつけてしまったことがあったのではないか。「あの時は悪いことをしてしまったなあ」と今更ながらに思うこともある。

 「本当の意味での“大人”とは何か?」
 その問いに対する答えは、人それぞれだろう。
 「人間は正論だでは生きられない」ことと、「他人を完全に自分の思うとおりにすることなどできない」という2つのことを理解できる人、それが本当の意味での“大人”ではないか。最近では、私はそのように思うのだが。
 日本だけでなく、世界各地で、様々な形で「正論の形をした不寛容」が横行する現在、私自身には「そういう大人であるべき」という思いがある。
 また、「ちらかしさま」のような大人の神様が現れてくれないか、とも密かに思う。

コメント一覧

kaetzchen
http://blog.goo.ne.jp/kaetzchen/
komichi さんも『「人間は正論だでは生きられない」ことと、「他人を完全に自分の思うとおりにすることなどできない」という2つのことを理解できる人、それが本当の意味での“大人”ではないか』という心境に達しましたか。

すごいなー,嫌味でもなく正直にすごいと思います。私なんか,komichi さんから嫌な奴と思うような「エリート街道」まっしぐらで,無能な上司や部下は引きずり降ろしていた,罪のかたまりのような人間でしたよ。病気を得て身体の自由が効かなくなって,ようやく牧師さんに罪を告白して教会へ戻ってきたなんていう,ろくでもない奴です。

「正論の形をした不寛容」はどこの世界にもあって,最近の私は愚痴を聴く役割になりつつ(笑) 「ちらかしさま」の寓話はそういう意味で自分に対する反省材料となりました。ありがとう。
喜八
http://kihachin.net/klog/
> r さん

r さんに責任は「まったく」ありませんよ。
総ては私の「自己責任」であります。

今後も「反新自由主義」「反排外主義的ナショナリズム」の声をあげていきたいと思います。
よろしくお願いします~。
komichi@ネカフェ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
>二大政党制と共産党

 kaetchenさんと同じことを、実は私も考えておりました。
 一度、このブログに『がんばるな日本共産党』という記事を書こうかと思っておりまして(笑)。
 本来なら小泉自民への批判票の方が上回っているにもかかわらず、共産党が独自候補を立てたために批判票が分散して、結果的に小泉自民党が勝ってしまう。そういう惜しいというか、悔しいことが今までにたくさんありました。昨年の「衆院B層扇動選挙」の時ならともかく、この前の参議院選挙の時みたいに。
 「小選挙区・二大政党制に反対」なのは、共産党さんと同じです。けど、だからといって、中選挙区時代と同じやり方を続けて、しかもそれで、自分たちが負けているばかりが、他の人の足を引っ張り、結局敵を利するなんて……「あんたらは、アホか」と言いたくなります。
komichi@ネカフェ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
>kaetchenさん
 
 いつもコメントありがとうございます。


>あらし対策

 喜八さんと私とでは、山口県光市の事件および安田弁護士への評価に関しては少々異なるようです。
 しかし、あのあらしはひどすぎますね。
 私もちょっと怒り、殺気立っております。 無力ながらも、なんらかの形で、あらし被害にあっている人たちを助け、奴らの蛮行にストップをかけることはできないものか? そのために探して見つけた方法のひとつが、このサイトです。

http://anti2ch.blog61.fc2.com/

 この問題は、我々にとっても決して他人事ではないはずです。
 さあ、ここに来られている読者の皆さんも上のサイトで「一日ワンクリック」を!
 「このやり方には賛同できない」という方には、別の形での行動(どんな些細なことでもいいから)をお願いしたいです。
 今後、落ち着いたら「あらし」についての記事も書きたいですね。
kaetzchen
http://blog.goo.ne.jp/kaetzchen/
komichi さん,こんにちは。まぁ,私が書いてる情報は「裏情報」が多いので,確認が取れないというのは仕方がないでしょう(笑)

んで,http://anti2ch.blog61.fc2.com/ はなかなかイケテるサイトですね。ブックマークしておきました。私も以前「荒らし」によってブログを1つ潰された「事件」がありましたので,こうやって「立ち上がる」必要性はつねづね感じていた所です。

二大政党制に関しては,とりあえず 40%もの支持者を持つ自民党を解体させる,現在の自民党が過去の自民党と違って,単なる極右政党へ変貌していることを国民に伝え,まず政権交代を実行することが大切じゃないかと。10年ほど前の村山政権のように連立でもいいんですよ,とにかく自民党を野党にしないといけない。

そういう意味では共産党の独自路線はあまりにも邪魔です。千葉7区補選にしても,共産党が自主投票に回れば,太田候補は圧勝していたはずです。二大政党制を批判する前に,共産党が事実上の自民党のイヌになっている現状から,まず見直すべきではないかと思いますね。
komichi(子路)
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
>rさん

 さて、あらしの話はさておき、昨日の選挙結果についての話を。
 また、あらしのことは今後とも日を改めて考えていきたいので。
 
 昨日の選挙、特に千葉県の補選についてですが、私は少し複雑な気持ちで見つめていました。
 というは、確かに「小泉劇場にかげりが見え始めた」という側面もあるのですが、これによって二大政党制が事実上定着してしまうのではないか、という懸念が私の中にあるからです。アメリカ、イギリス、ニュー・ジーランドと新自由主義路線をひた走っているアングロサクソンの国は、二大政党制です。
 二大政党制とは、「国民の選択肢の幅を狭め、新自由主義批判勢力を無力な少数派に押しやるための制度ではないだろうか? かつて「政治改革」と称して、そういった陰謀が行われ、皆それにはめられてしまったのではないか、そう考えています。
 しかも、その時の立て役者・小沢一郎が勝利した民主党の代表だという事実を……どう考えるべきなんでしょうか?

 参考までに、「千葉補選の勝利者はマスコミ」というブログ記事を以下に紹介しておきます。

http://critic2.exblog.jp/3291696#3291696

 でもまあ、いろいろ問題あるけど、とりあえず「小泉ノー」の意思表示がされたことは、プラスに評価していいとも思います。
 本当の問題はこれから先ですね。
komichi(子路)
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
>kaetchenさん

 えー、拉致事件の真相、及び山口県光市事件の真相は、こちらでは真偽を確かめる手段がないため、今のところはコメントを控えさせてもらいましょう(笑)。

 ……しかし、「あらし」はひどいですな。
 いくらその主張が正しいからと言って、何をやってもいいてわけではないでしょう。

 「あらし」の連中が、組織的にやっているのか、それとも自然と集まってきているのか? 本当のところの実態は、私には確かめるすべがありません。
 しかし、どちらにせよ言えることもあります。
 まず、彼らがまともな一般常識や社会性を持ち合わせてはいないということ、おそらくはまっとうな社会生活を送っているような奴らではない、ということです。できればあまり関わりたくないのですが。
 それと、彼らのような連中がのさばっている限りは、ネットの平和も、メディアとしての健全な発展はありえない、彼らは排除されるべき存在だということです。
 
 何とかして、奴らの蛮行を止める方法はないものか、と考え中です。
 
http://anti2ch.blog61.fc2.com/

 ところで、こんなサイトを見つけたのですが、どうでしょう?
r
沖縄市長に前衆院議員・東門氏、沖縄県初の女性市長
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060423i215.htm
岩国市長選、「移駐反対」井原氏が当選
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060423i114.htm
東広島市長選、中川・自民政調会長の二男敗れる
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060423i216.htm
r
週刊プレイボーイで嫌米流と称して年次改革要望書の特集をしています。
来週以降も続くそうなのでコンビニなどで読んでみてください。
文章はあくまでもプレボ流ですが若年層でも理解しやすいと思いますので他所様にもお奨めできるかも知れません。

小沢代表に続いて安住氏も今朝のスーパーモーニングにて「テレビは昨年の郵政解散において公選法を犯した。」と発言して渡辺アナと鳥越氏がムキになって反論していました。
そろそろあの時の新聞テレビの総括が始まるかも知れません。

週刊現代の編集長が交代したそうです。
大橋巨泉氏の連載が不自然な形で打ち切られました。
とりあえず読んでみてください。
r
皆様こんにちは。
誤解も解けたようですので安心しています。

ところで喜八さんのブログが炎上した責任の一端は私「r」にあるのです。
喜八さんは安田弁護士の事を知りませんでした。
私がコメントでテレ朝の安田弁護士バッシングを取り上げたところ、喜八さんが関心を示しいろいろと調査研究をなさった結果が「安田弁護士擁護」だったのです。
しかし嵐は困った存在ですね。
組織的なのかはたまた集団ヒステリーなのか…

何れにせよ東京キー局は安田弁護士叩きに燃えているようですね。
日本は法治国家の筈であり、近代法に則れば疑わしきは被告人の利益に、そして弁護士は被告人の利益に専念すべしなのですが。

これからも新聞テレビの欺瞞性を追及したいと思います。
kaetzchen
http://blog.goo.ne.jp/kaetzchen/
似た話で言うと,安倍晋三が組織暴力団と組んで四半世紀に渡り周到に仕組んできた「北朝鮮拉致事件」も,あちこちでボロが出て来ています。「拉致被害者の会」のメンバーの主要人物が統一協会,つまり世界日報の関係者であること(蓮池とは学生時代にケンカしたことが),そして先日あちこちであった「被害者写真展」への妨害工作電話なども実は彼ら自身によるでっちあげで,「被害者」への同情を買うしか組織を維持できなくなってきている現状を,恐らく韓国や中国やロシアあたりの情報機関が公にばらしそうな所まで来ているから,なおさらヒステリックに「情宣」しているのではないでしょうか(笑)

ちなみに私は障害者で治療に追われる日々ゆえに,時間をやりくりしてこうして書き込んでるんだけど,閑人の「荒らし」からパソコンを取り上げる方法はないのかな,なんて思ったりもします。(^^;)
kaetzchen
http://blog.goo.ne.jp/kaetzchen/
個人的には,安田弁護士の言動を私は支持しています。要するに「被害者」と称する暴動者が大きい声を上げたことで,「被害者と遺族が傷つけられた」ように報道されて,そのような共同幻想が生まれてしまったことにあるのではないでしょうか。

ついでに言うと「荒らし」の中には,実験系でない「大学教員」も含まれます。つまり,講義しか持っていない「閑人」ですね(笑) 彼らは大学の端末で,しかも公費でアクセスしてくるから,モラルも糞もないです。マスコミに出て来る「学識経験者」がその典型例ですよね。つまり,彼らは「学識」を経験したことがあっても,現在「学識」があるとは限らない(笑) 「荒らし」をしてるヒマがあったら,論文の一つでも書いて業績増やせばって嫌味の一つも言いたくなります(私もブログの1つをそうした閑人の大学教授に潰された経験があるので)。

どっちにしても,「犯人を死刑にすべし,安田許さん」と思ってるような気違いどもは,逆に抹殺し粛正する必要があるでしょう。

# 文句のある人は私のブログへどうぞ(笑)
komichi(子路)
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
 最後に、死刑制度と今回の安田弁護士の言動に対する私の立場と考えを。
 「死刑制度の運用には(冤罪の可能性もあるため)極力慎重を期すべきだが、それ自体を廃止しようとまでは思わない」簡単に述べれば、それが私の基本的考えです。消極的肯定論……とでも言えばいいのでしょうか?
 また今回の安田弁護士の言動に限って言えば、「こりゃあまずいよ。結果として、被害者と遺族を傷つけ、護憲と死刑廃止運動に深刻なダメージを与えたのだから」というのが元々の私の意見です。
 でも……。
 今回の喜八さんブログ攻撃者の言動を見て、彼らに賛同・同調する気持ちも、私の中では萎えてきましたよ。特に心情的に。真面目に考えた結果として「犯人を死刑にすべし、安田許せん」と思っている皆さんには、本当に申し訳ないですが。


 今回の経緯はどうであれ、喜八さんブログにコメント書き込みが出来なくなったことと、実りのある議論が行われる機会が、またひとつ失われてしまったことを、非常に残念に思います。
komichi(子路)
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
 しかし、今回のことでいろんなことを考えさせられましたね。
 
 まず、あらしなど攻撃者の存在そのものは別にしても、常に不特定多数が訪れる公共空間で発言するには、自分が書いたことに対する責任を常に自覚しながら書かなければならないし、意見の異なる人からの批判も覚悟しなければならない。
 前からわかっていたつもりでしたが、改めて認識させられましたよ。
 それと同時に、現在のネット社会が抱える矛盾点というか、限界みたいなものも感じましたね。不特定多数の見る公共空間では、悪意ある中傷者や攻撃者の批判にもさらされる危険が伴う、ということです。
 逆に、自分自身がそうした中傷者・攻撃者に加担してしまう危険性も孕んでいる。自分が善意や信念から発した言葉も、結果的に多数派の中傷者・攻撃者の片棒を担いでしまうことになりかねない。そのようにも私は思います。
 それらの問題にどのように立ち向かっていくか。
 一度じっくり真剣に考えなければ。正直、なかなか難しい問題だと思います。

 誰が言ったのか忘れましたが、「ネットでは暇人が勝つ」という言葉があります。いわゆる「あらし」や「ネット右翼」と言われる人たちが、本当に組織的に動いているのかは、私にはわかりませんが、彼らがネット上で有利なのは確かでしょうね。何故ならば、彼らの中には相当数時間的余裕のある人たち(学生、失業者、フリーターなど非正規雇用の人、山田昌弘の言うパラサイト・シングルなど)がいると思われるので。でなければ、平日の9時以降とか、夜中の2時以降などといった時間帯に、あれだけの書き込みができるはずがないでしょう。
 それに対してこちらは、夜勤や残業、休日出勤の他、プライベートでもサークル活動、最近始めた資格の勉強など、いろいろある中でネット活動もしなければならないのです。この時点で圧倒的不利な状態にあります(苦笑)。
 私も考えますが、誰か良い知恵があれば……。
komichi(子路)
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
 前のコメントの続きです。
 中には、(少なくとも表面上は)きちんと論を述べているものもあるようです。
 今回の安田弁護士のとった言動は、悪いけど批判されても仕方がない点も多々ある、というのが私の考えです。
 ただ……ブログのコメント欄を見て思ったのですが……。
 あそこまで行くと、良く言っても「多数派の暴力」ではないか、もっといえば「集団吊し上げ」ではないか、という気がするのですが……。個々にみれば、真面目な意図や気持ちで書いている人もいるのでしょう。しかし(そういう人たちには申し訳ないけど)結果的には、あそこまでいったら「集団吊し上げ」も同然ではないか、私にはそう思わざるをえません。
 それ自体が、いかに正論だったとしても、やり方や主張の仕方を間違えると……とくに相手の置かれた立場に全く配慮しない場合、ただの暴力にしかならない。言ってる本人は自分の義憤や思想信条等に基づいて発言したつもりでも。そういう例だと思います。
 その意味で、彼らのやっていることは、彼ら自身が批判する「エセ人権派」と根本的に変わらない。もっといえば、文革時代の紅衛兵がやった吊し上げが、「愛国無罪」と叫んだ某国反日暴徒が行った暴力行為と同じである、と私は観ています。
 それと、「意図したものとは逆の結果を生み出しつつある」という点でも同じかもしれません。もし仮にですが……喜八さんや賛同者の人が「もともに返答しよう」という気になったり、あるいは「少なくとも今回の件については訂正します」という気持ちになったとしても……あそこまでややこしくなってしまったからには、かえって言いにくくなってしまうのでは? それくらいどうにか配慮できないものですかねえ……。
 おそらく、「現在は自分たちの方が多数派だ」という確信があるからこそ、彼らもあそこまでできるんでしょうねえ。でも彼らとて、いつまでも多数派でいられる保証は必ずしもないのでは? かつての紅衛兵や、30年ほど前の反米左翼学生などのように、世の中の流れがちょっと変わってきたら、多数派から急速にヘタレ少数派になってしまった……などという末も考えられなくもないですよ。

 と、また一旦切ります。
 一度に1000文字までしかコメントできないもので。
komichi(子路)
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
>rさん

 いつもコメントありがとうございます。


>喜八さんブログ炎上の件

 ええっと、全てではありませんが、だいたいのところは読ませてもらいました。
 今夜のところは、きちんとまとめるだけの余裕とバイタリティが足りないので、あまりうまく答えられないかもしれません。すんません。
 ただ、今の段階でも私が言えることをいくつか。

 まず、以下の4つの論点は、別々に考えた方がいいのではないか、と。そうでないと変に混乱するばかりで、実のある議論はできないのではないか、と思うので。

(1)死刑制度の是非など、近代裁判制度について。
(2)安田弁護士の思想信条やこれまでの活動・その是非について。
(3)今回の裁判における安田弁護士らの言動の是非について。
(4)それらについて、喜八さんがどのように考えられているかについて。

 書き込みの数々を見ていると、これらの4つが微妙にこんがらがって、ややこしいことになっているなあ、と。一番問題になっていそうなのは、強いて言えば(3)と(4)かな? と思うのですが。
 まあ、完全に混同しているものもあるし、ましてや「安田弁護士擁護派=左派=共産主義=中国・北朝鮮のシンパ」などという見方をするのは論外……というか、「そういうところが、あんたらが“ネット右翼”とか呼ばれる所以なんだよ」と突っ込みたくなりますが(苦笑)。

 すみません、一旦切ります。
 このコメント欄、1回に1000文字までしか投稿できないもので。
r
ご返答ありがとうございます。

ところで喜八さんのブログが炎上しました。
荒らしは喜八さんの「安田弁護士擁護」が気に入らないようで無茶苦茶な事を言ってるようです。
最近、メディア(と言ってもテレビ、特にテレ朝ですが)が安田弁護士叩きを再開したようですので裏に何らかの意図があるのかも知れません。
http://kihachin.net/klog/archives/2006/04/hayaoki.html
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