今日も第41回リトルシニア選手権を見に府中市民球場まで足を運びました。昨日の五十幡(東京神宮)のようなスーパー球児はいませんでしたが、第1試合に登板した千葉市の右腕・藤平、第2試合に登場した佐倉の1番加藤(中堅手)、3番内山(三塁手)、神戸中央の3番寺内(右翼手)は相当よさが目立ちました。
加藤は1回、寺内が放った弾道の低いライナーに頭から突っ込んで好捕し、ピンチの芽を未然に摘み取りました。打撃面では第4打席に初ヒットを中前に放ち、そのあと二盗を成功させているように一定の脚力を備え、第2打席の遊撃ゴロ併殺打のときの一塁到達はプロでも俊足で通る4.26秒でした。高校野球に進んでもいい1番打者になれる選手だと思います。
内山は第1打席が一塁ライナー、第2打席が死球と見せ場がなく、第3打席にようやく初球を前さばきでセンター前に持って行き格好をつけました。それにしてもがっしりした体格と打席内での力感溢れる立ち振る舞いは中学生とは思えません。死球で出塁した3回には相手バッテリーのちょっとしたミス(捕逸)を見逃さずに二塁から三塁を陥れているようにゲームへの参加意識も高い選手。
寺内も4打数2安打と結果を出しました。1回こそ加藤の好守に阻まれヒットを1本損しましたが、ゆったりしたタイミングの取り方と積極的に初球から打って行く攻撃的スタイルで、相手バッテリーにプレッシャーをかけ続けます。
投手で唯1人目についた藤平は力強いストレートを投げる右腕本格派です。抜けたようなストレートの球筋は気になりますが、これを空振りする選手が多く、さらに右打者の内角にこのストレートを多投します。このコースにストレートがくるということは抜けているのではなく、明らかに狙って投げているということ。ストレートも“本格派”と書ける力強さがあり、将来は首都圏の強豪校に進んで注目を集めていくことでしょう。
明日は準々決勝が神宮(8時開始)と保土ヶ谷(9時開始)で行われます。お時間が許す方は高校野球に直結するハイレベルな中学生のプレーを見に行きませんか。
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