◇6月28日(火曜日)東京ドーム
楽天対ソフトバンク
今年のソフトバンクは走る。早速だが、この試合で俊足の基準「一塁到達4.30秒未満、二塁到達8.30秒未満、三塁到達12.00秒未満」をクリアしたのは4人・6回。対する楽天は2人・3回で、得点力で劣るチームが走力で劣っていたら勝てるわけがないと痛感させられた。
ソフトバンクが凄いのは、タイムクリア以外の走りも真面目に取り組んでいること。
「アンチ全力疾走」というのを私は記録していて、毎試合各チーム3人くらいが“チンタラ走塁”をして眉をひそめている。ソフトバンクも例外ではなく小久保裕紀、カブレラ、細川亨がこの試合で「一塁到達5秒以上、二塁到達9秒以上、三塁到達13秒以上」を1回ずつ記録しているが、他の選手がその分をしっかり補っている。ソフトバンクの選手が打者走者として、実際にどんな走りをしたのかすべて紹介しよう。
川崎 宗則……[1]遊ゴロ3.92秒、[2]一ゴロ4.67秒、[3]二ゴロ4.48秒
本多 雄一……[1]一ゴロ4.37秒、[2]遊ゴロ4.12秒、[2]二安打4.25秒
松中 信彦……[2]二ゴロ4.20秒、[3]二塁打8.32秒、[4]遊ゴロ4.30秒
小久保裕紀……[4]二塁打11.20秒
カブレラ………[5]右安打6.45秒
松田 宣浩……なし。すべてフライアウトと三振
長谷川勇也……なし。すべて三振、四球、フライアウト
福田 秀平……[3]遊安打3.94秒、[4]二安打4.06秒
細川 亨……[3]中安打5.35秒
4.50秒以上でさえ、川崎が第2打席で記録した一塁ゴロしかない。ソフトバンク各選手がいかに一生懸命、力を抜かずワンプレーに打ち込んでいるかわかる。俊足の松田と長谷川が“ゴロ打”を放っていれば、タイムクリアはさらに増えただろう。首位独走にはしっかりとした背景があったのだ。
さらに注目してほしいのが松中である。第1打席の二塁ゴロのときの走塁を見て速いと思った。ストップウォッチの表示を見ると「4.20秒」。昨年まで満足に走れなかったのを見ているので、さすがにこれは押し間違いだと思った。
ちなみに、私は条件反射的にストップウォッチを押している。ほぼ全投球のときに押しているので手慣れている。これについてはスカウトやスコアラーの人より精度で上回っていると思っている。それでも、松中に対しては信用しきれなかった。しかし、第3打席の左二塁打、第4打席の遊撃ゴロでの走りを見て復活を確信した。元々、足の遅い選手ではなかったのだ。
体が元に戻ればバッティングも元に戻るのが道理である。この試合ではヒット1本だけだったが、6月29日現在の打率・319は復活を強烈にアピールしている。フォロースルーのとき体が独楽のように回らず、縦方向に伸びていくのも松中らしい。これはアマチュア選手に是非、マネしてほしい。
楽天対ソフトバンク
今年のソフトバンクは走る。早速だが、この試合で俊足の基準「一塁到達4.30秒未満、二塁到達8.30秒未満、三塁到達12.00秒未満」をクリアしたのは4人・6回。対する楽天は2人・3回で、得点力で劣るチームが走力で劣っていたら勝てるわけがないと痛感させられた。
ソフトバンクが凄いのは、タイムクリア以外の走りも真面目に取り組んでいること。
「アンチ全力疾走」というのを私は記録していて、毎試合各チーム3人くらいが“チンタラ走塁”をして眉をひそめている。ソフトバンクも例外ではなく小久保裕紀、カブレラ、細川亨がこの試合で「一塁到達5秒以上、二塁到達9秒以上、三塁到達13秒以上」を1回ずつ記録しているが、他の選手がその分をしっかり補っている。ソフトバンクの選手が打者走者として、実際にどんな走りをしたのかすべて紹介しよう。
川崎 宗則……[1]遊ゴロ3.92秒、[2]一ゴロ4.67秒、[3]二ゴロ4.48秒
本多 雄一……[1]一ゴロ4.37秒、[2]遊ゴロ4.12秒、[2]二安打4.25秒
松中 信彦……[2]二ゴロ4.20秒、[3]二塁打8.32秒、[4]遊ゴロ4.30秒
小久保裕紀……[4]二塁打11.20秒
カブレラ………[5]右安打6.45秒
松田 宣浩……なし。すべてフライアウトと三振
長谷川勇也……なし。すべて三振、四球、フライアウト
福田 秀平……[3]遊安打3.94秒、[4]二安打4.06秒
細川 亨……[3]中安打5.35秒
4.50秒以上でさえ、川崎が第2打席で記録した一塁ゴロしかない。ソフトバンク各選手がいかに一生懸命、力を抜かずワンプレーに打ち込んでいるかわかる。俊足の松田と長谷川が“ゴロ打”を放っていれば、タイムクリアはさらに増えただろう。首位独走にはしっかりとした背景があったのだ。
さらに注目してほしいのが松中である。第1打席の二塁ゴロのときの走塁を見て速いと思った。ストップウォッチの表示を見ると「4.20秒」。昨年まで満足に走れなかったのを見ているので、さすがにこれは押し間違いだと思った。
ちなみに、私は条件反射的にストップウォッチを押している。ほぼ全投球のときに押しているので手慣れている。これについてはスカウトやスコアラーの人より精度で上回っていると思っている。それでも、松中に対しては信用しきれなかった。しかし、第3打席の左二塁打、第4打席の遊撃ゴロでの走りを見て復活を確信した。元々、足の遅い選手ではなかったのだ。
体が元に戻ればバッティングも元に戻るのが道理である。この試合ではヒット1本だけだったが、6月29日現在の打率・319は復活を強烈にアピールしている。フォロースルーのとき体が独楽のように回らず、縦方向に伸びていくのも松中らしい。これはアマチュア選手に是非、マネしてほしい。