もう何十年も前、40代の頃勤め先の近くの雑木林に生えていた春蘭を鉢植えにしていたものです。
あまり日が当たらない、庭の隅のほうに、全くのほったらかしで育てていたもの。
春蘭の花は、子どものころ、「ハクリ」とか「ハックリ」と呼んでいたのを覚えています。
山で取ってきて、遊んでいました。
別名、「じじばば」とか「ホクリ」「ハクリ」と呼ばれているそうです。
「じじばば」と呼ばれるのは、花姿を見ると、上の方に、おばあさんが 頭にかぶる”ほっかむり”、下の方に、おじいさんの”白いひげ”、があるように見えるからとか。
この前ふと目をやると、何と花が9個くらい咲いていました。
妻は花を切って押し花の材料にすると言っています。
少し水気が多いようですが、果たしてうまく乾燥するのでしょうか。
春蘭の花は、塩漬けにしたものに、お茶を注いで「蘭茶」として飲まれていました。
私も子どもの頃、飲んだことがあります。
あまりにも窮屈そうなので、花が終ったら、株分けをして、増やしてみたいと思っています。